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本編
溺れて本望
しおりを挟む輝くような笑顔を向けてくれた彼は、俺に熱いキスをした。
「急に、ごめん。嬉しすぎて」
溢れる想いを止められなかったと、そう言った。
「……もっとしてよ」
背の高い彼の首に手をまわして、続きをねだったのは俺だ。
事件に巻き込まれる前は、毎晩ってわけじゃないけど、頻繁に彼と触れ合っていた。はっきり告げたことはないが、俺はその時間が好きだった。
けれど、リュミエールはあの事件から、まだ間がない事を気遣ってか、接触といえばハグくらいだった。
ここぞとばかりに、俺はキスをねだった。
唇を吸われて、口内をあばかれる。舌が入ってきて、俺の良いところをさぐってくれる。
くらくらした。今までだって気持ちよかったけど、今日はそれ以上な気がした。
「……んっ。これ以上すると、止まれなくなりそうなんだが……。エクレは、良いかい?」
年上の余裕なのか、いつも理性的なリュミエールの声に今日は熱がこもっていた。
「もちろん。こんな風に触れるのは、貴方だけが良い。パディーラで、俺に深く触っていいのは、リュミエールだけだよ」
他国に連れていかれて、他のαに好きされるなんて絶対に嫌だ。
「二度と、私以外に触らせない」
力強く俺を抱き上げながら、リュミエールはそう言った。
これまでの触れ合いとは空気が違った。心の持ちようのせいかもしれないけれど、それ以上にリュミエールの目が違う気がした。
お互いの服を脱がしあうのさえ、億劫だった。
前を触り合うのはいつも通り、彼の指が触れるだけで、電流が走ったみたいだった。あっけなく達するのはいつも俺の方。
「はっ……んっ」
指が一本後ろに入ってきた。ここを触るのも別に初めてじゃない。リュミエールは、とっくに俺の良いところなんて分かっている。
あっさり二本のみ込んでも、苦しいとか痛いなんかより、気持ち良いが勝った。
空いている手は俺を気遣うように、頭や顔を撫でる。
時々絡む視線が、熱くてめまいがした。
「ねぇ、もう、いいよ。もう充分。……おねがい」
リュミエールはいつだって俺を気持ちよくすることを優先した。
気持ちが育つまでいくらでも待つって言ってた。本当に何年だって待つだろう。
そういうところ、彼の良いところだと思う。でも、この身体にそんな価値なんてないって思ってた俺は、正直さっさと抱いてほしかった。そうしたら、少しでも彼のものになれる気がしていたから。
気づかないふりをしてただけなんだ。最初からずっと、俺は心の底では求めていた。
「痛くて、しんどいかもしれない……」
「ばか、分かってるよ」
散々触り合っている。リュミエールのは、俺のとは比べものにならないくらい大きい。……まぁ、たぶん今まで身体を合わせた奴の中でもダントツだと思う。
「それでも、良いって言ってるの」
真面目は美徳だけどさ、こういう時くらいもっといい加減でも良いと思うわけ。
「うつ伏せが楽だって聞いたけど、顔みながらさせて」
負担を考えたらたぶんバックが楽だ。けれど、俺も顔を見ていたかった。
誰に抱かれているのか、彼はどんな顔をしているのか、ちゃんと見たかった。
グッと硬いものが押し入ってきた。
「あぁ……。あぁぁぁ!」
力は抜いたほうが良いって分かっているのに、少し身体がこわばった。彼の肩に置いた手に力がはいる。
「んっ……はっ」
悩ましい声が響く。うめく俺にリュミエールは口付けた。それに喜ぶように、身体は力をぬく。乱暴じゃなく、慎重に、ゆっくりと彼は、ことをすすめた。
もういっそ、じれったかった。つっこんでめちゃくちゃにしてほしい。
グッと彼の喉がなる。
「エクレ……」
たった、三文字。その名前に込められた熱。
あぁ……好きだな。リュミエールに呼ばれるのが好きだった。
彼がくれた名前はすっかり俺に馴染んでいる。
ひとりでに目尻から涙がこぼれた。想いがあふれて止まらなかった。
