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37 元妹の考え
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私が去ったあとのルピノのことを伝え聞いたところでは、彼女は鏡を床に投げ捨てて、この鏡がおかしいと叫んだらしい。
しかも、違う鏡を持ってこさせたらしい。
もちろん、勝手な判断ではなく、アズ達に許可を得てから渡したのだそう。
ルピノは鏡の中の自分を見て泣き叫んだけれど、時間が経つと、自分の顔が痛々しいものに変わってしまったことは認めた。
そして、シイナレンラジ家に慰謝料を求めると言い出したのだそうだ。
お金をもらって、自分の顔を元に戻そうと思っているみたいだった。
そんなことが可能なのか、私にはわからないけれど、ルピノは自分の顔が元通りになると信じているのだと思う。
アズ達は慰謝料を求める為のルピノの証言を聞いて、シイナレンラジ家に説明を求めた。
それから2日経ったけれど、シイナレンラジ家からは何の動きもない状態だった。
そして、それよりも先に、ヤイネバ家のほうに動きがあった。
ヤイネバ侯爵は、息子の不始末をお詫びし、その償いは息子にさせると発表し、突然、不在であるヤイネバ卿にあとを継がせることを決めた。
償いをさせるというのは、立派な侯爵になって恩返しさせるという意味だろうと思われる。
前侯爵は、爵位を譲り渡したあと、夫人や少数の使用人と一緒に姿を消した。
この2人の行方については、現在、レブルンの貴族が、人を雇って捜索しているとのことらしい。
いきなり姿を消してしまったということが心配だった。
ヤイネバ卿が捕まるのは、そう遠くない未来なのに、どうしてそんな人にあとを継がせたの?
嫌な予感が胸に湧いてくる。
ヤイネバ前侯爵夫妻が、生きていらっしゃればよいのだけど……。
嫌なことを考えてしまったので、気持ちを切り替えるために首を横に振り、今、自分に何が出来るかを考えることにした。
「ルピノ嬢の件だけど」
その日の夕方、アズが私の部屋にやって来た。
部屋の中に入ってもらうと、アズは立ったまま、何の前置きもなく話し始めた。
「前にも聞いたけど、君はルピノ嬢を助けたいよな?」
「助けられる命なら助けたいですわ」
「だよな。それで報告だけど、現在、ルピノ嬢の命は危険にさらされている」
「どういうことですか?」
「シイナレンラジ家の悪事、とくにフィールの悪事を、ルピノ嬢は知りすぎている」
「……口封じで殺される恐れがあるんですね……」
不安になって尋ねると、アズは深刻な表情で頷く。
「ルピノ嬢の証言はシイナレンラジ家を衰退させるきっかけにはなると思うから、向こうはそんなことを公の場では絶対にさせたくないだろう」
「アズ、ルピノを助ける、助けないかはアズや元老院の方々などの判断に委ねます。国として、どうすることが国民のためになるのか判断してください」
ルピノを切り捨てることもありだと思う。
けれど、それをしてしまうと、シイナレンラジ家に命を奪われてしまう可能性が高い。
それなら、証言をさせる代わりに守ってあげたほうが良いと思った。
ただ、ワガママかもしれないけれど、1つだけお願いがあった。
「アズにお願いがあるんです」
「……何?」
アズが不安そうな顔になって、私に言葉の続きを促したので、私は素直にお願いした。
しかも、違う鏡を持ってこさせたらしい。
もちろん、勝手な判断ではなく、アズ達に許可を得てから渡したのだそう。
ルピノは鏡の中の自分を見て泣き叫んだけれど、時間が経つと、自分の顔が痛々しいものに変わってしまったことは認めた。
そして、シイナレンラジ家に慰謝料を求めると言い出したのだそうだ。
お金をもらって、自分の顔を元に戻そうと思っているみたいだった。
そんなことが可能なのか、私にはわからないけれど、ルピノは自分の顔が元通りになると信じているのだと思う。
アズ達は慰謝料を求める為のルピノの証言を聞いて、シイナレンラジ家に説明を求めた。
それから2日経ったけれど、シイナレンラジ家からは何の動きもない状態だった。
そして、それよりも先に、ヤイネバ家のほうに動きがあった。
ヤイネバ侯爵は、息子の不始末をお詫びし、その償いは息子にさせると発表し、突然、不在であるヤイネバ卿にあとを継がせることを決めた。
償いをさせるというのは、立派な侯爵になって恩返しさせるという意味だろうと思われる。
前侯爵は、爵位を譲り渡したあと、夫人や少数の使用人と一緒に姿を消した。
この2人の行方については、現在、レブルンの貴族が、人を雇って捜索しているとのことらしい。
いきなり姿を消してしまったということが心配だった。
ヤイネバ卿が捕まるのは、そう遠くない未来なのに、どうしてそんな人にあとを継がせたの?
嫌な予感が胸に湧いてくる。
ヤイネバ前侯爵夫妻が、生きていらっしゃればよいのだけど……。
嫌なことを考えてしまったので、気持ちを切り替えるために首を横に振り、今、自分に何が出来るかを考えることにした。
「ルピノ嬢の件だけど」
その日の夕方、アズが私の部屋にやって来た。
部屋の中に入ってもらうと、アズは立ったまま、何の前置きもなく話し始めた。
「前にも聞いたけど、君はルピノ嬢を助けたいよな?」
「助けられる命なら助けたいですわ」
「だよな。それで報告だけど、現在、ルピノ嬢の命は危険にさらされている」
「どういうことですか?」
「シイナレンラジ家の悪事、とくにフィールの悪事を、ルピノ嬢は知りすぎている」
「……口封じで殺される恐れがあるんですね……」
不安になって尋ねると、アズは深刻な表情で頷く。
「ルピノ嬢の証言はシイナレンラジ家を衰退させるきっかけにはなると思うから、向こうはそんなことを公の場では絶対にさせたくないだろう」
「アズ、ルピノを助ける、助けないかはアズや元老院の方々などの判断に委ねます。国として、どうすることが国民のためになるのか判断してください」
ルピノを切り捨てることもありだと思う。
けれど、それをしてしまうと、シイナレンラジ家に命を奪われてしまう可能性が高い。
それなら、証言をさせる代わりに守ってあげたほうが良いと思った。
ただ、ワガママかもしれないけれど、1つだけお願いがあった。
「アズにお願いがあるんです」
「……何?」
アズが不安そうな顔になって、私に言葉の続きを促したので、私は素直にお願いした。
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