裏乙女ゲー?モブですよね? いいえ主人公です。

みーやん

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4. 俺の友達は…※微微

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街に探索に行ったあと数日間は屋敷の案内をしてもらったり使用人たちと交流をはかっていた。

俺がこの体に入る前の体の持ち主は何やら少し人見知りをしていたようで使用人達は俺がくるとすごく気を遣ってくれるが今の俺は全く人見知りしないので積極的に話かけてこの体の情報をとにかくかき集めた。

得た情報の中で最も重要なものといえば俺には唯一仲のいいがいた。
衝撃を受けたのは友達がいたからではない。その友達が乙ゲーの中での攻略対象の1人だったからだ。
名前はノイター・セイ。
騎士の家系であり、後々王子に仕えるやつだ。
まぁその王子も攻略対象の1人なんだがな。

ストーリーを進めていくうちにその2人が揉める。最終的に決別したまま王子とヒロインが付き合うが決別した事で王子に仕える騎士がおらず暗殺者に狙われ殺されるバッドエンドだ。
ちなみにハッピーエンドは攻略対象が誰とも揉めずに1人のヒロインと攻略対象の全員が付き合うことである。
このハッピーエンドが難しいのなんの…
そりゃぁそうだよな。皆んな自分が一番好かれたいし、他に恋人がいるなんて意味わかんないし。

話が逸れたが攻略対象は全部で8人。
その中の1人と友達なんてにわかに信じられないが事実だとしよう。
問題は今後そいつと極力関わらないようにするにはどうしたらいいかということだ。

人見知りだった俺が唯一友達だったというなら急に俺が合わなくなったら必ず何かしら疑問を抱く筈だ。

んー。んー。と悩んでいるとドアをノックする音が聞こえた。
誰だろうと考える暇なくドアが開かれた。
そこに立っていたのはなんと今最大の悩みの種。ノイター・セイくんでした。

「よぉ!リア!リアのご両親から記憶喪失だって手紙貰って心配できたぞ!」

ニカっと笑うその顔はまるで太陽のように眩しい。30の俺には眩しすぎて灰になりそうだ。

「えっとぉ…ノイターさん?」
とりあえず知らないフリをしておく。それが最善だろう

「リア…本当に記憶喪失なんだな…でも大丈夫だ!これからも俺とリアが友達であることは変わらないしこれからもたくさん遊んで思い出いっぱい作ろう!」

うわぁ…こいつと距離を取るのは至難の業だ。このポジティブ野郎め。
どうしたらこいつと少しでも距離を取れるだろうか。
俺の勘が訴えてきてる。こいつと距離を取らないとややこしいことに巻き込まれるって。

「リア?どうした?体調悪いのか?」

考え込んでいるとすぐ近くまでやってきたセイが俺の額と自分の額をくっつけてきた。

「熱はないみたいだけどやっぱりもうちょっと休んでたほうがいいんじゃないか?」

……攻略対象のビジュアルがいいのは知っているし同じ男だからなんとも感じないと思っていたが…甘くみていたようだ。
これは普通に恥ずかしい。いまだに額をつけているセイの肩を押し返して少し離れることに成功。直ぐに逃げるように出口の方へ向かおうとするがセイに追いつかれ壁に追いやられる。
やばい。考えがまとまらない。照れて赤くなった顔を隠そうと両手で顔を覆う。
セイが顔を覆ってる俺の手を掴み顔から離した。露わになった顔は茹蛸のように真っ赤で恥ずかしさから目が少し潤んでいた。

「なぁ…リア?どうしたんだ?こんなに真っ赤になって。もしかして照れてるのか?」

図星をつかれ更に恥ずかしさが増し俺の手を掴んでるセイの手を振り解こうとしたが思いの外力が強く振り解くどころか片手で頭の上でひとまとめにして壁に貼り付けられた。
そのまま所謂をされるとセイと目が合った。

ヒロインよ。お前が恋におちる理由が今なら凄く理解できるよ。
ごめんよビ○チとか言ってて。

呑気な事を考えていると色気を含んだセイの顔が近づいてくる。
ちょっ!流石にそれはまずい!普通に無理だ。ビジュアルが良いって言っても男は流石に俺の中の許容範囲を超える!
思いっきり腕に力を込めるが体格的に不可能だと悟る。唇だけは死守しようと思いっきり顔を背けるが、セイの唇は俺の首へと一直線に向かってきた。

カプッという効果音で表すにはあまりにも可愛らしすぎると思うがそんな感じで首に歯を立て噛まれた。
思わず「んっ」と変な声が出てしまった。もう死にたい。
そんなことお構いなしにセイはそのままぺろぺろと舐め始めた。

もう満足だろう。このまま続くのはまずい。危機感から少しづつ冷静になりつつある頭でこの状況を脱出する方法をぐるぐる考える。
そこで思い出した。変質者に会ったらこうしよう的なやつだ。
それは男の大事なところを蹴り上げる。
これに限る。

心の中でよし!っと気合を入れて勢いをつけて股の間めがけてふん!と蹴り上げる

うっ!という声と共に倒れ込むセイ。
成功!
さ!今のうちに逃げよう!!

急いで部屋を後にした。俺は許可が無いと入れない屋敷の図書室に籠り夜を待った。

その後夜ご飯の時間になり食堂に行き父上と母上とご飯を食べたが特になにも言われなかったのでセイはきっと何も言わずに自分の家へ帰ったのだろう。
できることならもう会いたくないのが本心だがそうもいかないだろう。


なんとかならないものか…ベッドで考えているうちに眠ってしまっていた。


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