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31 追い詰められていく元妹 ③
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元伯爵夫妻の反応だけで考えると、夫人は手紙には無関係だとしか思えない。
でも、どうしてそんなことをしたのかしら。
それも自作自演だということにしようとしたとか?
本当に私への嫌がらせだけという可能性もある。
自分は蚊帳の外だと思い込んでいるから、好き勝手に動くせいで矛盾ができてしまうことを考えていないのね。
ミシェルならあり得ることだわ。
私の考え通りだとすると、ミシェルは自分の父親を売るような真似をしてまで、私を貶めようとしたのだから恐ろしい。
……何も考えていないだけかしら。
ミシェルたちに意識を戻すと、ミシェルが自分の父親に訴えていた。
「お父様、落ち着いてください。何の話をされているのかわかりませんわ」
「しらばっくれるな! シェリル様に手紙を送ったと言っていただろう! 裏切り行為じゃないか! 私だけに罪を押し付けようとしたのか!」
元伯爵は怒りで顔を真っ赤にして叫び続ける。
「ミシェル! お前も私の子供じゃないと言うのか! だから、私を見捨てようとしているんだな!?」
「「何の話をしているんですか!?」」
元伯爵夫人とミシェルの声が重なった。
「ソランは私の息子じゃなかったんだ。ミシェルもそうなのかと思ってもおかしくないだろう!」
元伯爵の衝撃的な発言に、私は何とも言えない気持ちになった。
ソラン様は元伯爵の血を継いでいないから、ミシェルにも無関心だったということ?
ありえないことだけれど、ミシェルも元伯爵の子じゃないとすれば、夫人は不倫していたことになるし大変なことだわ。
フェリックスを見ると、彼は呆れ返ったような顔で3人を見ていた。
「二人共、あなたの子供に決まっているじゃないですか!」
「信じられない!」
夫人の言葉に、元伯爵は声を震わせて話を続ける。
「私に似たところが一つもないんだぞ! それに私はこんなに馬鹿じゃない!」
「似ているところはあるじゃないの! ミシェルもソランもあなたに似て、自分のことしか考えていないじゃない!」
「それはお前もだろう!」
本当にくだらない。
元伯爵の場合は状況が悪くなったから、自分の妻に罪を押し付けようとしているし、さっきはミシェルに罪を被せようとしていたようにも思えた。
夫人のほうは確認してみないとわからないけれど、それどころじゃなさそうね。
「どうして、元伯爵夫人の名前でシェリルに手紙を送ったんだ」
喧嘩を始めた二人を無視して、フェリックスが蚊帳の外になってしまったミシェルに尋ねる。
「……っ、わたしには何の話かわかりません」
ミシェルは泣き真似をしながら答えた。
「わからないならいい」
フェリックスがすんなりと諦めると、ミシェルは拍子抜けしたような顔をする。
「あの、本当に良いんですか?」
「わからないんだろ」
「……はい。わかりません」
「なら、これ以上聞いても意味がないだろ」
「……あの、フェリックス様」
ミシェルが恐る恐るといった感じでフェリックスに話しかけた。
「何だ」
「フェリックス様はわたしが浮気していただなんて思っていませんよね?」
「興味ない」
「……え?」
「浮気してようがしてまいが、お前に興味がないからどうでも良い。強いて言うなら浮気していた場合、騙されたとかじゃない限り最低な人間なんだなと思うだけだ」
「なっ!」
ミシェルは顔だけでなく、耳まで真っ赤にして悔しそうな顔になった。
昔のフェリックスは言葉遣いは悪かったけれど、ミシェルにここまできつい言い方をしていなかった。
だから、余計にミシェルにはダメージだったのかもしれない。
今は、こんな話をしている場合ではないので、この話題は打ち切ることにする。
「ミシェルさん、今はそんな話は関係ないでしょう。そんな話をするために呼んだのではありません」
「あります! 大事なことですから」
「……でも、もう答えはわかったでしょう」
「納得できません!」
ミシェルは私に向かって叫んだかと思うと、すぐにフェリックスに顔を向けて尋ねる。
「教えてください、フェリックス様。わたしの何が駄目なのですか」
でも、どうしてそんなことをしたのかしら。
それも自作自演だということにしようとしたとか?
本当に私への嫌がらせだけという可能性もある。
自分は蚊帳の外だと思い込んでいるから、好き勝手に動くせいで矛盾ができてしまうことを考えていないのね。
ミシェルならあり得ることだわ。
私の考え通りだとすると、ミシェルは自分の父親を売るような真似をしてまで、私を貶めようとしたのだから恐ろしい。
……何も考えていないだけかしら。
ミシェルたちに意識を戻すと、ミシェルが自分の父親に訴えていた。
「お父様、落ち着いてください。何の話をされているのかわかりませんわ」
「しらばっくれるな! シェリル様に手紙を送ったと言っていただろう! 裏切り行為じゃないか! 私だけに罪を押し付けようとしたのか!」
元伯爵は怒りで顔を真っ赤にして叫び続ける。
「ミシェル! お前も私の子供じゃないと言うのか! だから、私を見捨てようとしているんだな!?」
「「何の話をしているんですか!?」」
元伯爵夫人とミシェルの声が重なった。
「ソランは私の息子じゃなかったんだ。ミシェルもそうなのかと思ってもおかしくないだろう!」
元伯爵の衝撃的な発言に、私は何とも言えない気持ちになった。
ソラン様は元伯爵の血を継いでいないから、ミシェルにも無関心だったということ?
ありえないことだけれど、ミシェルも元伯爵の子じゃないとすれば、夫人は不倫していたことになるし大変なことだわ。
フェリックスを見ると、彼は呆れ返ったような顔で3人を見ていた。
「二人共、あなたの子供に決まっているじゃないですか!」
「信じられない!」
夫人の言葉に、元伯爵は声を震わせて話を続ける。
「私に似たところが一つもないんだぞ! それに私はこんなに馬鹿じゃない!」
「似ているところはあるじゃないの! ミシェルもソランもあなたに似て、自分のことしか考えていないじゃない!」
「それはお前もだろう!」
本当にくだらない。
元伯爵の場合は状況が悪くなったから、自分の妻に罪を押し付けようとしているし、さっきはミシェルに罪を被せようとしていたようにも思えた。
夫人のほうは確認してみないとわからないけれど、それどころじゃなさそうね。
「どうして、元伯爵夫人の名前でシェリルに手紙を送ったんだ」
喧嘩を始めた二人を無視して、フェリックスが蚊帳の外になってしまったミシェルに尋ねる。
「……っ、わたしには何の話かわかりません」
ミシェルは泣き真似をしながら答えた。
「わからないならいい」
フェリックスがすんなりと諦めると、ミシェルは拍子抜けしたような顔をする。
「あの、本当に良いんですか?」
「わからないんだろ」
「……はい。わかりません」
「なら、これ以上聞いても意味がないだろ」
「……あの、フェリックス様」
ミシェルが恐る恐るといった感じでフェリックスに話しかけた。
「何だ」
「フェリックス様はわたしが浮気していただなんて思っていませんよね?」
「興味ない」
「……え?」
「浮気してようがしてまいが、お前に興味がないからどうでも良い。強いて言うなら浮気していた場合、騙されたとかじゃない限り最低な人間なんだなと思うだけだ」
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だから、余計にミシェルにはダメージだったのかもしれない。
今は、こんな話をしている場合ではないので、この話題は打ち切ることにする。
「ミシェルさん、今はそんな話は関係ないでしょう。そんな話をするために呼んだのではありません」
「あります! 大事なことですから」
「……でも、もう答えはわかったでしょう」
「納得できません!」
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