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第三章 馬鹿王子、師を得る
第30話 馬鹿王子、師を得る その二
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ウィンザーからイーステルを経て、その次のファルナの町へ至る街道は、なだらかな丘陵地帯を通る。
ヒースリー山地ほどの高度はないが、いくつもの小高い丘が連なっており、その頂上からの眺めはなかなかの絶景だ。
このあたりの丘陵にはあまり高い木は生えておらず、草と灌木が主な植生なので、すこぶる見晴らしが良い。
「ここからの景色は何度見ても感動しちゃうんだよね」
レニーもそんなことを口にしていた。
が、今僕たちがいるのは、丘の頂上ではなく、丘と丘の谷間。それも、街道からは幾分離れた人気の無い場所だ。
「さて、それじゃあ一丁やってみますか」
そう言って、レニーは一枚の魔法陣布を広げた。
ウィンザーに滞在している時に、魔道具店で基礎魔法陣を購入し、二晩かけて魔道蜘蛛の糸で魔法陣を刺繍し完成させたものだ。
イーステルでは、レニーも興が乗って来て完成させるまで徹夜してしまい、おかげでもう一泊することになってしまった。
丈夫な布に基礎となる魔法陣を刺繍した基礎魔法陣は、そのままの状態では何の役にも立たないが、用途に応じて魔法陣に刺繍を加えて完成させ、召喚陣ほか各種魔法陣として活用できる。
王都や、せめて公爵家の領都くらい栄えていて魔道士人口が多い町ならともかく、ウィンザーくらいの町で手に入ったのは幸運と言っていい。
ペルメル商会の傘下にある店だったようだが、仕入れてから二年余り買い手がつかなかったそうで、店主も不良在庫がはけて喜んでいた。
何の魔法陣かと言うともちろん――、
「――我との盟約に従い、疾く来たれ。召喚魔法」
レニーの呪文詠唱とともに、魔法陣が淡い光を放ち、巨大な飛竜が姿を現した。
全長は七,八メートルあまり。その三分の一ほどは長い尾が占めており、蜥蜴のような頭部には、後ろ向きに生えた二本の短い角。前脚は無く、その代わりに蝙蝠のような大きな翼を持ち、全体的なフォルムは羽毛ではなく鱗に覆われた猛禽といったところか。
青黒い鱗が陽光に照らされて、不思議な色合いの光を放つ。
「アデニード、具合はどう?」
レニーが優しく問い掛ける。
僕たちが翼をくっつけてやったことに感謝しているらしい――斬り落としたのは僕なんだけど――飛竜は、機嫌良さそうに翼を羽ばたかせてみせた。
羽ばたきによって風魔法を発動し、ふわりと巨体を浮き上がらせる。
すごいな。もう飛べるところまで回復したのか。
「元々、飛竜も含め、竜種は自己治癒能力が高いものだけど……、さすがに斬り落とされた翼をくっつけたっていうのは、前例がないんじゃないかなぁ」
思わず呟く。
そもそも、普通自力ではくっつけられないからな。
アデニードは宙に舞い上がり、久々の空を堪能しているようだった。
「無理しちゃだめだよー」
レニーが呼びかけると、こちらを向いてわかっているとばかりに頷く。本当に賢いやつだな。
しばらくの間、上空を舞っていたアデニードだったが、不意に急降下を始めた。
何か見つけたのか?