動揺したように彼が動きを止める。
「きて、そのまま。もっと、名前を呼んで」
「エクレ……良いよ。最高だ」
押し入った彼が、良いところをつく。絡み合った目線の先で、余裕なんてない一人の男がいた。
中が敏感になっている。こんな風に乱れたことなんてなかった。演技なんてする必要もなく、気持ちよくて、意識が持っていかれそうだった。
「……あぁぅ。あぁ!」
激しく突き上げられて、絶頂した。指先まで震えて、目の前がチカチカと点滅する。
余韻に浸る中で、熱いものがお腹のなかに広がった。リュミエールもちゃんと気持ち良かったんだと、安心した。
身体が熱くて、全身が溶けてしまいそうだった。
「咬んで……」
気が付けばそんなことを口走っていた。
「え?」
「咬んでよ、うなじ。ね? 気分だけでも知りたい」
Ωとαが正式な番関係を結ぶ時、身体が深く繋がった状態で、αがΩのうなじを咬む。
発情期じゃない時は意味が無いって分かってる。
同僚がいたずらに咬まれて、ブチギレてたのを見たこともある。
倫理観のかけらもない店だったけれど、それだけはオプションに無かった。
それくらい、Ωにとってうなじを咬まれるという行為は重い。
「……ありがとう。愛してるよ、エクレ」
ダメだって言われるかと思ったけど、リュミエールは真剣な表情でそう言った。
「ふふ……知ってる」
俺が本気だって分かってくれた?
そうだよ、なけなしの勇気を振り絞って言ったんだ。
命を、全てを相手に差し出すのだ。
貴方じゃなければ、絶対に嫌だった。
「動かすよ、力抜いて」
「……あぁっ、んっああ」
対面の体勢から背中を向けられた。僅かな衝撃が全部身体に響く。
「う、あぁ、あ……」
背中に感じる重みに、すこしの怖さを覚える。征服される感覚と、これから変わる何かへの本能的な恐怖。
リュミエールが何度か俺を揺さぶった。
「あぁぁ、いいっ……きもちっ」
気持ちよさで不安なんて吹き飛びそうだった。もう擦られてもないのに、俺のものは、ずっとだらだらと精液を漏らし続ける。
「はっ……。エクレ、エクレ」
何度も名前を呼んでくれた。熱の混ざった吐息が背中にあたって、たまらなかった。
「おくっ、おくにきてっ」
自分が何を言ってるのかも分からなくなるくらい頭の中はぐちゃぐちゃで、心のままにそう叫んだ。
目の前のシーツをギュッと掴む手に、彼の手が重なった。いつもの優しくつつむこむような手じゃなくて、力強くて痛いくらいだった。その余裕のなさが愛おしかった。
一度も開かれていなかった奥に、グッと彼のものが押しいってくる。
「あぁぁっ、いい、イイッ」
抉るような激しい突き上げで、ただひたすら声が漏れる。
ずっと、欲しくてたまらなかった。たぶんそんなところまで、許したことは誰にもない。初めて心から相手を受け入れて、ようやく届いた気がする。
腰は掴まれてようやく上がってるみたいで、もう身体中ぐにゃぐにゃだった。
「エクレッ、愛してるっ」
身体中に彼の言葉が響いた気がした。その言葉に、ギュッと中が締まる
一番おくに熱くてたまらないものが、吐きだされる。
瞬間、柔らかで無防備だったうなじに、鋭い痛みがはしる。
「うっ、あぁ!あああぁぁぁぁ」
目の前が真っ白になった。強烈な快楽。たぶん一瞬、意識も飛んでいた。
途端、今までの何倍も彼のフェロモンを感じた。
これ以上熱くなりようもなかった筈なのに、全身が熱を持って、息があがる。
「りゅみえーる、リュミエール」
ただ、助けてほしくて、縋りつきたくて、彼の名前を何度もよんだ。
「エクレ? ……まさか、ホントに?」
彼は震える声でこたえる。
何が起こってるのか、熱に浮かされた俺の頭じゃはっきりしなかった。
彼のフェロモンとそれから今まで香ったことのないような甘ったるい自分のフェロモンを感じた。
「エクレ、君は応えてくれたんだ。全身で私に応えてくれた。私の唯一のΩ、私の番……」
歓喜に満ちた彼の声が落ちてくる。
「エクレッ、君を離さない。一生大事にする」
