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11 第二皇子は名付け親をご所望です
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今日、私は外勤している。それも幼なじみのセオ兄様の、ヴェントゥル公爵邸に向かっていた。
――今日の午前中の出来事だ――
「やっぱり、モニカがこの子の名前を決めてよ」
昨日は軽く流したが、また同じ事をユリアン様が言い出した。何度も恐れ多いと断ったのだが「ならこの子は、たった今からモニカだね」と、あっさり返されてしまったのだ。
今日こそはさすがのユリアン様も公務で会議に出席するため、私は午後、第二皇子の執務室から係に戻った。
「係長、実はユリアン様からペットの名付け親になるように言われておりまして。またご相談に乗っていただけませんか?」
「ユリアン様がペット? 初めて聞いたぞ。うちを通さないで業者を呼んだな」
「へえー、珍しい事もあるのね。留学先で何か影響でも受けたのかしら?」
「しかし、名付けって重要だぞ? 恥ずかしいセンス丸出しの飼い主だと痛いもんなあー」
いつの間にか、マサさんとノーラさんも集まって来た。
「留学先でペットに目覚めたなら、ヴェントゥル公爵家のセオドア様に話を聞いてみたらいいんじゃないか?」
「あの御方、次期公爵様なのに偉ぶらないし、親身になってくれそうよねー」
セオ兄様は官僚の皆さんからの評判も良いみたいで、私まで誇らしくなる。
「実は、私はセオドア様と友達なんだぁッハッハッハッ! あの方とは何故か気が合ってなあ。よし、今日はヴェントゥル公爵家に行って、ペットの話をセオドア様から聞かせてもらうと良い!」
セオ兄様とレン係長が気の合う理由をなんとなく察しつつ係内会議で話し合った結果、ユリアン様の御学友である兄様に相談するため先ほど外勤を命じられたのだ。
約束もなしで訪れたが、セオ兄様はやはり優しく迎え入れてくれるのだろう。
(いつも迷惑を掛けてごめんなさい、セオ兄様)
ヴェントゥル公爵邸で会ったセオ兄様は、半月前に会ったばかりなのにとても大人びて見えた。いつでも公爵として跡を継げそうだ。
「モニカ、元気か!? 城勤めはきつくないか? 何かあったら我慢しないですぐ相談しろよ?」
「兄様、まだ勤め始めてから一週間も経っていませんよ?」
まだ官僚三日目の私に、随分と過保護だ。やはり兄様はいつまでも兄様だ。
「モニカは一人で頑張ろうとするから……。俺のせいで、モニカには辛い思いをさせてしまったからな……」
「そんな! セオ兄様が悪いのではありません」
セオ兄様からすれば自分が変な女に好かれたがために、私が苛めに遭ったと思っていたのだ。
ドロテアがセオ兄様を好きになったのまでは悪い事ではなかったはずだ。只、その先ドロテアが正攻法で兄様にアプローチせず、私を貶めたり、嘘を言いふらした事が悪いのだ。
どう考えても非はドロテアにある。
「ありがとな、モニカ。エレナとは順調だし、そちらにもあの女の干渉はない。だが、念のため奴のボルダン伯爵家は監視しておく。モニカも安心して仕事に励んでいろよ」
「ありがとう、兄様……」
目の前の邪魔な壁は壊し、足を引っ張る者は蹴散らすだけなのに、兄様といると以前の受動的なモニカ嬢に戻ってしまう。
でも、どちらも私。大切に抱えて行こう。
「あっ、そうよ! 私、こちらには仕事で来たのです」
「はあっ? ペットの名付け親にモニカがなれって?」
「そうなのです。一官僚の私には恐れ多いですし、生き物に名前をつけたことなんてありませんし……。それなのに、私が名付けなければ“モニカ”と名付けると脅してくるのです」
「あの野郎!!」
予想以上にセオ兄様の目が吊り上がった。
「あ、そんなに怒らないで下さい。今の私は第二皇子係の職員なのですから、無理を言われても最高の形でユリアン様にご満足いただきたいだけなのです」
「第二皇子係!? 頼もしいレンさんが居るとはいえ許せん! 俺の妹に我儘を言って困らせた挙げ句、モニカの名前をペットに名付けようとし、しかも自分直属の部下にしているだと!?」
火に油を注いだみたい。ますます兄様の怒気が強まった。
「ほ、本当に係の皆さんも良い人たちで、ユリアン様もイメージと若干違いましたが、優しい方で良い所に配属されたと思っているのです」
「うーん。モニカがそこまで言うのなら穏便に済ませるけど、しかし、モニカに無茶振りするなんて許せない! 今度俺が、ユリアンに文句を言ってやるよ!」
「えっ! 止めてください兄様、本当に大丈夫ですから!」
不服そうだが、セオ兄様は怒りを静めてくれたらしい。
「また何か困ったら、すぐ兄様に相談します。頼りにしていますね」
頼りにしている。セオ兄様は、それだけで八割方機嫌が良くなる人だ。この手法はレン係長にも通用するだろう。
「そうか、そうか! そうだな……ユリアンがそこまで言うのなら、きっと何でも受け入れる気だろう。モニカの好きに名付けるのが正解だぞ?」
「分かりましたわ! 兄様!」
「エレナもモニカに会いたがっていたから、今度、皆で会おうな!」
「はい! 勿論です!」
「また困った事があったら、いつでも俺に相談しに来いよ!」
脳筋な所もあるが、兄様のアドバイスは的確なはず。私の感性で好きに名付けて良いという事だろう。
あっ、ユリアン様の本質について、もっと話そうと思っていたのに忘れていた。
私が感じているのは、世間一般に言われているよりもホラーでも冷酷でもないし、恐い人でもない。
ただ、なんとなくナルシスト臭がするし、優しいけれど甘えた感じもする。
(本当のユリアン様のお人柄、聞きたかったなあ)
この国の皇族の噂話でも、セオ兄様は話してくれる気がしたし、ユリアン様も怒らないと思った。
(えっ? 貴方たち、一日でそんなに仲良くなったの?)
