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第三章 いざ!冒険へ!
あの日の回想 Ⅱ
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◇◇◇
ここに来てからどれくらいの時間が経ったのだろうか。
床に広がるのは、固く冷たいコンクリート。私の周りには鉄の格子が掛かっていて、中からは出られないようになっている。
両手を背中の後ろで縛られ、両足首までも縛られているので自由に動くことは出来ない。コンクリートの上で横向きになっているので、体を動かすと硬い床に柔らかい皮膚が引っかかれて痛い。
何でこうなったのだろう。
そうだ、男の人に手伝いを頼まれて家まで着いて行ったのだ。そして扉をくぐって玄関で靴を履き替えると、目の前が一瞬にして真っ暗になった。
頭が少しだけクラクラする気がする。何か変な薬でも飲まされたのだろうか。いくら両手と両足に力を入れてもビクともしない。
このまま私は死ぬのだろうか。
あぁ、勝手に孤児院を抜け出すからこういうことになるんだ。こんなことなら外の世界を知らずに、ずっと孤児院で育った方が良かった。
あの檻の中は平和だ。
外に興味なんか持たずにいれば良かった。今は自分の行動力を恨むばかりだ。
すると、人が歩いてくる音が聞こえてきた。
「おー、やっと起きたか」
檻の外に立っている男は、私をこの家まで案内した男だ。だが、その表情からは生気が抜け落ちていて、まるで死人のような顔だった。
「アンタッ……! こんなことしてなんのつもりだよ!」
精一杯の威嚇をするように、歯をみせながら大声を出す。しかしそんなことなどお構い無しに、男は檻の中へと入ってきた。
そのまま私に近づくと、顔の前でしゃがみ込んだ。
「殺されたくなかったら言う事を聞け」
男はそう言うと同時に、ポケットからナイフを取り出して私の首元に突きつけてきた。
首にピタッと冷たいナイフが当てられ、完全に抵抗する気が無くなる。
「何だよ……」
しかし睨みは利かし続ける。精一杯の反抗心だ。
「なーに簡単なことだ。ドラゴンの姿になってこの村を襲って欲しい」
「は? ドラゴン? なれる訳ねぇだろそんなもん」
「残念ながらなれるんだよ」
そう言うとその男は、人差し指を私の目の前に出した。するとその指からは、小さな火が出現した。
「どうなってんだよ……マジックか?」
驚き声を上げながら尋ねると、男は声を上げて笑いだした。小さな檻の中に男の声が反響してとてもうるさい。
「お前は魔法も知らないんだな」
「魔法……?」
「そうだ、こういうおとぎ話のようなことを出来る人がこの世には居るんだぞ」
「じゃあお前は魔法使いだとでも言うのか?」
「はっはっは、その通り、私は魔法を勉強して魔法使いになったんだよ」
男は指の先にあった火を消すと、悲しげな表情で私の顔を見た。
「でもなあ、この村で僕は嫌われてるんだ。胡散臭い魔法使いが居るって」
「はぁ……それが私が手伝うことと何か関係あるのかよ」
「ああ、大ありだ。お前にはこれからドラゴンの姿になって村で暴れてもらう」
「何のためにそんなことすんだよ、復讐か?」
それを聞いた男は、またも声を上げて笑いだした。
「はっはっは、そんな訳が無いだろう。僕がお前を倒して、村の皆に魔法の腕を認めて貰うだけだ。なに、痛いことはしないから安心しろ」
男はそう言うと、首に当てるナイフの力を強くした。
「さあどうする? このまま殺されるか村を襲うか」
「その他の選択肢は……?」
「無いに決まってるだろう。さあ、早く決めろ」
そんな選択肢など無いにも等しい。少女は黙って頷くしかなかった。
「分かったよ。終わったら人間の姿に戻してくれるんだろ?」
それを聞いた男の顔はパッと明るくなり、狂気染みた笑みを浮かべた。
「ああ! もちろんだ! 君は物分りが良くて助かる!」
男はそう言うと、拘束されている私を無理矢理に立たせて口にテープを貼ると、大きなバッグに詰め込んだ。
======
バッグの中から出されると、そこは村の外だった。
男は「五分程村で暴れろ」とだけ言うと、少女に魔法を掛けた。全身が赤色の光に包まれたかと思うと、体はみるみるうちに大きくなり、上から村を眺めていた。
頭の中に声が聞こえる。
『もし逃げようとしたり変なことをすればお前を殺す。だから不審な行動をするな。さあ行け!』
男の声が頭の中に響くと、ドラゴンは街を襲い始めた。火を吹いたりは出来ないが、家くらいの大きさがある足を歩かせるだけで、村の人々は大騒ぎだ。
胸が痛む。
さっきまで楽しい思い出をくれた村を壊している。逃げ惑う人々の中には、赤ん坊や妊婦なども居た。
もう、心が声を上げて泣いている。早く、アイツに倒されたい。そうすれば私は自由の身だ。そんなことを考えていると、目の前にアイツが現れた。何か大声を上げながら、村の人々へと指示を出している。それを受けた村の人々は家の中に逃げていき、アイツだけは私の目の前に居る。その目は誇らしげで、まるでこの村のヒーローであるかのようだ。
早く魔法を掛けてくれ。もう、この姿で居るのは嫌だ。
そう思ったと同時に、アイツが魔法をこちらへ向かって唱えた。指の先から眩い光が溢れ出した。その光が私を包み込む。眩しくて目をつぶると、光が全く見えなくなった。
ゆっくりと目を開く。しかし、目を開けても真っ暗だ。
何をしたの!?
