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第67話 全員で魔王クーラ先生に挑みます #4
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「こんにちはーー」
もう夕方だから歩いていったら夜になっちゃう。という事でベルベルさんのお店の中に直接【転移】したけど、これは流石に怒られないよね?
「カルアかい? 奥に来な」
今日もまたこのセリフ。また奥の部屋に全員集合してるのかなあ?
「はい、お邪魔しまーす……って、あれ?」
今日のメンバーは、ベルベルさんとミレアさん、それにモリスさんとオートカさん?
「ふふふふ、よく来たわね弟弟子君。新装備でクーラさんに挑んだら丸太代わりにされちゃった――そんな悩める弟弟子君を救うため、ミレアおねーさんが颯爽とやって来たわよ」
――そっちを!?
「新装備の持続時間とかじゃなくって『カルアタック』の方を抉ってくるなんて…………ミレアさんの、鬼っ」
「ミレアさん……流石に今のは私もどうかと思いますが」
「オートカ先輩!? ごめんなさい私、そんなつもりじゃあ……」
「あーもうやかましいね! そんな細かい事はどうでもいいんだよ! カルア、あんたモリスと二人で新しい玩具を作ったんだって?」
「玩具って……パーティ装備なんです。【結界】とか【ボックス】とかの」
「ああ、さっきモリスから全部聞いたよ。で、それを使った戦闘の結果についてもね」
「えっ、モリスさんから……?」
学校に来てたの?
「君が昨日作ってった魔道具の事はラーバル君にも伝えておいたんだ。で、もし訓練でそれを使うようだったら僕も呼んでねって、そうラーバル君にお願いしといたんだよ」
「ああ、それで……」
「ラーバル君、悲しそうな顔してたなあ。『また軍事的脅威レベルが』とか言ってさ」
僕は単なる防具のつもりだったんだよ……?
そんな僕の心の声は届く筈もなく、そしてベルベルさんはニヤリと笑った。
「まあ作っちまったものを今更どうこう言っても仕方がないさ。カルア、今ちょっとここで実演してみな。で、オートカは測定、ミレアはよぉく視てな」
と言う事で実演。魔道具で結界を発動して、そのままちょっとだけ空中散歩。
「どうだいオートカ?」
「ええ、校長の推測通りで間違いありません。ほとんどのリソースが指定範囲の再計算に振られているようです。意外な事に空中移動の負荷はそれ程ではないですね」
「ミレアは?」
「私もおんなじ意見でーす。特に服のヒラヒラのあたりで負荷が高そうですよー」
「そうかい。だったらミレア、あんたのアレ使えそうかい?」
「行けると思いますよ、ししょー。うう、やっとあの子が日の目を見る時がやってきましたよー」
そう言ってミレアさんは涙を拭う振りをして、それから魔法鞄から取り出したのは、真っ赤な――何コレ?
「ふっふっふー。驚いたかな弟弟子君。これはかつて私がししょーと共に開発した次世代型鎧、名付けて『戦闘スーツ』よ!」
戦闘スーツ――何それカッコいい!
「それ普段は指輪型になっていてね、登録したキーワードと共に魔力を流すと、一瞬で身に着けている衣服を指輪に収納して戦闘スーツを身に纏う事が出来るの」
「凄い……凄いじゃないですか! 何で今まで使わなかったんですか?」
だって鎧とか防具とかって着脱が凄く大変なんだよ? それが一瞬って!
――って思ったんだけど、ミレアさんはちょっと困ったような表情でポリポリと頬を掻いた。
「うーん、ちょっとだけ問題点があってね」
問題点……?
