53 / 89
第2章
従者と秘密
しおりを挟む「今日の業務を終えたら、王の執務室へ来てください」
夕刻。離宮へ書類を受け取りに来た宰相が帰り際に、ライノアに耳打ちした。
夜も更けた頃。訪れた王の執務室は、人払いがされていた。居るのは部屋の主であるベラディオと宰相、ライノアの三人だけだ。
入室してすぐ手渡された封書には、隣国ディオハルト帝国の紋章が施された黒い封蝋。ライノアは、この紋章を嫌という程知っていた。
「今朝方届いた。──お前の兄からだ」
ベラディオの静かな声が、ライノアの鼓動をより速くする。
公式の書状ではないが、封蝋は細工が施されていて無理矢理中を見ようとすれば、中の用紙がインク塗れになって読めなくなる。ディオハルト帝国が密書でよく使う手法だ。
封筒の宛名は、十年前に従者の名前と引替えに川の底へと沈んだ、哀れな王子の名前。
開け方はよく知っている。ライノアは手順を踏んで開封した。
少し震える手で用紙を広げれば、書面は至って簡素な物だ。そもそも、封蝋の色が黒い時点で内容は見なくてもわかっていた。──問題は誰が、という事だけだ。
喪を表す黒い封蝋、書面には黒い縁取り。綴られた文字が表す人物の名前に、ライノアは深く息を吐いた。
「······女帝が、身罷られたそうです」
緊張で口が乾く。声は少し掠れて、みっともない、とライノアは思う。
他人行儀な言い回しになってしまったが、元より身内と思った事はない。
先日、兄であるエルドレッドが非公式にライデンの城を訪問したのは、アルフォルトと宰相から聞いていた。
手段はどうであれ、ライノアが帝国の人間と鉢合わせないようにと、書庫に閉じ込められたのは記憶に新しい。できれば兄に一目会いたかったと宰相を恨んだが、一国の王子が他所の城で単独行動を出来る訳もない。兄の側近が女帝と繋がっている可能性は捨てきれない為、会うことは叶わなかった。
その際に女帝──ライノアの母がもう長くはない事は、報告を受けていた。
書面から目を上げると、ベラディオは複雑そうな顔でライノアを見つめた。隣に控えている宰相も同じ様な顔だった。
「そうか。病に伏しているとは聞いていたが······命の危険が無くなったのであれば、国へ戻るか?」
ベラディオの問いかけに、ライノアは手にしていた封書を暖炉に放り投げた。
端から溶けるように燃えて、封書は跡形もなく消えた。まるではじめから存在しなかったように。
炎を見つめたまま、ライノアは首を振った。
「今私が戻っても混乱するだけかと。おそらく内政が落ち着けば、帝国からの迎えが来るでしょう。──もしお許し頂けるのであれば、まだしばらくはアルフォルトの従者として、時期がくるまではこの国に留まりたいと考えております」
ライノアの答えにベラディオは微笑んだ。
「それは構わないよ、好きなだけいなさい。アルフォルトもだが、私もお前がいた方が安心する。ただ、お前は本来傅かれる側の人間だ。こんな小国で人の下に付く立場からは程遠い──良いのか?」
ベラディオの問に、ライノアは静かに頷いた。
「今まで私のような戦争の火種になりかねない人間を、危険を顧みず匿って頂いて、感謝の念に堪えません。そもそも一度捨てた身分です。今更傅かれるかれるのも──なにより、まだ女帝は崩御して間もない。もし私が生きていると知れば、あの世から蘇るかもしれませんよ」
自嘲気味に、ライノアは口の端を吊り上げた。それはあまりにも仄暗く、笑顔とは程遠い顔だった。
「大丈夫ですか?」
宰相が、伺うように問いかける。
王の執務室を後にし、ライノアとオズワルドは長い回廊を足早に歩く。
いたる所に配置された衛兵には聞こえない声で、ライノアも答えた。
「······そんなにひどい顔をしてますか?」
質問に質問で返したライノアに、オズワルドは苦笑いする。
「少なくも、健康的には見えませんねぇ」
「命を狙われていたとはいえ、実母が死にましたので。少なからず動揺はしています」