「あ、ちょっ! 何処へいくんだよ!?」
焦るレニー。
「制御できなくなったのか?」
「あー、反抗しているかんじじゃあないんだけどね。餌でも見つけたのかな?」
そういえば、あいつは食い意地が張っていたな。
とにかく追いかけよう。
レニーとともに駆け出し、魔力で身体強化してアデニードを追いかける。
ちなみに、マドラはお役御免で魔法陣に封じてある。
アデニードを見失うことはないだろうから、あいつの鼻が必要になるような事態にはならない、と思いたい。
そもそも、空を飛んでいるアデニードのにおいを追うのは、マドラでも難しいだろうけど。
「水棲馬の魔石、取っておくべきだったかな?」
ウィンザーで換金して、基礎魔法陣の購入や、香水のにおいが染みついてしまった毛布なんかの買い替えに当ててしまったんだよな。
「いやぁ、この先大物を倒すたびにその魔石をアデニードの餌にするわけにもいかないでしょ。躾けるしかないね」
だよなぁ。
丘を一つ越えると、アデニードが地面に舞い降りる姿が見えた。
そこでは、若い二人の男女が魔物と戦っているところだった。
双尾山猫――。その名のとおり二本の尾を持つ山猫のような姿の魔物だ。
大型犬くらいある体格に、がっしりした四肢。家畜や、時には女子供、老人などの抵抗力の弱い人間も襲うという。
すでに四頭の死体が転がっており、残る一頭を二人で挟み撃ちにしているところに、いきなり巨大な飛竜が乱入してきたのだ。
驚き慌てる二人と、その機を逃さず逃亡しようとする双尾山猫。
アデニードは首を巡らせ、口から風の刃を放った。
まだら模様の毛皮に覆われた双尾山猫の身体が、ずたずたに引き裂かれる。
「うわっ! このトカゲ野郎、何てことしやがる!」
「馬鹿、マーク! いくら何でもあたしらの手に負える相手じゃないでしょうが!」
「けどよ、バネッサ……」
男女が言い合いを始め、アデニードは自分が仕留めた双尾山猫を啄みながら、そんな二人を威嚇している。
「こら、アデニード! 勝手に餌をあさったりしちゃ駄目だよ! まあ人間に手を出さなかったことは褒めてあげるけど」
レニーが飛竜を叱りつける。
本当、人に危害を加えなくて良かったよ。
アデニードは啄むのを止めて、しゅんとした様子だ。
叱られていることはわかるんだな。
「え……。この飛竜、あんたが飼ってるの?」
剣を携えた女性が、恐る恐る尋ねてくる。
そりゃあ驚くよな。
「あー、うん。色々あって使い魔にしたんだよね」
ぽりぽり首の裏を掻きながら、レニーが言う。
「へえ、すげえな、魔道士ってやつは」
男の方が感心しているが、本人に魔力はないようで、そのため魔道士ならそれくらいのことは出来るものなのだと思っていそうだ。
いや、王国広しといえども、飛竜を使い魔に出来る魔道士なんて、多分片手の指に満たないはずだぞ。
「って、感心してる場合じゃねえわ。おい、どうしてくれるんだよ! 俺たちの獲物を横取りしやがって!」
思い出したようにレニーに食ってかかる。
どうやら、飛竜とやり合う羽目にはならずに済みそうだと判断したらしい。
僕らと同年代らしき男女。
男は黒髪にやや茶色がかった瞳、身長は180cm――僕と同じくらいで、“天翔ける翼”のブリッツよりは低いが、体格はがっしりしている。
女の方は、髪はピンクブロンド、糸のような細目で瞳の色はよくわからない。身長は170cmくらいで、均整の取れた体格だ。
二人とも、片刃の剣を引っ提げ、その物腰からもなかなかの使い手だと見て取れるが、どちらも魔力は無いようだ。
それで双尾山猫を四頭も倒したのだから大したものだ。
申し訳なさそうにレニーが尋ねる。
「その……ごめん。ギルドからの依頼だったのかい?」
「いや、ギルドは関係ない。それだったら、討伐しさえすればいいんだからまだマシだよ!」
ふうん。じゃあ、毛皮目的なのかな?
双尾山猫の毛皮はさほど美しいものではないし、しかも今は毛足が短い夏毛だから、そう高い値はつかないだろうけど、需要が無いわけでもない。