もう一度うなじを咬まれた。いや、一度なんかじゃなかったかもしれない。
そのたびに、俺の身体は震えて、絶頂して、書き換えられているみたいだった。
より深く、繋がっていくのを感じていた。
あぁ……、溺れる。彼のフェロモンに、熱に、愛に包まれて。
不思議な身体の熱は、三日三晩ひかなかった。
俺はリュミエールに縋って、絡んで、彼に片時も離れて欲しくなかった。
なんか常にぐちゃぐちゃで、乱れていた気がする。
水分補給は頻繁に彼から口移しでもらっていた。波があって、落ち着いているときに、色々食べさせられたような気もする。
やっと意識が明瞭になったときに、リュミエールはほっとしていた。
「エクレ? 大丈夫かい? 痛いところは?」
「だい、じょうぶ。なんか……俺、変だった」
身体のあらぬところが痛かったし、全身の倦怠感も凄かったけれど、自業自得だった。
「変じゃないよ。おそらくだけど、発情期が来たんだ。私たちは、正式に番になった」
心底嬉しそうにリュミエールはそう言い、俺を抱きしめた。
「え? あれがそうなの? なんか、全然違ったなぁ」
薬でおこしていたニセモノの発情期とは全くちがった。これまでのは、身体は熱くなるのに、頭は冴えてたし、そのちぐはぐ加減で気持ち悪いくらいだった。
今回のは触られたはしから全部気持ちよくて、まともに頭なんて動かなくて……。目の前にリュミエールがいたから良かったけど、これで一人なんてことになったら、耐えられない気がする。
「これが三カ月に一回もくるの? Ωって大変なんだな」
他人事みたいにいったら、リュミエールは困ったように笑った。
「ペースは個人差があるらしいけどね。エクレがどうなるかはこれからゆっくり見ていこう」
ルナールさんはきっちり三か月ごとにくるらしい。酷く熱を持て余すのは一日くらいで、あとは部屋の外にはでないけれど、意識ははっきりしてるそうだ。
リュミエールのお兄さんたちのパートナーの事も少しきいたけれど、こんなに前後不覚で三日もまともに話ができないっていうのは結構珍しいみたいだった。
「エクレは、初めてだったのと急だったから、すこし重めなのかもしれないね」
そう言って優しく頭を撫でてくれた。まだ、身体はそわそわと落ち着きがなかった。ずっと撫でていてほしい。
「実感は無いかもしれないが、君いますごくいい香りがしてる。もう私にしか香らないとは思うけれど、間違っても家からは出ない事。なるべく部屋にいてほしい」
程度に差はあれ、1週間は続くといっていた。あと4,5日は発情期の期間なのだろう。
身体は重いし、出歩くような気にはとてもならなかった。
「それから、私も同席はするけど、なるべく早めに医師には診てもらいたくて。申し訳ないけど、家に来てもらうことになる」
発情期の時に番がいるΩは他のαが近づくのを心底嫌がるらしい。
「うん、たぶん大丈夫だと思う」
今までだって、それほどαに反応して来なかったのだから、大丈夫だろう。
そんな風に気軽に考えていたけど、全然ダメだった。
なんか情緒不安定なんだ。
いつもの先生だったし、普段だったら全然大丈夫なのに、部屋にリュミエール以外のαがいるのが心底嫌だと思った。
向こうもそれは重々承知って感じで、淡々と最小限の接触で診察をしてくれた。
医者が帰ったあとも俺はリュミエールにべったり引っ付いていた。
彼が少し離れそうになるだけで、なんかこの世の終わりみたいに寂しくなった。
彼の気配の濃いシーツを掴んで、脱ぎ捨てられた服に縋って、機嫌を保つのだ。
Ωってつくづく不便な生物だと思う。世のΩは皆んなこんな状態になるのだろうか?だとしたら、皆んなすごいと思う。
だから嫌だった。ずっとΩである事が恨めしいとさえ思って生きてきた。
それでも今はリュミエールと番えたことを幸せに思っている。
そんな自分がいる事に、少し驚いていた。
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