もう十年は会っていないし、そもそも自分は母の中では死亡した事になっている。
「気持ちはわからなくもないですが、アルフォルト様の前ではいつも通りでいて下さいね。あのお方は感情の機微に聡いですから」
そんな事、言われなくてもわかっている。
誰よりも近くにいるのは自分なのだから。
勿論、口にはしない。
あえてオズワルドが言う位なのだから、自分は相当ひどい顔をしているのだろう。正直、自分がここまで動揺するとは思っていなかった。
「······肝に、命じます」
隣国、ディオハルト帝国の第二王子。
それがライノアの本当の身分だ。
アルフォルトは、自分の正体を知らない。面倒事に巻き込まない為に、敢えて秘密にしている。十年隠し続けた、ライノアの秘密。
アルフォルトの従者として生きるなら、王子の身分などいらない。
昨日までは、自分はただの「ライノア」で良かった。
自分の正体を知っているのは、王と宰相、アランと帝国にいる実兄、それから今は亡きアリアだけだ。
(いや、例外もいたな)
いつかの孤児院で、ライノアに忠告してきた、得体の知れない赤い髪の女。
彼女が何者なのかは、未だにわからない。
(それより、兄上は大丈夫だろうか)
ライノアの兄は、ディオハルト帝国で唯一の味方だった。母である女帝が亡くなる今まで、生き残ったライノアを亡命という形でこのライデン王国に託し、存在を隠し通してくれた。
エルドレッドは、十代の頃にライデン王国のアカデミーに留学生として席を置いていた事がある。
その際、ライデン城が滞在先だった事もあり、ベラディオとは旧知の仲だった。
まさか王子付きの従者が死んだはずの帝国の王子だとは思わないだろう。隠れ蓑としては最適だった。
もし母に生きていると知られれば、アルフォルトは勿論、このライデン王国も危険に晒された可能性だってある。それでも、ライノアをずっと匿ってくれていた王家には感謝してもしきれない。
深く息を吸って、ライノアはザワつく心をどうにか沈めようと努めた。
宰相と別れ、ライノアは足早に離宮へ向かう。アルフォルトに直接報告せずに離宮を出てしまったので、おそらく拗ねているか──あるいは、寝てしまっただろうか。
(早くアルフォルトの顔が見たい)
感情の整理が着いてから戻れば良いのに、ライノアは歩くペースを落とさずにいる。
頭の中がぐちゃぐちゃで、冷静にならなくてはいけないのに、思考もまとまらない。
離宮までの道のりはこんなに遠かっただろうか。
自分の足は、こんなに遅かっただろうか。
アルフォルトは今、何をしているのだろうか。
呼吸が浅くなる。
心臓がうるさい。
離宮の護衛がライノアに気づき、軽く会釈する。
護衛の様子から、今夜は異常がないとわかり、少しだけ安堵した。
ようやく目的のドアの前に着き、ライノアはアルフォルトの部屋のドアをノックもせずに開けた。
「あ、ライノアおかえり」
寝間着にガウンを羽織り、ソファで本を読んでいたアルフォルトが、ライノアを見つめると微笑んだ。
「遅かったね。レンとメリアンヌは下がらせた······ぅわっ?」
ソファに足早に近づいて、ライノアはアルフォルトを抱きしめた。
アルフォルトの手から、読みかけの本が落ちる。
「ライノア?」
腕の中から困った声が聞こえるが、答えずにいると、伸ばされた手が優しくライノアの背を撫でた。
「また宰相にお小言でも言われた?」
トントン、とあやすような手に、ライノアの鼓動が少し落ち着いてくる。ずっと無言でいたら、アルフォルトはライノアを一度押しのけた。もしかして痛かっただろうかと、少し手をゆるめると、アルフォルトはライノアを両腕の中に抱きしめた。
小さな身体で頭をすっぽりと包み込む薄い胸が、穏やかな呼吸に合わせて上下する。
アルフォルトからはいつも、花のような甘やかな香りがする。
「······アルフォルト」
「んー?」