次の日、私が出勤しいつも通りユリアン様の執務室に行くと、マスカレードマスクの怪しげな人物とその肩に乗った小動物が同時にドヤ顔をしてこちらを見た気がした。
「おはよう、モニカ。この子の名前は決まったかな?」
年中不気味なマスカレードマスクのその御方は、私を挑発するように腕組みをし、また、そのペットは警戒心がないのか、悠長に毛繕いをしている。
「あっ、それと、モニカにはこの子のお世話をお願いする事にしたからね」
「……」
私のキャラ変第二段階がここで起き始めたのかもしれない。子どもがペットを飼いたいとねだる時、自分が最期まで面倒を見るからと言って親に泣きつき、お迎えしてみれば三ヶ月間だけ世話を頑張ったという方がまだましだ。
「ココ」
「えっ?」
「この子だからココです」
「ここ?」
「そうです。そのペットの名前はココに決めました」
絶対、皇子に相応しい威厳ある名前がもっと他にあるとか考えているのだろう。それでも、セオ兄様のアドバイス通りなら、この御方は受け入れるはずだ。
「ココだって~。可愛い名前だね~」
「ミュー」
「……」
やんごとない御方に、私の嫌味は通じない。
ユリアン様は不気味で冷酷な仮面皇子どころか、ただの甘えて我儘を言う無茶振り皇子ではないか――
――今日の午前中の出来事だ――
「やっぱり、モニカがこの子の名前を決めてよ」
昨日は軽く流したが、また同じ事をユリアン様が言い出した。何度も恐れ多いと断ったのだが「ならこの子は、たった今からモニカだね」と、あっさり返されてしまったのだ。
今日こそはさすがのユリアン様も公務で会議に出席するため、私は午後、第二皇子の執務室から係に戻った。
「係長、実はユリアン様からペットの名付け親になるように言われておりまして。またご相談に乗っていただけませんか?」
「ユリアン様がペット? 初めて聞いたぞ。うちを通さないで業者を呼んだな」
「へえー、珍しい事もあるのね。留学先で何か影響でも受けたのかしら?」
「しかし、名付けって重要だぞ? 恥ずかしいセンス丸出しの飼い主だと痛いもんなあー」
いつの間にか、マサさんとノーラさんも集まって来た。
「留学先でペットに目覚めたなら、ヴェントゥル公爵家のセオドア様に話を聞いてみたらいいんじゃないか?」
「あの御方、次期公爵様なのに偉ぶらないし、親身になってくれそうよねー」
セオ兄様は官僚の皆さんからの評判も良いみたいで、私まで誇らしくなる。
「実は、私はセオドア様と友達なんだぁッハッハッハッ! あの方とは何故か気が合ってなあ。よし、今日はヴェントゥル公爵家に行って、ペットの話をセオドア様から聞かせてもらうと良い!」
セオ兄様とレン係長が気の合う理由をなんとなく察しつつ係内会議で話し合った結果、ユリアン様の御学友である兄様に相談するため先ほど外勤を命じられたのだ。
約束もなしで訪れたが、セオ兄様はやはり優しく迎え入れてくれるのだろう。
(いつも迷惑を掛けてごめんなさい、セオ兄様)
ヴェントゥル公爵邸で会ったセオ兄様は、半月前に会ったばかりなのにとても大人びて見えた。いつでも公爵として跡を継げそうだ。
「モニカ、元気か!? 城勤めはきつくないか? 何かあったら我慢しないですぐ相談しろよ?」
「兄様、まだ勤め始めてから一週間も経っていませんよ?」
まだ官僚三日目の私に、随分と過保護だ。やはり兄様はいつまでも兄様だ。
「モニカは一人で頑張ろうとするから……。俺のせいで、モニカには辛い思いをさせてしまったからな……」
「そんな! セオ兄様が悪いのではありません」
セオ兄様からすれば自分が変な女に好かれたがために、私が苛めに遭ったと思っていたのだ。
ドロテアがセオ兄様を好きになったのまでは悪い事ではなかったはずだ。只、その先ドロテアが正攻法で兄様にアプローチせず、私を貶めたり、嘘を言いふらした事が悪いのだ。
どう考えても非はドロテアにある。
「ありがとな、モニカ。エレナとは順調だし、そちらにもあの女の干渉はない。だが、念のため奴のボルダン伯爵家は監視しておく。モニカも安心して仕事に励んでいろよ」
「ありがとう、兄様……」
目の前の邪魔な壁は壊し、足を引っ張る者は蹴散らすだけなのに、兄様といると以前の受動的なモニカ嬢に戻ってしまう。
でも、どちらも私。大切に抱えて行こう。
「あっ、そうよ! 私、こちらには仕事で来たのです」
「はあっ? ペットの名付け親にモニカがなれって?」
「そうなのです。一官僚の私には恐れ多いですし、生き物に名前をつけたことなんてありませんし……。それなのに、私が名付けなければ“モニカ”と名付けると脅してくるのです」
「あの野郎!!」
予想以上にセオ兄様の目が吊り上がった。
「あ、そんなに怒らないで下さい。今の私は第二皇子係の職員なのですから、無理を言われても最高の形でユリアン様にご満足いただきたいだけなのです」
「第二皇子係!? 頼もしいレンさんが居るとはいえ許せん! 俺の妹に我儘を言って困らせた挙げ句、モニカの名前をペットに名付けようとし、しかも自分直属の部下にしているだと!?」
火に油を注いだみたい。ますます兄様の怒気が強まった。
「ほ、本当に係の皆さんも良い人たちで、ユリアン様もイメージと若干違いましたが、優しい方で良い所に配属されたと思っているのです」
「うーん。モニカがそこまで言うのなら穏便に済ませるけど、しかし、モニカに無茶振りするなんて許せない! 今度俺が、ユリアンに文句を言ってやるよ!」
「えっ! 止めてください兄様、本当に大丈夫ですから!」
不服そうだが、セオ兄様は怒りを静めてくれたらしい。
「また何か困ったら、すぐ兄様に相談します。頼りにしていますね」
頼りにしている。セオ兄様は、それだけで八割方機嫌が良くなる人だ。この手法はレン係長にも通用するだろう。
「そうか、そうか! そうだな……ユリアンがそこまで言うのなら、きっと何でも受け入れる気だろう。モニカの好きに名付けるのが正解だぞ?」
「分かりましたわ! 兄様!」
「エレナもモニカに会いたがっていたから、今度、皆で会おうな!」
「はい! 勿論です!」
「また困った事があったら、いつでも俺に相談しに来いよ!」
脳筋な所もあるが、兄様のアドバイスは的確なはず。私の感性で好きに名付けて良いという事だろう。
あっ、ユリアン様の本質について、もっと話そうと思っていたのに忘れていた。
私が感じているのは、世間一般に言われているよりもホラーでも冷酷でもないし、恐い人でもない。
ただ、なんとなくナルシスト臭がするし、優しいけれど甘えた感じもする。
(本当のユリアン様のお人柄、聞きたかったなあ)
この国の皇族の噂話でも、セオ兄様は話してくれる気がしたし、ユリアン様も怒らないと思った。
(えっ? 貴方たち、一日でそんなに仲良くなったの?)
次の日、私が出勤しいつも通りユリアン様の執務室に行くと、マスカレードマスクの怪しげな人物とその肩に乗った小動物が同時にドヤ顔をしてこちらを見た気がした。
「おはよう、モニカ。この子の名前は決まったかな?」
年中不気味なマスカレードマスクのその御方は、私を挑発するように腕組みをし、また、そのペットは警戒心がないのか、悠長に毛繕いをしている。
「あっ、それと、モニカにはこの子のお世話をお願いする事にしたからね」
「……」
私のキャラ変第二段階がここで起き始めたのかもしれない。子どもがペットを飼いたいとねだる時、自分が最期まで面倒を見るからと言って親に泣きつき、お迎えしてみれば三ヶ月間だけ世話を頑張ったという方がまだましだ。
「ココ」
「えっ?」
「この子だからココです」
「ここ?」
「そうです。そのペットの名前はココに決めました」
絶対、皇子に相応しい威厳ある名前がもっと他にあるとか考えているのだろう。それでも、セオ兄様のアドバイス通りなら、この御方は受け入れるはずだ。
「ココだって~。可愛い名前だね~」
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