心の中でそう叫ぶと、男の笑い声が頭の中に響き出した。
『これはな、お前さんに呪いを掛けたんだよ。目の見えなくなる呪いだ。後で解いてやるから今は大人しく倒れる演技をしろ』
目を見えなくした? 呪い?
言ってることが全く理解出来ないが、今は男に従うしかない。
「グオオオオ」と鳴き声を上げながら倒れる演技をすると、足や体にロープのような物が巻かれる感覚がした。
顔を床へと付けると、村の人達の声が聞こえてくる。
「魔法使いさん! このドラゴンは死んだんですか!」
若い男の人の声だ。
「いや、死んでは居ない。視力を奪っただけだ。すぐに起きてしまうだろう」
憎いアイツの声。お前が全て仕組んだことだろうと言ってやりたい。
「じゃあどうすれば!」
「このまま縛って山の奥にある洞窟に閉じ込めよう。確か動物用の檻があったはずだ」
「わ、分かりました! 村の男を呼んできて運ばせます!」
今から檻に閉じ込められる? 嫌だ嫌だ。人間に戻してくれるって言ったじゃないか。思わず手に力が入る。
すると、ズキリと心臓が傷んだと同時に、頭の中に声が聞こえてくる。
『不審な行動はするなと言ったはずだ。一日も経てば魔法と呪いを解いてやるから安心しろ』
その声を最後に頭の中に声が響くことは無くなった。私は視力を失ったまま洞窟の奥にある檻へと閉じ込められたのだった。
◇◇◇
ここに来てからどれくらいの時間が経ったのだろうか。
床に広がるのは、固く冷たいコンクリート。私の周りには鉄の格子が掛かっていて、中からは出られないようになっている。
両手を背中の後ろで縛られ、両足首までも縛られているので自由に動くことは出来ない。コンクリートの上で横向きになっているので、体を動かすと硬い床に柔らかい皮膚が引っかかれて痛い。
何でこうなったのだろう。
そうだ、男の人に手伝いを頼まれて家まで着いて行ったのだ。そして扉をくぐって玄関で靴を履き替えると、目の前が一瞬にして真っ暗になった。
頭が少しだけクラクラする気がする。何か変な薬でも飲まされたのだろうか。いくら両手と両足に力を入れてもビクともしない。
このまま私は死ぬのだろうか。
あぁ、勝手に孤児院を抜け出すからこういうことになるんだ。こんなことなら外の世界を知らずに、ずっと孤児院で育った方が良かった。
あの檻の中は平和だ。
外に興味なんか持たずにいれば良かった。今は自分の行動力を恨むばかりだ。
すると、人が歩いてくる音が聞こえてきた。
「おー、やっと起きたか」
檻の外に立っている男は、私をこの家まで案内した男だ。だが、その表情からは生気が抜け落ちていて、まるで死人のような顔だった。
「アンタッ……! こんなことしてなんのつもりだよ!」
精一杯の威嚇をするように、歯をみせながら大声を出す。しかしそんなことなどお構い無しに、男は檻の中へと入ってきた。
そのまま私に近づくと、顔の前でしゃがみ込んだ。
「殺されたくなかったら言う事を聞け」
男はそう言うと同時に、ポケットからナイフを取り出して私の首元に突きつけてきた。
首にピタッと冷たいナイフが当てられ、完全に抵抗する気が無くなる。
「何だよ……」
しかし睨みは利かし続ける。精一杯の反抗心だ。
「なーに簡単なことだ。ドラゴンの姿になってこの村を襲って欲しい」
「は? ドラゴン? なれる訳ねぇだろそんなもん」
「残念ながらなれるんだよ」
そう言うとその男は、人差し指を私の目の前に出した。するとその指からは、小さな火が出現した。
「どうなってんだよ……マジックか?」
驚き声を上げながら尋ねると、男は声を上げて笑いだした。小さな檻の中に男の声が反響してとてもうるさい。
「お前は魔法も知らないんだな」
「魔法……?」
「そうだ、こういうおとぎ話のようなことを出来る人がこの世には居るんだぞ」
「じゃあお前は魔法使いだとでも言うのか?」
「はっはっは、その通り、私は魔法を勉強して魔法使いになったんだよ」
男は指の先にあった火を消すと、悲しげな表情で私の顔を見た。
