87 / 278
第50話 さあここで新メンバーの登場です #3
しおりを挟む
そんな感じの数日間だったんだけど、今日はと言えば――
「今日はもちろん氷魔法よね。さあワルツ、あなたの氷を見せてちょうだい!」
ま、当然そうなるよね。
「わたしの氷魔法は水魔法とのコンビネーション。一度に出せる水はコップ1杯くらい。それをナイフの形に凍らせて飛ばす!」
そしてその言葉通り、的に向かって飛ぶ氷のナイフ!
「おおっ、カッコイイじゃない!」
「おおっ、たくさん喋った!」
……アーシュに睨まれた。ゴメン、つい思わず。
「あと、すぐ近くのものだったら直接凍らせる」
ワルツはそう言いながら的に近付いて手を翳すと――
「うわっ、鎧が真っ白。これって霜?」
鎧は真っ白に凍りついた。その鎧に僕が思わず手を伸ばすと、ワルツから警告が飛んできた。
「触ると危ない。手が貼り付いて大惨事」
「――っ!?」
慌てて引っ込めた。
「凄いじゃないワルツ! これなら確かに魔物だって怖くないわね」
「遠ければナイフ、近ければ凍らせる。前衛でも後衛でもオケ」
「魔力量はどうなの? 連続でどれくらいできそう?」
「そんな多くない。節約大事。ナイフなら10本、凍らせるのも10回が限度」
「なるほど。どう運用するかを考えなきゃ」
氷魔法って他の魔法よりも使う魔力が多いのかな?
何だか出来る回数が少ないような……
「あのさワルツ、魔力トレーニングとかってやってる?」
ふと気になって僕が訊くと、ワルツは『当然!』って感じで答えた。
「毎日魔力が無くなるまでやってる」
まあ普通やってるよね――ってあれ? 今の答え、何か凄く違和感が……
「――じゃあ魔力が無くなってからは?」
「もちろん無くなったら終わり。やっても魔法は出ないから」
……やっぱり。
思わず顔を見合わせる僕とアーシュ。だって――
「ねえワルツ、あなた魔力トレーニングって習わなかった? 去年の授業でもやったと思うけど」
「む、記憶に無い。誰からも聞いてない。授業なら熱で休んだ時かも」
「そっそうなんだ……。じゃあ言うけど――それ全くトレーニングになってないわよ」
「!?」
愕然……
アーシュの言葉を聞いたワルツは、そうとしか表現出来ない表情で固まった。
まあ、これまでトレーニングだと思ってやってのに実は効果無かった、なんて言われんだから……ねえ。
困ったようなアーシュからの視線を受けて、僕が続きを引き取る事にした。
「あのさワルツ、魔力トレーニングっていうのは、『魔力を全部使い切った後に、更に魔力を絞り出そうとする』事なんだよ。そうする事で、魔力が足りていないのを体が自覚して、魔力量を増やそうとするんだ。魔力を全部使い切るのは、トレーニングの前準備なんだよ」
「おおおおおおお……わたし……準備で……終わってた……」
いやそんな、この世の終わりみたいな顔しなくても……
ここはきちんとフォローしとかなくちゃ。
「ええっとワルツ? そういう訳だから、つまり今の君は『全くトレーニングしてないのに既にこれだけの魔力量がある』って事なんだ。これって凄い事だと思うよ? だからさ、これからトレーニングをしたワルツは、もっともっと凄い事になると思うんだ。だからこれから頑張ればいいんだよ。きっとワルツなら大丈夫、やれるよ。頑張ろうよ。それにほら、言ってくれれば僕だって手伝うし」
何だろう、なぜ僕の口からこんなにも流れるように言葉がスラスラと?
……ああっ、これ絶対あれ! 付与術のせいだぁっ!!
「ふおおおおお、ま、マイ師匠」
いや師匠じゃないから。
そんなキラキラした目で見つめられても……
手を合わせられても……
僕の手に両手で縋りついてこられても……
これ大丈夫だよね!? 僕、ワルツに何か付与とかしちゃってないよね!?