優しく頭を撫でてくる指先の感触が、ぐちゃぐちゃだったライノアの心を一気に宥めてくれる。髪を梳く指は少しひんやりしていた。
「まだ寝ていなかったのですね」
アルフォルトの心音を聴きながら、ライノアは腕の中からアルフォルトを見上げると、紫の瞳を細めて、自分を見つめ返してきた。その眼差しに既視感を覚え、心臓を鷲掴みされたように苦しくなる。
「ライノアに『おやすみ』って言ってないからね。帰ってくるのを待ってた」
少しゆっくりと話すアルフォルトは眠いのだろう。欠伸を噛み殺して微笑む。
そのいじらしさに、ライノアの強ばった感情がほぐれていくのがわかった。
「遅くなってすみません。寝室までお連れしますね」
ライノアは立ち上がると、アルフォルトを抱き上げる。羽織っていたガウンを落とさないように抑えながら、アルフォルトはライノアに身を委ねた。それから、クスクス笑いはじめる。
「どうしました?」
「ライノアって、何かと僕を抱き上げるよね」
小さな子供じゃないから、ちゃんと歩けるよ?と茶化してアルフォルトは笑った。
「······ルトが、逃げないように」
思わず口から出た言葉は、しっかりとアルフォルトに聞こえていたようで、じっと見つめてくる。全てを見透かすような瞳に、ライノアはドキリとした。
失言を取り繕うように口を開こうとすれば、アルフォルトの言葉の方が早かった。
「逃げないよ」
静かな声は決して大きくない。それでも、ライノアの耳には、アルフォルトの声しか聞こえない。
「ライノアを置いてどこにも行かないし、離れたくない。傍に居てくれないと嫌」
きゅっと、ライノアの腕を掴むアルフォルトはどこか不安そうで、思わず抱きしめる腕に力が籠る。
「今は······その手でずっと捕まえていて。私は貴方の傍にいないと、きっと駄目になる」
今、自分は上手く笑えただろうか。
そっと、アルフォルトの身体をベッドに降ろす。離れる直前、ライノアの両の頬を、アルフォルトが手を伸ばして包み込む。そのまま顔が近づいて来たと思ったら、唇に柔らかな感触。軽いリップ音と共にゆっくり離れる唇。すぐに逸らされた顔は、少しだけ赤い。
「おやすみ、ライノア」
照れているのか、急いで上掛けの中に潜り込もうとしたアルフォルトの手を止めて、ライノアもアルフォルトに口付けた。ベッドのスプリングが、二人分の重さを受け止めて少しだけ軋む。まさかアルフォルトからキスしてくるとは思わず、ライノアはつい口付けを深くする。
「んぅ······!?」
薄く開いた唇に、舌を差し込む。
驚いて目を開いたアルフォルトと視線が絡んだ。上唇を舐めて小さな舌を絡め取り、口腔を犯す。
くちゅ、と濡れた音は思いの外卑猥で、上顎を擽るように舌先でなぞれば、アルフォルトはビクリと身体を跳ねさせた。
抵抗されるかと思ったが、アルフォルトは瞼を震わせてライノアの胸元に縋り付く。
そのいじらしさにライノアはついタガが外れそうになるのを、どうにかなけなしの理性と自制心で押さえつけ唇を離した。
「ふぁ······」
離した舌先から、唾液が糸を引いてアルフォルトの唇を濡らす。肩で息をするアルフォルトは、無意識なのか濡れた唇を舐めた。その仕草があまりにも艶めかしくて、再び押し倒しそうになるのを堪えた。
「ライノアの、馬鹿」
顔を背けたアルフォルトに、ついやり過ぎたとライノアは反省した。触れるだけのキスならともかく、予告もなく情事を匂わせるような接触は控えるべきだった。
もっと濃密に触れ合った事もあるが、それでも怖がらせてしまったかと、窺うようにアルフォルトを見ると──顔を真っ赤にして肩を震わせていた。どうやら怖がってはいないようで、ライノアは安堵した。
「ドキドキしすぎて、眠気がどっかいっちゃったじゃないか!!」
猫が威嚇するみたいな仕草に、ライノアは思わず頬が緩む。
「すみません、つい」
「つい、じゃない!!······寝る前はやめてよ」
心臓が持たない、と呟くアルフォルトに、ライノアは思わずその手を掴んだ。
