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第二章 カオス!?姫と勇者とキャリーちゃん
第35話 サクさんからのお願い
しおりを挟むあの日からリルは商売を始め順調に
進んでいる。むしろ売れ過ぎて毎度売る
物が無くなり早い時間で店を閉めている。
新しい商品を入れるのも良いが商品を
作る方に手が回っていない。これはどこか
に発注することも視野に入れて考えなけれ
ばならないと思う。
それとダズ達誘拐犯のことだが、
あの日のうちに 全員が亡くなったようだ!
牢屋の中で死んでおり全員特に外傷は
なかったと聞いている。恐らく呪いを
受けたのだろう。ひどい話だ!
「今日も早く終わったしご飯を食べ
に行こう!」
商品が無くなり昼時となったので
レイチェルが目をキラキラさせながら
ご飯を要望、確かに腹は減ったしシナさんの
ところにまた行くか!
………………▽
「あー蒼字(そうじ)さん、また来て
くれたんですね!」
シズナが俺に飛び込むように抱きつく。
あの一件依頼、どうやら好かれたようで
何かと首に巻き付いてくる。シーちゃんと
違って歳も近いし、獣人は色々と育ちが
良いので、オレが毎度ドキドキすること
になる。
「シズナさん!蒼字(そうじ)さんは
疲れているんです。早く飲み物持って
きて下さい」
リルはヒョイっとシズナを掴んでオレ
から引き剥がす。
ここ最近このパターンが多い。
「リルちゃん離してよ!」
バタバタと足を動かし抵抗する。
「ダメです!ちゃんと働きましょうね~」
リルに首根っこ掴まれ厨房の方に
連れて行かれた。
「さ~て何にしようかな~」
メニューを見て何にするかを考える。
ただ見た所でイメージが湧かないものが多く
チーちゃんに教えてもらいながら決める。
「よ~し今日は日替わり定食にしょう」
「レイチェル達は決まった」
「決まった!僕は野菜炒め定食を5人前に
するよ!」
…………だから!どこにその量がいつも
入るんだよ!レイチェルの身体はどちらか
と言えば細い、いわゆるモデル体型なのに
元の世界でもそうだけどなんで細い方が
食べれるんだ?
「レイチェル、一杯食べなさい!」
俺はなにか言おうと思ったが、錠剤を
バリバリと食べる姿を思い出し今の方が
よほど良いと感じたのでなにも言わなかった。
「ほい、沢山食べてくださいな!」
シナさんが食事を持ってきてくれた。
「あれ?シナさん頼んでいない物も
ありますけど」
「なに言ってるんだい、サービスだよ!
娘達を助けてくれたんだからこんな
もんじゃ返したとは思ってないよ!」
どんと背中を叩かれむせるオレ
気持ちは分かるけど、こんなに出して
お店大丈夫なのかな?
目の前には頼んだ量の倍ある。
レイチェルがいるから食べられはするか……
とにかくどれも美味しいから感謝して
もりもりと食べる俺達にシーちゃんが
やって来て俺の足にくっつく!
俺はいつも通り頭を撫でると目を細め
気持ちよさそうにする。この辺はネコと
同じなのかな?
この食堂だけでも見渡せば色んな獣人が
いるもんだイヌ、ネコ、ウサギ、タヌキ?
等、異世界に来てバタバタしていて何と
なく流していたけど、これって凄いこと
だよな!
俺が周りをジロジロと見ていると
「蒼字(そうじ)さんどうかしましたか?」
「いや……特には何でも無いよ!」
いや~ジロジロ見るのは失礼だったかな、
………そう言えばリルってり竜人族だっけ
今のところ町では見かけないけど、
もしかしてかなり珍しい種族なのかな?
「お!いた!いた!おーい」
声が聞こえる方を見るとサクさんが居た。
「あれ?サクさん御無沙汰です。俺達に
なにか用ですか?」
「あ~ちょっと君達に聞きたいことが
あってなこの男を知らないか?」
サクさんは1枚の人相書きの紙を出す。
「こいつがどうかしたんですか?」
「こいつは今この辺に潜伏している
指名手配犯でミンと言う。主には窃盗を
繰り返し行いこの国内を転々としてもう
15年以上逃げ続けている。
「15!?凄いですね~そいつなんで
そんなに捕まらないんですか?」
「とにかくすばしいっこい事とそいつは
スキルで姿を簡単に変えれるんじゃないかと
思われている。その為追うことが難しい」
「その割にはこの辺に居るって良く
わかりましたね!」
「舐めてるんだよ!」
その言葉の意味が分からず全員首を傾げる。
「そいつはワザと自分の顔を晒してから
その土地で活動するんだよ!俺達衛兵を
からかってるのさ!」
「成る程、ちなみに被害はもう出たん
ですか?」
「いや、まだだ、だからこそそいつを
この手でとっ捕まえたいのさ!だから協力
してもらえないけと 思ってここに来た」
サクさんこの手で捕まえたいのでは?
「相手は超凄腕の盗賊、こちらが手を
こまねいている理由にはいかないのだ!
つまり手段は選ばん」
どうもこの前の一件で俺達の信頼度が
高いな!
シナさんの娘達の件のあと、偶然なの
だが、サクさん達がトラブルに巻き込まれ
ている現場に何度も遭遇、ちょっとお手伝い
しただけなのだが、えらい信頼度を獲得して
しまったようだ。
「ま~そう身構えなくて良い!
私も少しでも捕まえれる確率を上げる
ために話をしているだけだから、それじゃー
私はこれで行くから」
サクさんは出て行ってしまった。
「盗賊ミンか~どんな人なんですかね」
「ん?ま~どうでもいいよ!俺達が被害に
あってもその時対処すれば良いし!」
俺はこの時もう少しで真面目に考えて
いれば、あんなことにはならなかっただろう。
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