「でもなあ、この村で僕は嫌われてるんだ。胡散臭い魔法使いが居るって」
「はぁ……それが私が手伝うことと何か関係あるのかよ」
「ああ、大ありだ。お前にはこれからドラゴンの姿になって村で暴れてもらう」
「何のためにそんなことすんだよ、復讐か?」
それを聞いた男は、またも声を上げて笑いだした。
「はっはっは、そんな訳が無いだろう。僕がお前を倒して、村の皆に魔法の腕を認めて貰うだけだ。なに、痛いことはしないから安心しろ」
男はそう言うと、首に当てるナイフの力を強くした。
「さあどうする? このまま殺されるか村を襲うか」
「その他の選択肢は……?」
「無いに決まってるだろう。さあ、早く決めろ」
そんな選択肢など無いにも等しい。少女は黙って頷くしかなかった。
「分かったよ。終わったら人間の姿に戻してくれるんだろ?」
それを聞いた男の顔はパッと明るくなり、狂気染みた笑みを浮かべた。
「ああ! もちろんだ! 君は物分りが良くて助かる!」
男はそう言うと、拘束されている私を無理矢理に立たせて口にテープを貼ると、大きなバッグに詰め込んだ。
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バッグの中から出されると、そこは村の外だった。
男は「五分程村で暴れろ」とだけ言うと、少女に魔法を掛けた。全身が赤色の光に包まれたかと思うと、体はみるみるうちに大きくなり、上から村を眺めていた。
頭の中に声が聞こえる。
『もし逃げようとしたり変なことをすればお前を殺す。だから不審な行動をするな。さあ行け!』
男の声が頭の中に響くと、ドラゴンは街を襲い始めた。火を吹いたりは出来ないが、家くらいの大きさがある足を歩かせるだけで、村の人々は大騒ぎだ。
胸が痛む。
さっきまで楽しい思い出をくれた村を壊している。逃げ惑う人々の中には、赤ん坊や妊婦なども居た。
もう、心が声を上げて泣いている。早く、アイツに倒されたい。そうすれば私は自由の身だ。そんなことを考えていると、目の前にアイツが現れた。何か大声を上げながら、村の人々へと指示を出している。それを受けた村の人々は家の中に逃げていき、アイツだけは私の目の前に居る。その目は誇らしげで、まるでこの村のヒーローであるかのようだ。
早く魔法を掛けてくれ。もう、この姿で居るのは嫌だ。
そう思ったと同時に、アイツが魔法をこちらへ向かって唱えた。指の先から眩い光が溢れ出した。その光が私を包み込む。眩しくて目をつぶると、光が全く見えなくなった。
ゆっくりと目を開く。しかし、目を開けても真っ暗だ。
何をしたの!?
心の中でそう叫ぶと、男の笑い声が頭の中に響き出した。
『これはな、お前さんに呪いを掛けたんだよ。目の見えなくなる呪いだ。後で解いてやるから今は大人しく倒れる演技をしろ』
目を見えなくした? 呪い?
言ってることが全く理解出来ないが、今は男に従うしかない。
「グオオオオ」と鳴き声を上げながら倒れる演技をすると、足や体にロープのような物が巻かれる感覚がした。
顔を床へと付けると、村の人達の声が聞こえてくる。
「魔法使いさん! このドラゴンは死んだんですか!」
若い男の人の声だ。
「いや、死んでは居ない。視力を奪っただけだ。すぐに起きてしまうだろう」
憎いアイツの声。お前が全て仕組んだことだろうと言ってやりたい。
「じゃあどうすれば!」
「このまま縛って山の奥にある洞窟に閉じ込めよう。確か動物用の檻があったはずだ」
「わ、分かりました! 村の男を呼んできて運ばせます!」
今から檻に閉じ込められる? 嫌だ嫌だ。人間に戻してくれるって言ったじゃないか。思わず手に力が入る。
すると、ズキリと心臓が傷んだと同時に、頭の中に声が聞こえてくる。
『不審な行動はするなと言ったはずだ。一日も経てば魔法と呪いを解いてやるから安心しろ』
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