魔物の毛皮だけあって、多少の魔法耐性もあるしな。
あらためて四頭の死体を見てみると、どれも最小限度の損傷で致命打を与えている。
いや、たいした腕前だ。
「毛皮目的でもねえよ。なるたけ高く売れるように気を配ったのは確かだけどな」
そうなのか? 目的が駆除でも毛皮でもないなら、一体何なんだろう。
「師匠からの課題だったんだよ。最近近くの村で家畜を荒らしている双尾山猫の群れ五頭を、一頭も逃さずに退治して来い、っていうのがな」
「師匠、というのは君たちの剣の師匠かい?」
僕が尋ねると、マークとかいう男は不機嫌そうな表情で、
「それ以外に何の師匠だと思うんだよ」
「こらマーク、喧嘩腰はお止しよ。この人たちだって悪気があったわけじゃないんだし」
「けどよ、バネッサ。邪魔が入ったから四頭しか倒せませんでした、で師匠が納得してくれると思うのか?」
「そりゃあ思わないけどさ。とにかく、この人たちに事情を説明してもらおうよ」
「ちっ、しょうがねえな」
おい、ちょっと待て。勝手に話を進めるな、と思ったが、まあ仕方ないか。
使い魔の不始末は主の責任、レニーの責任は半分僕の責任だからな。
レニーもやれやれという表情で肩を竦めていた。
ヒースリー山地ほどの高度はないが、いくつもの小高い丘が連なっており、その頂上からの眺めはなかなかの絶景だ。
このあたりの丘陵にはあまり高い木は生えておらず、草と灌木が主な植生なので、すこぶる見晴らしが良い。
「ここからの景色は何度見ても感動しちゃうんだよね」
レニーもそんなことを口にしていた。
が、今僕たちがいるのは、丘の頂上ではなく、丘と丘の谷間。それも、街道からは幾分離れた人気の無い場所だ。
「さて、それじゃあ一丁やってみますか」
そう言って、レニーは一枚の魔法陣布を広げた。
ウィンザーに滞在している時に、魔道具店で基礎魔法陣を購入し、二晩かけて魔道蜘蛛の糸で魔法陣を刺繍し完成させたものだ。
イーステルでは、レニーも興が乗って来て完成させるまで徹夜してしまい、おかげでもう一泊することになってしまった。
丈夫な布に基礎となる魔法陣を刺繍した基礎魔法陣は、そのままの状態では何の役にも立たないが、用途に応じて魔法陣に刺繍を加えて完成させ、召喚陣ほか各種魔法陣として活用できる。
王都や、せめて公爵家の領都くらい栄えていて魔道士人口が多い町ならともかく、ウィンザーくらいの町で手に入ったのは幸運と言っていい。
ペルメル商会の傘下にある店だったようだが、仕入れてから二年余り買い手がつかなかったそうで、店主も不良在庫がはけて喜んでいた。
何の魔法陣かと言うともちろん――、
「――我との盟約に従い、疾く来たれ。召喚魔法」
レニーの呪文詠唱とともに、魔法陣が淡い光を放ち、巨大な飛竜が姿を現した。
全長は七,八メートルあまり。その三分の一ほどは長い尾が占めており、蜥蜴のような頭部には、後ろ向きに生えた二本の短い角。前脚は無く、その代わりに蝙蝠のような大きな翼を持ち、全体的なフォルムは羽毛ではなく鱗に覆われた猛禽といったところか。
青黒い鱗が陽光に照らされて、不思議な色合いの光を放つ。
「アデニード、具合はどう?」
レニーが優しく問い掛ける。
僕たちが翼をくっつけてやったことに感謝しているらしい――斬り落としたのは僕なんだけど――飛竜は、機嫌良さそうに翼を羽ばたかせてみせた。
羽ばたきによって風魔法を発動し、ふわりと巨体を浮き上がらせる。
すごいな。もう飛べるところまで回復したのか。
「元々、飛竜も含め、竜種は自己治癒能力が高いものだけど……、さすがに斬り落とされた翼をくっつけたっていうのは、前例がないんじゃないかなぁ」
思わず呟く。
そもそも、普通自力ではくっつけられないからな。
アデニードは宙に舞い上がり、久々の空を堪能しているようだった。
「無理しちゃだめだよー」
レニーが呼びかけると、こちらを向いてわかっているとばかりに頷く。本当に賢いやつだな。
しばらくの間、上空を舞っていたアデニードだったが、不意に急降下を始めた。
何か見つけたのか?