「わわわ、私も手伝うわよっ!!」
アーシュ参戦。うん、こっちは多分そうなると思ってた。
ヒトツメギルドの某受付カウンター。
ピキキーーーン☆
「またこの音!? 何だろう、嫌な感じがする……」
その日の放課後――
ピノズクラブの本拠地と化した校内のとある部屋にて、ある重要情報がアイの元へと届けられた。
「会長、報告します。本日『最重要保護対象』に状況の変化あり。所属パーティが女性メンバーを追加しました」
突然起きた大きな状況の変化に、アイは若干の不安を覚える。
「その女性メンバーの情報は?」
「はい――名前はワルツ、得意魔法は氷属性、本人の属性は『小柄』『平坦口調』『単発口調(弱)』『妹系(微)』『ワンコ(微)』です」
淡々と告げられるワルツの情報。
なお、報告にある『属性』というのは、かつてとある生徒が見た目や性格等の情報を体系として纏めたものである。馴染みのある魔法に寄せて『属性』という形に纏められたその体系は、生徒達の間で強く支持され、世代に応じて多少の変更を受けつつ現在まで受け継がれている。
「それは中々の属性ね。それで『最重要保護対象』への親密度は?」
「それが――午後の実技授業から『急上昇』です」
「何ですって!? 『上昇』ではなく!?」
まさかの報告に思わず聞き返したアイ。それまでの落ち着いた雰囲気から一転、急に狼狽え始める。
だがそれも当然の事、接近後すぐの『急上昇』などあまりに危険過ぎる!
「『急上昇』です。間違いありません。加えて、『最重要保護対象』と何らかの約束を交したとの未確認情報も――」
「至急確認を。不味いわね、完全に出遅れたわ。こちらの動きを上回る程の展開性能、ここから属性を利用した追加攻勢だってあるかも。まったく、アーシュだけでも厄介だと言うのに、ここに来て何故突然……」
淡々と情報を告げるメンバーに若干の苛立ちを覚えながらも、何とか現状を整理しようとするアイ。しかしあまりに情報が足りな過ぎる。何か手を考えなければ!
「――そのアーシュさんですが、どうやら今回の件については多少防波堤の役割を果たしたようです。その何らかの約束に際し、急遽割り込んで2人ではなく3人での約束とさせたとか」
その報告に、だがアイの表情は浮かぬままだ。
「それは状況としては良し悪しの判断が付きかねるわね。逆に事態を悪化させる恐れもあるし、アーシュの親密度までもが上昇しかねない。状況のコントロールが難しいわ」
そう、予期せぬ取り合いや意地の張り合いから、状況が急展開する恐れもある。
何とか早期に事態の沈静化を図りたいところだが、片方の因子であるアーシュの突然の行動は全く読む事が出来ない。アイは思わず吐きそうになった溜息をぐっと飲み込んだ。
「では如何いたしましょうか」
「まず優先すべきはピノ様への状況報告ね。現時点での情報をまとめ、ギルド便にてピノ様の元に送付します。至急報告資料の作成を」
「はっ!」
「これが最後の追加メンバーとは限らない。この先、第二第三の――」
本来この台詞は事態の沈静化が完了してから発すべきもの。それをこのタイミングで発してしまったアイは――やはりまだ混乱の真っ只中にいるのだろう。
王都にてピノズクラブに襲い掛かった混乱の嵐は、『支部留めギルド便』によってここヒトツメのピノの元へと到達した。
「嘘っ、ここに来て妹属性!? 例え(微)だとしても、ひとりっ子のカルア君にとっては『妹』って初めての関係性――えっ『ワンコ』も!? こっ、これは思わぬ強敵に!?」
そしてピノは1ヶ月前の記憶を懸命に呼び起こそうと頭を抱え天を仰いだ。
「うーー思い出せ私っ! あの時一度は全員の顔を見たはずよ。その中でこの情報に該当しそうな娘って……」
だが――
「駄目だ思い出せないーーーっ! ううっ、私あの時はアーシュちゃんの事で頭が一杯だったから……もうっ! どうしたらいいのよーーーーっ!!」
そして通信室の外からは――
「ピノーーーっ! お願い早く戻ってきてーーーっ!! 処理が追いつかない、追いつかないからぁーーーーっ!!」
夕方のラッシュによる忙しさで、こちらは頭を抱える暇もないパルムからの、ピノを呼ぶ悲鳴のような懇願が響き続けるのだった。
▽▽▽▽▽▽
このお話が面白いと感じてくれた方、「いいね」をお願いします。
続きが気になる方、「お気に入り」登録はいかがですか。
作者に一言ツッコみたい方やモノ申したい方、「感想コメント」お気軽にどうぞ。
「今日はもちろん氷魔法よね。さあワルツ、あなたの氷を見せてちょうだい!」
ま、当然そうなるよね。
「わたしの氷魔法は水魔法とのコンビネーション。一度に出せる水はコップ1杯くらい。それをナイフの形に凍らせて飛ばす!」
そしてその言葉通り、的に向かって飛ぶ氷のナイフ!
