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第七章 師弟の絆
第173話 バイモンの力
しおりを挟む◆陽菜乃の視点
ししょ~は走りながら詠唱
「響け、轟音となりて、我が怒りを
伝えよ!
………『サークルサンダー』 」
ししょ~は二丁拳銃から雷撃を放つと
バイモンを囲むように円を描く。
地を這う電撃は輝きを増し、強力な
雷撃がバイモンを全方位から攻撃する。
響く轟音と立ち上る煙、
バイモンは見えないだけどししょ~は
攻撃を緩めるつもりは無いようだ!再び
別の詠唱をしている。
今、私がやるべき事は、バイモンの
動きを観察する事、ししょ~は決して
魔力の多い方ではないにも関わらず全力で
攻撃を続けている。これは弱点や隙を
見つけろと私に言っているんだ!私は
サポートをしながらしっかりとヤツを見る。
ん!おかしくない~どうして
バイモンはししょ~の攻撃を受け続けて
いるにも関わらず、ダメージどころか服に
汚れすらないの!
攻撃が当たっていない!?
防がれた?それとも躱されているの?
私はバイモンの動きの中に違和感を
感じる。
「歪んでいる……」
魔法が一定の距離に近づくと
バイモンが僅かに歪んで見える。
「やってみるか」
二丁拳銃を合わせマシンガンに変更、
魔連弾を放つ。
「ん?」バイモンは陽菜乃(ひなの)の
攻撃に疑問に思う。
バイモンの一定の距離で急速に
速度を落としスローで魔弾が飛んでいく。
ゆっくりと飛んでいき魔弾はパチパチと光
擦り潰れる様に消えた。
「反射」
私は独り言の様に言うと、
「その通り良くわかったね。偉いよ」
声が聞こえたのかバイモンはまるで
先生の様な口調で私を褒める。
「ししょ~、一旦待ったです!」
私の声を聞きししょ~は一度後退する。
「はっきりと分からないけど、あなたの
周辺には結界の様な物があって、
恐らく魔法が当たった瞬間に魔法を
反射させて攻撃相殺している」
「ふむ、それでどうやって攻略するのかな?」
「それも一応考えてありますよ~
試させて貰います」
バイモンはニヤリと笑いどうぞと答える。
「少し長くしようかな」
マシンガンはライフルに変化、
通常よりかなり銃身が長い者がに
変えていた。
「ロック」
ライフルからいくつもの鉄の支柱が
降り地面に刺さる。
「弾は徹甲弾にしてと……サンダーチャージ」
ライフルはバチバチと音を出しながら
銃口が光る。
『レールガン』
私はトリガーを引いた。
レーザーの様に直線に高速の光が貫く。
「う~ん、まるでダメか、もっと強化が
必要ですね」
額の辺りをかきながら何事も
なかった様に独り言を言っているが、
バイモンの口からは血が流れ、
胸からも大量の流血をしていた。
そのままバイモンは後ろに倒れた。
「うっ……ヤバ!思っていたよりキッツ~」
目眩でも起こしたようにふらつく
陽菜乃(ひなの)
ふらつく陽菜乃(ひなの)を
デカい手で支える。
「良くやったさ~流石は私の弟子」
「イェーイ」
ししょ~の褒め言葉に陽菜乃
(ひなの)はVサインで応える。
「少し困りました。今の私に今の攻撃を
受け止める術も躱す術もありません。
ダメージは受ける覚悟をしましょう。
あの様子では撃つ弾数は限られて
いそうですし」
「バイモンお前!?人をやめたのかい」
血を流してはいるが何事もないように
立ち上がり喋るバイモンの驚愕する。
「スティン、なぜそこまで驚くのかな~、
いつまでもただの人では今後の実験にも
支障が出る。私はもっと色々な事を
知りたいんです」
「はっ、昔から姿が変わらないとは
思っていが、不老不死にでもなったのかい」
「いや~そんな簡単ではないよ。
この身体は他人の命を取り込むことで
維持している。今の彼女の攻撃で
命を一つ失った。後で補充しないと」
「この化け物が!」
ししょ~は立ち上がり銃口を向ける。
「あ~ちょっと待ってくれスティン、
さっきの雷撃について彼女に聞きたい」
バイモンの目がギラギラと光る。
「バカ言ってるんじゃないさ~
そんなの教える……」
「ししょ~良いですよ!私も少し
休みたいですし説明しますから」
私は重くなった身体にムチを入れて
立ち上がる。
「今の攻撃はレールガン、簡単に言うと
電気を電磁力の力として使って超高速で
弾を飛ばす技、もっと詳しく
知りたかったら私の弟子になりな!」
私は中指を立てて挑発する。
「うん、もっと詳しく知りたいけど、
君の弟子にはならないよ。捕まえて
洗脳してから教えて貰うことにしよう」
バイモンは喋っている間に傷口が
塞がったのか、血が止まっている。
あの再生能力はすごく厄介、
一気に仕留めないと倒せない。
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