「あ、ちょっ! 何処へいくんだよ!?」
焦るレニー。
「制御できなくなったのか?」
「あー、反抗しているかんじじゃあないんだけどね。餌でも見つけたのかな?」
そういえば、あいつは食い意地が張っていたな。
とにかく追いかけよう。
レニーとともに駆け出し、魔力で身体強化してアデニードを追いかける。
ちなみに、マドラはお役御免で魔法陣に封じてある。
アデニードを見失うことはないだろうから、あいつの鼻が必要になるような事態にはならない、と思いたい。
そもそも、空を飛んでいるアデニードのにおいを追うのは、マドラでも難しいだろうけど。
「水棲馬の魔石、取っておくべきだったかな?」
ウィンザーで換金して、基礎魔法陣の購入や、香水のにおいが染みついてしまった毛布なんかの買い替えに当ててしまったんだよな。
「いやぁ、この先大物を倒すたびにその魔石をアデニードの餌にするわけにもいかないでしょ。躾けるしかないね」
だよなぁ。
丘を一つ越えると、アデニードが地面に舞い降りる姿が見えた。
そこでは、若い二人の男女が魔物と戦っているところだった。
双尾山猫――。その名のとおり二本の尾を持つ山猫のような姿の魔物だ。
大型犬くらいある体格に、がっしりした四肢。家畜や、時には女子供、老人などの抵抗力の弱い人間も襲うという。
すでに四頭の死体が転がっており、残る一頭を二人で挟み撃ちにしているところに、いきなり巨大な飛竜が乱入してきたのだ。
驚き慌てる二人と、その機を逃さず逃亡しようとする双尾山猫。
アデニードは首を巡らせ、口から風の刃を放った。
まだら模様の毛皮に覆われた双尾山猫の身体が、ずたずたに引き裂かれる。
「うわっ! このトカゲ野郎、何てことしやがる!」
「馬鹿、マーク! いくら何でもあたしらの手に負える相手じゃないでしょうが!」
「けどよ、バネッサ……」
男女が言い合いを始め、アデニードは自分が仕留めた双尾山猫を啄みながら、そんな二人を威嚇している。
「こら、アデニード! 勝手に餌をあさったりしちゃ駄目だよ! まあ人間に手を出さなかったことは褒めてあげるけど」
レニーが飛竜を叱りつける。
本当、人に危害を加えなくて良かったよ。
アデニードは啄むのを止めて、しゅんとした様子だ。
叱られていることはわかるんだな。
「え……。この飛竜、あんたが飼ってるの?」
剣を携えた女性が、恐る恐る尋ねてくる。
そりゃあ驚くよな。
「あー、うん。色々あって使い魔にしたんだよね」
ぽりぽり首の裏を掻きながら、レニーが言う。
「へえ、すげえな、魔道士ってやつは」
男の方が感心しているが、本人に魔力はないようで、そのため魔道士ならそれくらいのことは出来るものなのだと思っていそうだ。
いや、王国広しといえども、飛竜を使い魔に出来る魔道士なんて、多分片手の指に満たないはずだぞ。
「って、感心してる場合じゃねえわ。おい、どうしてくれるんだよ! 俺たちの獲物を横取りしやがって!」
思い出したようにレニーに食ってかかる。
どうやら、飛竜とやり合う羽目にはならずに済みそうだと判断したらしい。
僕らと同年代らしき男女。
男は黒髪にやや茶色がかった瞳、身長は180cm――僕と同じくらいで、“天翔ける翼”のブリッツよりは低いが、体格はがっしりしている。
女の方は、髪はピンクブロンド、糸のような細目で瞳の色はよくわからない。身長は170cmくらいで、均整の取れた体格だ。
二人とも、片刃の剣を引っ提げ、その物腰からもなかなかの使い手だと見て取れるが、どちらも魔力は無いようだ。
それで双尾山猫を四頭も倒したのだから大したものだ。
申し訳なさそうにレニーが尋ねる。
「その……ごめん。ギルドからの依頼だったのかい?」
「いや、ギルドは関係ない。それだったら、討伐しさえすればいいんだからまだマシだよ!」
ふうん。じゃあ、毛皮目的なのかな?
双尾山猫の毛皮はさほど美しいものではないし、しかも今は毛足が短い夏毛だから、そう高い値はつかないだろうけど、需要が無いわけでもない。
魔物の毛皮だけあって、多少の魔法耐性もあるしな。
あらためて四頭の死体を見てみると、どれも最小限度の損傷で致命打を与えている。
いや、たいした腕前だ。
「毛皮目的でもねえよ。なるたけ高く売れるように気を配ったのは確かだけどな」
そうなのか? 目的が駆除でも毛皮でもないなら、一体何なんだろう。
「師匠からの課題だったんだよ。最近近くの村で家畜を荒らしている双尾山猫の群れ五頭を、一頭も逃さずに退治して来い、っていうのがな」
「師匠、というのは君たちの剣の師匠かい?」
僕が尋ねると、マークとかいう男は不機嫌そうな表情で、
「それ以外に何の師匠だと思うんだよ」
「こらマーク、喧嘩腰はお止しよ。この人たちだって悪気があったわけじゃないんだし」
「けどよ、バネッサ。邪魔が入ったから四頭しか倒せませんでした、で師匠が納得してくれると思うのか?」
「そりゃあ思わないけどさ。とにかく、この人たちに事情を説明してもらおうよ」
「ちっ、しょうがねえな」
おい、ちょっと待て。勝手に話を進めるな、と思ったが、まあ仕方ないか。
使い魔の不始末は主の責任、レニーの責任は半分僕の責任だからな。
レニーもやれやれという表情で肩を竦めていた。
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