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15 私の記憶が消えない限り言いますね!
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「彼との話はヒートからは聞いていなかったが、ヒートには彼の事は話をしていなかったのか?」
二階の喫茶室は人が少なかった為、店の半分だけ貸し切りにさせてもらい、護衛の人達を周りに座らせ、彼らの内の半分の人にはのんびり休憩して会話してもらい、私達の会話内容が周りに筒抜けにならない様にしてもらいながら、私と旦那様は話をする事にしました。
「ハーデンの事ですか? ええ。だって、わざわざ話をしなければいけない相手ではないでしょう?」
「でも、交際をしていたんだろう?」
「付き合うと言っただけで、実際に2人でどこかへ出かけたりした事はありません。手紙のやり取りを何度かしたくらいです」
なぜ旦那様に色々聞かれなければいけないのか謎でしたが、素直に答えていっているのに、旦那様の質問は終わりません。
「好きでもない相手と、君はどうして、交際をする事にしたんだ?」
「私にフラれたショックで毎日、眠れないだとか、死んだ方がマシだとか、恨みつらみの手紙を送られたからです。お試しで君が付き合ってくれるなら、死ぬ事は止めて、生きようと思うとか書かれていまして、付き合いたくないからといって、まさか、死ぬのはご自由にどうぞ? なんて口に出してはいけませんでしょう?」
真面目に聞いたのですが、旦那様は呆れた顔で私を見てきます。
おかしな事は言っていませんよね?
「まあ、そうだな。ただ、他に言い方はあると思うが」
「細かいことをいちいちつついてくる男性や、聞きたい事を少しも我慢できない男性は好きじゃないんです。先程もそうでしたが、どうして自分を好きになってくれないのかとか言っておられましたが、どうしてかなんて、まずは自分で考えろと思ってしまいます」
「彼も侯爵家の人間だろう? 少しは考えているだろう。その結果、答えが出なかったんじゃないのか?」
「考えていますかね? そんな風には思えませんが?」
彼は侯爵家の長男ではありますが、以前の私とのいざこざにより、継承権はなくなっています。
弟があとを継がれるそうで、このままだと、弟さんが爵位を継いだ後も居候を続ける様です。
だから、彼は貴族と結婚したくて、私にまた言い寄ってきているのかも?
居候になるにしても、公爵家の方が良いとか?
何にしても、メーゴン侯爵家がどうなるかは、私の知った事ではありません。
ですので、話を続けます。
「それに考えてもわからなくて、聞いてきているのだとしても、話しかけられたくないという私の気持ちは無視されている事になります。だから、余計に話をしたくなくなるのですよ」
「察しろというやつだな」
「そんな事は、あの人には出来ないんでしょうけれど!」
最初は普通の人だと思っていましたから、それを求めていましたが、お付き合いをしなければならなくなった段階で、彼が人と違っている事に気付いたのですが、言っても無駄だという事に気が付くまでに時間がかかってしまいました。
「それにしても、ここは彼の家の領地でもないはずだが、どうして現れたのか…。今までは大人しくしていたんだろう?」
「ええ。彼はご両親から、かなり痛い目に合わされた様ですし、転園もさせられていました。ですから、彼に会ったのは本当に久しぶりの事ですし、たまたま会ったというには不自然な気もします」
「彼に君を思い出させる様な事をした人物がいるのかもしれないな」
「それって、とある方しか考えられないのですが?」
お茶を一口飲んでから答えると、旦那様が大きく頷かれます。
「たぶんローラだろうな。夫婦仲が上手くいってないと、彼に連絡をしたんだろう」
「本当に夫婦仲が上手くいっていなければ、こんな風にお出かけしたりしませんのにね」
「義務で出かけてくれた訳ではないのか?」
「生理的に無理でしたら、義務でも出かけませんよ」
素直に答えると、旦那様が驚いた顔をされたので聞いてみます。
「もしかして旦那様、私が旦那様の事を生理的に嫌いだと思っておられました?」
「嫌われていると思っていた」
「ですから最初は」
「君にはその話を一生言われそうな気がするな」
「私の記憶が消えない限り言いますね!」
「偉そうな顔をして言うな」
怒られてしまいました。
これ以上、怒られても嫌ですので、話題を戻す事にします。
「やはり、ローラ様の仕業なのでしょうか?」
「かもしれないな。メーゴン卿が動きやすい様に金銭援助などを始めたのかもしれない」
「ローラ様はそんなにお金を蓄えてらっしゃるんですか?」
「換金した金を元出に仲間に指示して、ギャンブルなど儲けている様だ」
「そういう才能はあるんですね…」
「人間、探せば良いところが何か見つかるという事だろう」
「いくら、ギャンブルに強くても、元出のお金は綺麗なお金とは言えない気もしますが」
小さく息を吐いてから、旦那様に尋ねてみます。
「これから買い物に行きたかったのですが、やめた方が良いでしょうか?」
「いや、せっかくここまで来たのだから行こう。彼の為に俺達が我慢する必要もないだろう」
旦那様が言うと、意図を察した騎士が二人ほど立ち上がり、階下に降りていきました。
ハーデンがいるかどうかを確認しに行ってくれたみたいです。
「で、どうする? この店では何か買って行くのか?」
「そうですね。せっかくですし、お義母さまへのお土産などどうでしょう? ここのお茶、とっても美味しいので、飲んでいただきたいです!」
「では、いくつか買って行くか」
「旦那様はどうされます?」
「俺は君の財布だから、付いて歩くだけだ」
「では、よろしくお願いいたします!」
現金を持ち歩いている訳ではないでしょうけれど、無駄遣いしていないかはチェックしてもらわないといけませんものね。
ストレス発散に買い物しようと思います!
二階の喫茶室は人が少なかった為、店の半分だけ貸し切りにさせてもらい、護衛の人達を周りに座らせ、彼らの内の半分の人にはのんびり休憩して会話してもらい、私達の会話内容が周りに筒抜けにならない様にしてもらいながら、私と旦那様は話をする事にしました。
「ハーデンの事ですか? ええ。だって、わざわざ話をしなければいけない相手ではないでしょう?」
「でも、交際をしていたんだろう?」
「付き合うと言っただけで、実際に2人でどこかへ出かけたりした事はありません。手紙のやり取りを何度かしたくらいです」
なぜ旦那様に色々聞かれなければいけないのか謎でしたが、素直に答えていっているのに、旦那様の質問は終わりません。
「好きでもない相手と、君はどうして、交際をする事にしたんだ?」
「私にフラれたショックで毎日、眠れないだとか、死んだ方がマシだとか、恨みつらみの手紙を送られたからです。お試しで君が付き合ってくれるなら、死ぬ事は止めて、生きようと思うとか書かれていまして、付き合いたくないからといって、まさか、死ぬのはご自由にどうぞ? なんて口に出してはいけませんでしょう?」
真面目に聞いたのですが、旦那様は呆れた顔で私を見てきます。
おかしな事は言っていませんよね?
「まあ、そうだな。ただ、他に言い方はあると思うが」
「細かいことをいちいちつついてくる男性や、聞きたい事を少しも我慢できない男性は好きじゃないんです。先程もそうでしたが、どうして自分を好きになってくれないのかとか言っておられましたが、どうしてかなんて、まずは自分で考えろと思ってしまいます」
「彼も侯爵家の人間だろう? 少しは考えているだろう。その結果、答えが出なかったんじゃないのか?」
「考えていますかね? そんな風には思えませんが?」
彼は侯爵家の長男ではありますが、以前の私とのいざこざにより、継承権はなくなっています。
弟があとを継がれるそうで、このままだと、弟さんが爵位を継いだ後も居候を続ける様です。
だから、彼は貴族と結婚したくて、私にまた言い寄ってきているのかも?
居候になるにしても、公爵家の方が良いとか?
何にしても、メーゴン侯爵家がどうなるかは、私の知った事ではありません。
ですので、話を続けます。
「それに考えてもわからなくて、聞いてきているのだとしても、話しかけられたくないという私の気持ちは無視されている事になります。だから、余計に話をしたくなくなるのですよ」
「察しろというやつだな」
「そんな事は、あの人には出来ないんでしょうけれど!」
最初は普通の人だと思っていましたから、それを求めていましたが、お付き合いをしなければならなくなった段階で、彼が人と違っている事に気付いたのですが、言っても無駄だという事に気が付くまでに時間がかかってしまいました。
「それにしても、ここは彼の家の領地でもないはずだが、どうして現れたのか…。今までは大人しくしていたんだろう?」
「ええ。彼はご両親から、かなり痛い目に合わされた様ですし、転園もさせられていました。ですから、彼に会ったのは本当に久しぶりの事ですし、たまたま会ったというには不自然な気もします」
「彼に君を思い出させる様な事をした人物がいるのかもしれないな」
「それって、とある方しか考えられないのですが?」
お茶を一口飲んでから答えると、旦那様が大きく頷かれます。
「たぶんローラだろうな。夫婦仲が上手くいってないと、彼に連絡をしたんだろう」
「本当に夫婦仲が上手くいっていなければ、こんな風にお出かけしたりしませんのにね」
「義務で出かけてくれた訳ではないのか?」
「生理的に無理でしたら、義務でも出かけませんよ」
素直に答えると、旦那様が驚いた顔をされたので聞いてみます。
「もしかして旦那様、私が旦那様の事を生理的に嫌いだと思っておられました?」
「嫌われていると思っていた」
「ですから最初は」
「君にはその話を一生言われそうな気がするな」
「私の記憶が消えない限り言いますね!」
「偉そうな顔をして言うな」
怒られてしまいました。
これ以上、怒られても嫌ですので、話題を戻す事にします。
「やはり、ローラ様の仕業なのでしょうか?」
「かもしれないな。メーゴン卿が動きやすい様に金銭援助などを始めたのかもしれない」
「ローラ様はそんなにお金を蓄えてらっしゃるんですか?」
「換金した金を元出に仲間に指示して、ギャンブルなど儲けている様だ」
「そういう才能はあるんですね…」
「人間、探せば良いところが何か見つかるという事だろう」
「いくら、ギャンブルに強くても、元出のお金は綺麗なお金とは言えない気もしますが」
小さく息を吐いてから、旦那様に尋ねてみます。
「これから買い物に行きたかったのですが、やめた方が良いでしょうか?」
「いや、せっかくここまで来たのだから行こう。彼の為に俺達が我慢する必要もないだろう」
旦那様が言うと、意図を察した騎士が二人ほど立ち上がり、階下に降りていきました。
ハーデンがいるかどうかを確認しに行ってくれたみたいです。
「で、どうする? この店では何か買って行くのか?」
「そうですね。せっかくですし、お義母さまへのお土産などどうでしょう? ここのお茶、とっても美味しいので、飲んでいただきたいです!」
「では、いくつか買って行くか」
「旦那様はどうされます?」
「俺は君の財布だから、付いて歩くだけだ」
「では、よろしくお願いいたします!」
現金を持ち歩いている訳ではないでしょうけれど、無駄遣いしていないかはチェックしてもらわないといけませんものね。
ストレス発散に買い物しようと思います!
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