「装着の利便性を追求したから、防御力が全く無いのよね。あと、身体にピッタリフィットするから……蒸れるの」
防御力ゼロで蒸れる……って
「それ全然『ちょっと』じゃ……」
「そうなのよね。……でもこれに弟弟子君のそれを組み合わせたら、どうなると思う?」
「どうって……防御は結界を使うからいらなくて……あとは体に沿った形でヒラヒラが無いから……あ、結界範囲の問題がクリアされる……?」
そうか、そういう事か……
「ね? 魔道具同士の相性がもの凄くいいのよコレ。私も初めて聞いた時はもうビックリしたわ。あと残る問題点は『蒸れる』って事なんだけど、これさえ何とかなればね……」
「えっと、多分それ大丈夫です。モリスさんの所から帰った後、身体に温度調節した風を纏わせる機能を追加したから」
「完璧――じゃないの! よし、早速試すわよ。そうね……まずはこの『戦闘スーツ』を指輪に戻してっと」
ミレアさんが手のひらに乗せた戦闘スーツに魔力を流すと、シュッ――て感じでスーツは指輪の形に変化し、ミレアさんはそれを僕に手渡した。
「はい、じゃあこれを指にはめてみて。サイズは指輪とスーツのどちらも自動調整するようになってるから」
指輪を付けて……と。
「それでその『キーワード』っていうのは?」
「えっと、確かテストの時に『蒸着』を設定したままだと思う。あれ? 『赤射』だったかな? それとも『焼結』?」
「じゃあそれで試してみますね。『蒸着』!」
一瞬ヒュッってなって……凄い! もう着替え終わってる!!
「どう? 頭も含めて全身覆ってるけど、違和感とか無い?」
「大丈夫です。視界もクリアだし呼吸も……それに風が循環して蒸れる感じもないし」
「やった! オートカ先輩、視た感じ結界の魔力消費も抑えられてるみたいですけど、測定の方だとどうです?」
「ええ。先程よりかなり抑えられているようです」
おおっ! これならいけるかも!!
「へええ、こういう合作も面白いねえ。じゃあさカルア君、結界の魔道具は自分の魔力を一切使わず、魔石に充填した魔力だけで稼働するようにしたらどうだい? そうすれば自分の魔力は全て攻撃に使う事が出来るから残量計算も今まで通りだ。後はパーティ用の魔剣みたいな魔力の自動充てん機能を付与してあげれば、戦闘時の10分間とか20分間だけに限定してスーツを装着する運用が出来ると思うよ」
こうして、みんなの協力で問題は無事に解消出来たんだ。みんなで作るって凄い!
「これまで試作した『戦闘スーツ』は全部弟弟子君にあげる。全部で5着あって、今着てる赤と、青、黄色、緑、水色の計5色。性能は全部同じだしサイズも自動調整式だから、みんなで好きなのを選んでね」
▽▽▽▽▽▽
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作者に一言ツッコみたい方やモノ申したい方、「感想コメント」お気軽にどうぞ。
もう夕方だから歩いていったら夜になっちゃう。という事でベルベルさんのお店の中に直接【転移】したけど、これは流石に怒られないよね?
「カルアかい? 奥に来な」
今日もまたこのセリフ。また奥の部屋に全員集合してるのかなあ?
「はい、お邪魔しまーす……って、あれ?」
今日のメンバーは、ベルベルさんとミレアさん、それにモリスさんとオートカさん?
「ふふふふ、よく来たわね弟弟子君。新装備でクーラさんに挑んだら丸太代わりにされちゃった――そんな悩める弟弟子君を救うため、ミレアおねーさんが颯爽とやって来たわよ」
――そっちを!?
「新装備の持続時間とかじゃなくって『カルアタック』の方を抉ってくるなんて…………ミレアさんの、鬼っ」
「ミレアさん……流石に今のは私もどうかと思いますが」
「オートカ先輩!? ごめんなさい私、そんなつもりじゃあ……」
「あーもうやかましいね! そんな細かい事はどうでもいいんだよ! カルア、あんたモリスと二人で新しい玩具を作ったんだって?」
「玩具って……パーティ装備なんです。【結界】とか【ボックス】とかの」
「ああ、さっきモリスから全部聞いたよ。で、それを使った戦闘の結果についてもね」
「えっ、モリスさんから……?」
学校に来てたの?
「君が昨日作ってった魔道具の事はラーバル君にも伝えておいたんだ。で、もし訓練でそれを使うようだったら僕も呼んでねって、そうラーバル君にお願いしといたんだよ」
「ああ、それで……」
「ラーバル君、悲しそうな顔してたなあ。『また軍事的脅威レベルが』とか言ってさ」
僕は単なる防具のつもりだったんだよ……?
そんな僕の心の声は届く筈もなく、そしてベルベルさんはニヤリと笑った。
「まあ作っちまったものを今更どうこう言っても仕方がないさ。カルア、今ちょっとここで実演してみな。で、オートカは測定、ミレアはよぉく視てな」
と言う事で実演。魔道具で結界を発動して、そのままちょっとだけ空中散歩。
「どうだいオートカ?」
「ええ、校長の推測通りで間違いありません。ほとんどのリソースが指定範囲の再計算に振られているようです。意外な事に空中移動の負荷はそれ程ではないですね」
「ミレアは?」
「私もおんなじ意見でーす。特に服のヒラヒラのあたりで負荷が高そうですよー」
「そうかい。だったらミレア、あんたのアレ使えそうかい?」
「行けると思いますよ、ししょー。うう、やっとあの子が日の目を見る時がやってきましたよー」
そう言ってミレアさんは涙を拭う振りをして、それから魔法鞄から取り出したのは、真っ赤な――何コレ?
「ふっふっふー。驚いたかな弟弟子君。これはかつて私がししょーと共に開発した次世代型鎧、名付けて『戦闘スーツ』よ!」
戦闘スーツ――何それカッコいい!
「それ普段は指輪型になっていてね、登録したキーワードと共に魔力を流すと、一瞬で身に着けている衣服を指輪に収納して戦闘スーツを身に纏う事が出来るの」
「凄い……凄いじゃないですか! 何で今まで使わなかったんですか?」
だって鎧とか防具とかって着脱が凄く大変なんだよ? それが一瞬って!
――って思ったんだけど、ミレアさんはちょっと困ったような表情でポリポリと頬を掻いた。
「うーん、ちょっとだけ問題点があってね」
問題点……?
「装着の利便性を追求したから、防御力が全く無いのよね。あと、身体にピッタリフィットするから……蒸れるの」
防御力ゼロで蒸れる……って
「それ全然『ちょっと』じゃ……」
「そうなのよね。……でもこれに弟弟子君のそれを組み合わせたら、どうなると思う?」
「どうって……防御は結界を使うからいらなくて……あとは体に沿った形でヒラヒラが無いから……あ、結界範囲の問題がクリアされる……?」
そうか、そういう事か……
「ね? 魔道具同士の相性がもの凄くいいのよコレ。私も初めて聞いた時はもうビックリしたわ。あと残る問題点は『蒸れる』って事なんだけど、これさえ何とかなればね……」
「えっと、多分それ大丈夫です。モリスさんの所から帰った後、身体に温度調節した風を纏わせる機能を追加したから」
「完璧――じゃないの! よし、早速試すわよ。そうね……まずはこの『戦闘スーツ』を指輪に戻してっと」
ミレアさんが手のひらに乗せた戦闘スーツに魔力を流すと、シュッ――て感じでスーツは指輪の形に変化し、ミレアさんはそれを僕に手渡した。
「はい、じゃあこれを指にはめてみて。サイズは指輪とスーツのどちらも自動調整するようになってるから」
指輪を付けて……と。
「それでその『キーワード』っていうのは?」
「えっと、確かテストの時に『蒸着』を設定したままだと思う。あれ? 『赤射』だったかな? それとも『焼結』?」
「じゃあそれで試してみますね。『蒸着』!」
一瞬ヒュッってなって……凄い! もう着替え終わってる!!
「どう? 頭も含めて全身覆ってるけど、違和感とか無い?」
「大丈夫です。視界もクリアだし呼吸も……それに風が循環して蒸れる感じもないし」
「やった! オートカ先輩、視た感じ結界の魔力消費も抑えられてるみたいですけど、測定の方だとどうです?」
「ええ。先程よりかなり抑えられているようです」
おおっ! これならいけるかも!!
「へええ、こういう合作も面白いねえ。じゃあさカルア君、結界の魔道具は自分の魔力を一切使わず、魔石に充填した魔力だけで稼働するようにしたらどうだい? そうすれば自分の魔力は全て攻撃に使う事が出来るから残量計算も今まで通りだ。後はパーティ用の魔剣みたいな魔力の自動充てん機能を付与してあげれば、戦闘時の10分間とか20分間だけに限定してスーツを装着する運用が出来ると思うよ」
こうして、みんなの協力で問題は無事に解消出来たんだ。みんなで作るって凄い!
「これまで試作した『戦闘スーツ』は全部弟弟子君にあげる。全部で5着あって、今着てる赤と、青、黄色、緑、水色の計5色。性能は全部同じだしサイズも自動調整式だから、みんなで好きなのを選んでね」
▽▽▽▽▽▽
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