愛しているなら何でもできる? どの口が言うのですか

風見ゆうみ

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番外編

元夫の友人の話

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※ ボブのざまぁですが、因果応報というのか、自業自得というのか……。
さらっとお読みください。




 ロン様の心が壊れてしまったのは、私のせいだという噂が社交界で広まっていた。

 噂についてどう対応するか考えていた時、ロン様の友人の婚約者だという子爵令嬢から連絡がきた。

 手紙には離婚前に実際にロン様からどんなことをされたのか聞きたいと書かれていた。

 どうしてこんなことを聞いてくるのかわからなかったので、裁判で証言した通りだと返すと、また手紙が来た。

 手紙の差出人の子爵令嬢の婚約者はボブ様だった。

 ボブ様の名前はロン様から何度も聞いたことがある。
 ロン様は彼のことを悪友だと言っていたけれど、実際にそうらしい。

 フェリックスが出席していたパーティーで、ボブ様はロン様と私の話をしていたらしく、私の初めてをもらっても良かったなど、婚約者がいるのに浮気を肯定する発言をしていたらしい。

 フェリックスに相談して、その時のことを調べてもらうと、その日、彼の話を聞いていた人たちがいた。

「シェリルが逃げないように監禁しろと言ってたらしいぞ。浮気についても賛成派だ。バレなきゃ良いと言ってたらしい」
「……ということは、彼はすでに浮気済みということね?」
「そういうことだ」

 子爵令嬢が公爵夫人にプライベートな手紙を送ってくることは珍しい。

 彼女はボブ様と結婚予定なので真偽を確かめたかったのだと思われる。 
 
 浮気はまだ我慢できても、監禁はされたくないと言ったところかしら。

「結婚後、あなたが彼の浮気を責めて離婚すると言った場合、監禁される可能性がないとは言えませんって、正直に返しても良いかしら」
「そうだな。離婚はできるが、する前から懸念要素があるなら結婚しないという選択肢もある」

 フェリックスに背中を押され、私は子爵令嬢に手紙を書いた。

『あなたの気持ちが一番大切だと思っています。ですが、私の考えを聞きたいようなので言わせてもらうと、ボブ様との結婚はおすすめしません。これはあくまでもわたしの考えです。あなたの納得いく答えを選んでください』

 この手紙を送ったあと、すぐに彼女からお礼の手紙が届いた。

 そして、数日後、私の耳に届いたのは、子爵令嬢がボブ様との婚約を破棄したという話だった。
 婚約破棄の理由はボブ様が複数人の女性と関係を持っていたからだ。

 私もその中の一人にされそうになっていたのだと思うと恐ろしい。

 ボブ様の噂は社交界で広まり、彼は貴族の女性からはまったく相手にされなくなった。

 それだけでなく、彼は激怒した両親から叱責され、罰として1年間の軟禁生活を強いられているとのことだった。


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