「おおっ、カッコイイじゃない!」
「おおっ、たくさん喋った!」
……アーシュに睨まれた。ゴメン、つい思わず。
「あと、すぐ近くのものだったら直接凍らせる」
ワルツはそう言いながら的に近付いて手を翳すと――
「うわっ、鎧が真っ白。これって霜?」
鎧は真っ白に凍りついた。その鎧に僕が思わず手を伸ばすと、ワルツから警告が飛んできた。
「触ると危ない。手が貼り付いて大惨事」
「――っ!?」
慌てて引っ込めた。
「凄いじゃないワルツ! これなら確かに魔物だって怖くないわね」
「遠ければナイフ、近ければ凍らせる。前衛でも後衛でもオケ」
「魔力量はどうなの? 連続でどれくらいできそう?」
「そんな多くない。節約大事。ナイフなら10本、凍らせるのも10回が限度」
「なるほど。どう運用するかを考えなきゃ」
氷魔法って他の魔法よりも使う魔力が多いのかな?
何だか出来る回数が少ないような……
「あのさワルツ、魔力トレーニングとかってやってる?」
ふと気になって僕が訊くと、ワルツは『当然!』って感じで答えた。
「毎日魔力が無くなるまでやってる」
まあ普通やってるよね――ってあれ? 今の答え、何か凄く違和感が……
「――じゃあ魔力が無くなってからは?」
「もちろん無くなったら終わり。やっても魔法は出ないから」
……やっぱり。
思わず顔を見合わせる僕とアーシュ。だって――
「ねえワルツ、あなた魔力トレーニングって習わなかった? 去年の授業でもやったと思うけど」
「む、記憶に無い。誰からも聞いてない。授業なら熱で休んだ時かも」
「そっそうなんだ……。じゃあ言うけど――それ全くトレーニングになってないわよ」
「!?」
愕然……
アーシュの言葉を聞いたワルツは、そうとしか表現出来ない表情で固まった。
まあ、これまでトレーニングだと思ってやってのに実は効果無かった、なんて言われんだから……ねえ。
困ったようなアーシュからの視線を受けて、僕が続きを引き取る事にした。
「あのさワルツ、魔力トレーニングっていうのは、『魔力を全部使い切った後に、更に魔力を絞り出そうとする』事なんだよ。そうする事で、魔力が足りていないのを体が自覚して、魔力量を増やそうとするんだ。魔力を全部使い切るのは、トレーニングの前準備なんだよ」
「おおおおおおお……わたし……準備で……終わってた……」
いやそんな、この世の終わりみたいな顔しなくても……
ここはきちんとフォローしとかなくちゃ。
「ええっとワルツ? そういう訳だから、つまり今の君は『全くトレーニングしてないのに既にこれだけの魔力量がある』って事なんだ。これって凄い事だと思うよ? だからさ、これからトレーニングをしたワルツは、もっともっと凄い事になると思うんだ。だからこれから頑張ればいいんだよ。きっとワルツなら大丈夫、やれるよ。頑張ろうよ。それにほら、言ってくれれば僕だって手伝うし」
何だろう、なぜ僕の口からこんなにも流れるように言葉がスラスラと?
……ああっ、これ絶対あれ! 付与術のせいだぁっ!!
「ふおおおおお、ま、マイ師匠」
いや師匠じゃないから。
そんなキラキラした目で見つめられても……
手を合わせられても……
僕の手に両手で縋りついてこられても……
これ大丈夫だよね!? 僕、ワルツに何か付与とかしちゃってないよね!?
「わわわ、私も手伝うわよっ!!」
アーシュ参戦。うん、こっちは多分そうなると思ってた。
ヒトツメギルドの某受付カウンター。
ピキキーーーン☆
「またこの音!? 何だろう、嫌な感じがする……」
その日の放課後――
ピノズクラブの本拠地と化した校内のとある部屋にて、ある重要情報がアイの元へと届けられた。
「会長、報告します。本日『最重要保護対象』に状況の変化あり。所属パーティが女性メンバーを追加しました」
突然起きた大きな状況の変化に、アイは若干の不安を覚える。
「その女性メンバーの情報は?」
「はい――名前はワルツ、得意魔法は氷属性、本人の属性は『小柄』『平坦口調』『単発口調(弱)』『妹系(微)』『ワンコ(微)』です」
淡々と告げられるワルツの情報。
なお、報告にある『属性』というのは、かつてとある生徒が見た目や性格等の情報を体系として纏めたものである。馴染みのある魔法に寄せて『属性』という形に纏められたその体系は、生徒達の間で強く支持され、世代に応じて多少の変更を受けつつ現在まで受け継がれている。
「それは中々の属性ね。それで『最重要保護対象』への親密度は?」
「それが――午後の実技授業から『急上昇』です」
「何ですって!? 『上昇』ではなく!?」
まさかの報告に思わず聞き返したアイ。それまでの落ち着いた雰囲気から一転、急に狼狽え始める。
だがそれも当然の事、接近後すぐの『急上昇』などあまりに危険過ぎる!
「『急上昇』です。間違いありません。加えて、『最重要保護対象』と何らかの約束を交したとの未確認情報も――」
「至急確認を。不味いわね、完全に出遅れたわ。こちらの動きを上回る程の展開性能、ここから属性を利用した追加攻勢だってあるかも。まったく、アーシュだけでも厄介だと言うのに、ここに来て何故突然……」
淡々と情報を告げるメンバーに若干の苛立ちを覚えながらも、何とか現状を整理しようとするアイ。しかしあまりに情報が足りな過ぎる。何か手を考えなければ!
「――そのアーシュさんですが、どうやら今回の件については多少防波堤の役割を果たしたようです。その何らかの約束に際し、急遽割り込んで2人ではなく3人での約束とさせたとか」
その報告に、だがアイの表情は浮かぬままだ。
「それは状況としては良し悪しの判断が付きかねるわね。逆に事態を悪化させる恐れもあるし、アーシュの親密度までもが上昇しかねない。状況のコントロールが難しいわ」
そう、予期せぬ取り合いや意地の張り合いから、状況が急展開する恐れもある。
何とか早期に事態の沈静化を図りたいところだが、片方の因子であるアーシュの突然の行動は全く読む事が出来ない。アイは思わず吐きそうになった溜息をぐっと飲み込んだ。
「では如何いたしましょうか」
「まず優先すべきはピノ様への状況報告ね。現時点での情報をまとめ、ギルド便にてピノ様の元に送付します。至急報告資料の作成を」
「はっ!」
「これが最後の追加メンバーとは限らない。この先、第二第三の――」
本来この台詞は事態の沈静化が完了してから発すべきもの。それをこのタイミングで発してしまったアイは――やはりまだ混乱の真っ只中にいるのだろう。
王都にてピノズクラブに襲い掛かった混乱の嵐は、『支部留めギルド便』によってここヒトツメのピノの元へと到達した。
「嘘っ、ここに来て妹属性!? 例え(微)だとしても、ひとりっ子のカルア君にとっては『妹』って初めての関係性――えっ『ワンコ』も!? こっ、これは思わぬ強敵に!?」
そしてピノは1ヶ月前の記憶を懸命に呼び起こそうと頭を抱え天を仰いだ。
「うーー思い出せ私っ! あの時一度は全員の顔を見たはずよ。その中でこの情報に該当しそうな娘って……」
だが――
「駄目だ思い出せないーーーっ! ううっ、私あの時はアーシュちゃんの事で頭が一杯だったから……もうっ! どうしたらいいのよーーーーっ!!」
そして通信室の外からは――
「ピノーーーっ! お願い早く戻ってきてーーーっ!! 処理が追いつかない、追いつかないからぁーーーーっ!!」
夕方のラッシュによる忙しさで、こちらは頭を抱える暇もないパルムからの、ピノを呼ぶ悲鳴のような懇願が響き続けるのだった。
▽▽▽▽▽▽
このお話が面白いと感じてくれた方、「いいね」をお願いします。
続きが気になる方、「お気に入り」登録はいかがですか。
作者に一言ツッコみたい方やモノ申したい方、「感想コメント」お気軽にどうぞ。
71
あなたにおすすめの小説
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
一流冒険者トウマの道草旅譚
黒蓬
ファンタジー
主人公のトウマは世界の各地を旅しながら、旅先で依頼をこなす冒険者。
しかし、彼には旅先で気になるものを見つけると寄らずにはいられない道草癖があった。
そんな寄り道優先の自由気ままなトウマの旅は、今日も新たな出会いと波乱を連れてくる。
極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――
銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」
世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。
魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。
彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。
一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。
構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。
彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。
「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」
暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。
管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。
これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。
※アルファポリスで先行で公開されます。
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
中年オジが異世界で第二の人生をクラフトしてみた
Mr.Six
ファンタジー
仕事に疲れ、酒に溺れた主人公……。フラフラとした足取りで橋を進むと足を滑らしてしまい、川にそのままドボン。気が付くとそこは、ゲームのように広大な大地が広がる世界だった。
訳も分からなかったが、視界に現れたゲームのようなステータス画面、そして、クエストと書かれた文章……。
「夢かもしれないし、有給消化だとおもって、この世界を楽しむか!」
そう開き直り、この世界を探求することに――
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
不死王はスローライフを希望します
小狐丸
ファンタジー
気がついたら、暗い森の中に居た男。
深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。
そこで俺は気がつく。
「俺って透けてないか?」
そう、男はゴーストになっていた。
最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。
その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。
設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる