転生公爵令嬢は2度目の人生を穏やかに送りたい〰️なぜか宿敵王子に溺愛されています〰️

柴田はつみ

文字の大きさ
6 / 6

新たなる誓い、そして未来へ 2

しおりを挟む
ある日の夜、クラフト王子はリリーを王城の最上階へと誘った。そこからは、きらめく王都の夜景が一望できた。満点の星空の下、王子はリリーの前に跪いた。

「リリーベル ド バロア。君は私の心を救い、私の世界を照らしてくれた。私の妻として、共にこの王国を、そして私達の未来を築いてほしい」

王子の手には、眩いばかりの光を放つ指輪があった。リリーの目からは、とめどなく涙が溢れ出した。一度目の人生では、決して手に入ることのなかった幸福が、今、目の前にある。

「喜んで、殿下‥いいえ、クラフト様」

リリーは、震える声で答えた。彼女の指に嵌められた指輪は、二人の過去を乗り越え、未来へと続く愛の証だった。

かつて、クラフト王子に殺された公爵令嬢
リリーは、二度目の人生で、その宿敵に溺愛され、真実の愛を見つけた。そして、彼らは共に、より良い王国を築くために歩み始めたのだった。

終わり

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された私を拾ったのは、冷徹領主様でした。——不器用なのに過保護で、どうしてそんなに愛してくるんですか!?

鷹 綾
恋愛
婚約破棄されたその日、私の人生は——終わるどころか、むしろ始まった。 控えめで、影が薄いとさえ言われてきた令嬢ミリア。 突然の婚約破棄に戸惑うミリアの前に現れたのは、 冷徹で不器用、誰も近づけないと噂の若き領主・アーロンだった。 「来い。——おまえを、俺が雇う」 淡々とした声の奥に隠された、誰より優しい本心。 ぶっきらぼうなのに過保護すぎる態度。 毎日少しずつ距離が縮まり、気づけばミリアは彼の隣が一番安心できる場所になっていた。 しかし—— アーロンには“狙われる理由”があり、 ミリアは敵から“アーロンの弱点”として標的にされてしまう。 「ミリアを傷つける者は……俺が終わらせる」 影が迫る中、不器用な領主は初めて感情を露わにし、 ミリアを守るため命をかけて戦う。 そして明かされる真実—— 彼が守りたい理由は、弱点ではなく“特別”だから。 婚約破棄から始まる、甘くて切なくて止まらない恋。 不器用領主 × こつこつ健気令嬢の、守られ愛されラブストーリー! ---

【完結】拗ねていたら素直になるタイミングを完全に見失ったが、まあいっか

ムキムキゴリラ
恋愛
主人公はソフィア、26歳。魔法省の役人兼皇太子の側室だ。が、いろいろあって、側室の仕事をボイコット中。 (魔法省の方はちゃんとやっています) 「いやー、たしかに側室になった経緯は強引でめっちゃ怒って拗ねてたけれど、もうそれから5年だよ。でも、こっちからなんか言うのも違くない?」 と、開き直っている、そんなソフィアの日々。 誤字脱字のお知らせをいただけると助かります。 感想もいただけると嬉しいです。 小説家になろうにも掲載しました。