「寝る前じゃ無ければいい、と?」
「ん?うん······まぁ······え!?」
自分の発言を反芻し、アルフォルトは自分の失言に気づいたのか、さらに顔を赤くして狼狽えた。
「そーいう意味で言ったんじゃない!」
恥ずかしさを誤魔化す様に、アルフォルトは手元のクッションを投げつけてくる。ライノアは落とさないようにキャッチし、アルフォルトの枕元に戻す。そのまま耳元で「それなら、朝にしたら······目が覚めていいかもしれませんね」と囁けば、アルフォルトはいよいよ布団の中に潜り込んだ。
「馬鹿な事言ってないで寝ろ!!おやすみ!!」
あまりにも可愛い反応を返す主人に、ライノアの今までのぐちゃぐちゃだった感情が霧散していく。
「おやすみなさい、アルフォルト」
寝室の明かりを落とし、ライノアはそっと部屋を後にする。
(──いつまでも、このままではいられない)
猶予があるとはいえ、アルフォルトの従者としていられる時間は、もう残り少ない。
アルフォルトと一緒にいる手段が、無い訳ではない。ただ、その方法は今後のライノアの立ち位置がどうなるかによって茨の道になる為、今の所良策とは言えない。
(いっそ、二人でどこか遠くへ行けたらいいのに)
誰も自分達を知らない、はるか遠くで、静かに暮らせたらどんなに幸せだろう。
有り得ない妄想に苦笑いを浮かべ、ライノアは自室へと戻った。
33
あなたにおすすめの小説
自己肯定感低めの不幸な義弟が完璧な義兄と大揉めに揉める話
あと
BL
「こんな僕をお兄ちゃんは嫌ってるだろうな」
トップ俳優な完璧超人の義理の兄×不幸な自己肯定感低めのネガティブ義理の弟です。
お金ない受けが追い詰められて変なアルバイトしようとしたら、攻めと再会して……?みたいな話です。
攻めがヤンデレ気味で、受けがマジで卑屈なので苦手な人はブラウザバックで。
兄弟は親が離婚してるため、苗字が違います。
攻め:水瀬真広
受け:神崎彼方
⚠️作者は芸能界にもお葬式ににもエアプなので、気にしないでください。
途中でモブおじが出てきます。
義理とはいえ兄弟なので、地雷の人はブラウザバックで。
初投稿です。
初投稿がちょっと人を選ぶ作品なので不安です。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】顔だけと言われた騎士は大成を誓う
凪瀬夜霧
BL
「顔だけだ」と笑われても、俺は本気で騎士になりたかった。
傷だらけの努力の末にたどり着いた第三騎士団。
そこで出会った団長・ルークは、初めて“顔以外の俺”を見てくれた人だった。
不器用に愛を拒む騎士と、そんな彼を優しく包む団長。
甘くてまっすぐな、異世界騎士BLファンタジー。
【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。
竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。
自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。
番外編はおまけです。
特に番外編2はある意味蛇足です。
塔の上のカミーユ~幽囚の王子は亜人の国で愛される~【本編完結】
蕾白
BL
国境近くにあるその白い石の塔には一人の美しい姫君が幽閉されている。
けれど、幽閉されていたのはある事情から王女として育てられたカミーユ王子だった。彼は父王の罪によって十三年間を塔の中で過ごしてきた。
そんな彼の前に一人の男、冒険者のアレクが現れる。
自分の世界を変えてくれるアレクにカミーユは心惹かれていくけれど、彼の不安定な立場を危うくする事態が近づいてきていた……というお話になります。
2024/4/22 完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる