書道が『神級』に昇格!?女神の失敗で異世界転移して竜皇女と商売してたら勇者!聖女!魔王!「次々と現れるので対応してたら世界を救ってました」

銀塊 メウ

文字の大きさ
187 / 346
第七章 師弟の絆

第174話 バイモンの考察

しおりを挟む

「おい!痛えーな!そのデカい手を
どけろ!」
 
『我龍転生(がりゅうてんせい)』
 龍を象った黒い鎧騎士となり力を強化、
無理やり手を引き離し、アスモデウスを
ぶん投げる。

 グルグルと回りながら着地すると、
腕をムチの様に伸ばし攻撃してくる。
それを俺は躱しながら、
『点撃 散らし墨』で応戦、しかし思いの外
機動力が高くなかなか当たらない。

「猿みたいな動きしやがって~
ここは風太に任せよう」

 風太が風に巻かれ現れる。

「なんだ、このバランスの悪い化け物は?」
「説明は後でな、今はこいつを倒すの
手伝ってくれ」
「それは良いが、どうやって倒す?」
「風太はあいつを止めてくれ、
俺はその隙を狙って倒す」
「なんか大雑把な作戦だな~
これは俺が面倒臭いだけじゃないか?」
「文句言うなよ!頼りにしてるぜ風太」
「仕方ないやつだな~」

 風太は巨大化し風のように駆ける。
「ドン」っと勢い良く衝突すると
アスモデウスは腕で風太を止める。

『烈風陣』

 風太の周辺に細かい風の斬撃が
吹き荒れる。アスモデウスの身体は
一瞬にして赤く血で染まった。
しかし腕の力は弱まらず倒せて
いない事を風太は悟った。

『風玉』
 風太は口から空気を圧縮した玉を放ち
アスモデウスの胸に直撃させ吹き飛ばす。

『言っておくがまだ攻撃は終わって
いないぞ!
『風陣』いけー」
 
 アスモデウスが壁に衝突した直後、
風の結界に封じられ動くことが出来ない。

「ほれ、お膳立てはしてやった
思いっきりやれ蒼字(そうじ)」

 俺は大きく弧を描く様に飛び上がり、
アスモデウスを斬り裂く。

『斬魔白華印(ざんまはっかいん)』

 アスモデウスの顔には余裕を
感じさせる笑みの様なものが見える。

「再生すると思っているようだが、
そうはいかない!魔を滅ぼす聖なる斬撃、
再生以上の浸食でお前を消し去る。
残念だったな~」

 徐々に身体が朽ちていく姿を見て
アスモデウスは助けを求めるように鳴くが、
俺はもちろんの事バイモンにも届く事は
なかった。

「風太次だ!もう一人の方はなんか
ヤバそうだから気を引き締めていこう」

「あ~分かった!」

 俺と風太はアスモデウスを倒し
次の戦場に向かう。


◆スティンの視点

 私とヒナは距離を置き回避に
専念していた。バイモンに一撃
喰らわす事には成功したが、その攻撃
は魔力の消費が激しく多用出来ない。
事実上手詰まりの状態、今は他に
あの結界を抜けてあいつに致命傷を
与える方法を考えながら逃げていた。

「どうしました?さっきまでの勢いが
ありませんが、疲れたなら休まれますか」

「はぁ!冗談もほどほどにしな、
今は準備運動中さ、そろそろお前さんを
すり潰してやるさ~」

 ヒナのさっきの攻撃で分かった
ことが二つ、一つは反射結界を
上回る速度で攻撃をあれば威力は落ちるか
もしれないが当てることは出来る。
それともう一つそれは……そもそも魔法
じゃなく実弾であれば反射出来ないって
事さ~

「爆炎の炎よ集まれ、
衝撃で貫く一筋の光………

………『バーンショット』

 銃身が赤く光、内部で爆発し弾丸を
超加速させ一気に結界を貫きバイモンに
当たる。しかし先程の様に倒れることは
なく。平然と立っている。

「スティン、ダメですよ。そんな単純な
考えではもちろん対策済みですよ」

 バイモンは素手で弾丸を受け止めていた。

「どうしました。そんな顔をして」
 
「バイモン、あんたは本当に人間を
辞めたんだね」
 私は顔を歪ませ不快な気分になる。
バイモンの腕は人のものでは無く
なっていた。まるでトカゲのように
鱗で覆われていた。

「さっきも言ったけどそんな事に
こだわっている意味なんてないのさ、
この腕はドラゴンの細胞と竜人族の
細胞から作り出した。僕に傷をいれるのは
かなり難しいと思うから気をつけた方が
良い。それにドラゴンだけじゃないよ」

『デビルウイング』
 バイモンの背中から羽が生えた!

「この羽はデーモンロードを召喚して
そいつから手に入れた羽、なかなか僕に
適合させるのが難しかったけど、
色々と他の人や動物の細胞を付け根に
継ぎ足すことで安定させる事に
成功しました」

「いちいち説明しなくて良いさ~、
さっさと落ちな!」

 私は『バーンショット」を連発、
魔力の消費が多く長くは無理だが
さっきのように受け止めるのは
無理なはずさ~

「この羽の優れているのは、
ほんの僅かではありますが、羽についた
目が見たものの動きを遅くする力てす」

 弾丸がみるみる速度を落とし、
その間をバイモンが
余裕を持ってすり抜けていく。

「なんて力だい!でもこっちには
勇者がいるさ~やりな!ヒナ」

 陽菜乃(ひなの)の周りに
百を超える銃が浮いていた。

 バイモン、私の弟子はお前に
負けないくらい実験が好きで
お前以上に考えるのが好きなのさ~

「イヒヒ、次も当てちゃうから!」
 
 人さし指を立て、バイモンに向ける。

「バーン」……百丁の弾丸が飛んでいく。

「君には少し期待していたのに残念です。
これでどう私に当てるのですか?あ!?」

 バイモンの身体に多数の弾丸が
当たっていた。

「ゴフッ……なぜでしょうか、
見えませんでしたが?」
 

「それが答えだよ!見えなければ遅く
できないんでしょ!だからあなたからは
見えないように工夫しました。
光学迷彩ってやつですね!」

「光学迷彩!!それはなんです!」
 バイモンは興味を示す。
 
 血を吐きながら喋るバイモン、
その姿を見てまだ足りないと悟り、
そして気がつく。

「私も覚悟をしようかね」と呟いた。


 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界に降り立った刀匠の孫─真打─

リゥル
ファンタジー
 異世界に降り立った刀匠の孫─影打─が読みやすく修正され戻ってきました。ストーリーの続きも連載されます、是非お楽しみに!  主人公、帯刀奏。彼は刀鍛冶の人間国宝である、帯刀響の孫である。  亡くなった祖父の刀を握り泣いていると、突然異世界へと召喚されてしまう。  召喚されたものの、周囲の人々の期待とは裏腹に、彼の能力が期待していたものと違い、かけ離れて脆弱だったことを知る。  そして失敗と罵られ、彼の祖父が打った形見の刀まで侮辱された。  それに怒りを覚えたカナデは、形見の刀を抜刀。  過去に、勇者が使っていたと言われる聖剣に切りかかる。 ――この物語は、冒険や物作り、によって成長していく少年たちを描く物語。  カナデは、人々と触れ合い、世界を知り、祖父を超える一振りを打つことが出来るのだろうか……。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~

サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。 ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。 木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。 そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。 もう一度言う。 手違いだったのだ。もしくは事故。 出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた! そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて―― ※本作は他サイトでも掲載しています

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...