『婚約破棄されましたが、孤児院を作ったら国が変わりました』

ふわふわ
恋愛
了解です。 では、アルファポリス掲載向け・最適化済みの内容紹介を書きます。 (本命タイトル①を前提にしていますが、他タイトルにも流用可能です) --- 内容紹介 婚約破棄を告げられたとき、 ノエリアは怒りもしなければ、悲しみもしなかった。 それは政略結婚。 家同士の都合で決まり、家同士の都合で終わる話。 貴族の娘として当然の義務が、一つ消えただけだった。 ――だから、その後の人生は自由に生きることにした。 捨て猫を拾い、 行き倒れの孤児の少女を保護し、 「収容するだけではない」孤児院を作る。 教育を施し、働く力を与え、 やがて孤児たちは領地を支える人材へと育っていく。 しかしその制度は、 貴族社会の“当たり前”を静かに壊していった。 反発、批判、正論という名の圧力。 それでもノエリアは感情を振り回さず、 ただ淡々と線を引き、責任を果たし続ける。 ざまぁは叫ばれない。 断罪も復讐もない。 あるのは、 「選ばれなかった令嬢」が選び続けた生き方と、 彼女がいなくても回り続ける世界。 これは、 恋愛よりも生き方を選んだ一人の令嬢が、 静かに国を変えていく物語。 --- 併せておすすめタグ(参考) 婚約破棄 女主人公 貴族令嬢 孤児院 内政 知的ヒロイン スローざまぁ 日常系 猫

君から逃げる事を赦して下さい

鳴宮鶉子
恋愛
君から逃げる事を赦して下さい。

天才魔導士様はまだ恋を知らない~私を恋の実験台にしないで下さい!

志熊みゅう
恋愛
「短期・特定任務 助手募集 ※女性限定」  ある日新聞で見つけたその魔塔研究員の求人広告が、田舎で親に言われるがまま生きてきた子爵令嬢セレナの人生を変える。  由緒正しい魔導士一族イグナシオ家に生まれながら、「女は魔法を学ぶ必要はない」と魔力を封じられてきたセレナ。両親は良家への縁談を勝手に進めていた。  家出同然で応募した魔塔の面接で出会ったのは、天才にして世間知らずな一級魔導士ラウル・アレハンドロ。彼の“特殊任務”とは、王家から依頼された『魅了魔法』を完成させること。魔法はイメージの世界。恋を理解するために、助手であるセレナと疑似恋愛デートを重ねるが……。  魔法バカで恋を知らない天才魔導士 × 魔法を学びたい令嬢  実験から始まるふたりの関係は、いつしか『任務』を越えて本物の恋になる!?じわじわ甘くてちょっとズレた恋愛ファンタジー。

春告竜と二度目の私

こもろう
恋愛
私はどうなってもいい。だからこの子は助けて―― そう叫びながらも処刑された王太子の元婚約者カサンドル。 目が覚めたら、時が巻き戻っていた。 2021.1.23番外編追加しました。

『胸の大きさで婚約破棄する王太子を捨てたら、国の方が先に詰みました』

鷹 綾
恋愛
「女性の胸には愛と希望が詰まっている。大きい方がいいに決まっている」 ――そう公言し、婚約者であるマルティナを堂々と切り捨てた王太子オスカー。 理由はただ一つ。「理想の女性像に合わない」から。 あまりにも愚かで、あまりにも軽薄。 マルティナは怒りも泣きもせず、静かに身を引くことを選ぶ。 「国内の人間を、これ以上巻き込むべきではありません」 それは諫言であり、同時に――予告だった。 彼女が去った王都では、次第に“判断できる人間”が消えていく。 調整役を失い、声の大きな者に振り回され、国政は静かに、しかし確実に崩壊へ向かっていった。 一方、王都を離れたマルティナは、名も肩書きも出さず、 「誰かに依存しない仕組み」を築き始める。 戻らない。 復縁しない。 選ばれなかった人生を、自分で選び直すために。 これは、 愚かな王太子が壊した国と、 “何も壊さずに離れた令嬢”の物語。 静かで冷静な、痛快ざまぁ×知性派ヒロイン譚。

虜囚の王女は言葉が通じぬ元敵国の騎士団長に嫁ぐ

あねもね
恋愛
グランテーレ国の第一王女、クリスタルは公に姿を見せないことで様々な噂が飛び交っていた。 その王女が和平のため、元敵国の騎士団長レイヴァンの元へ嫁ぐことになる。 敗戦国の宿命か、葬列かと見紛うくらいの重々しさの中、民に見守られながら到着した先は、言葉が通じない国だった。 言葉と文化、思いの違いで互いに戸惑いながらも交流を深めていく。

処理中です...