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すぐに荒渡から連絡が来た。仁野は、来週の月曜日午前10時にチームに報告するように、と。住所や注意事項も添付されていた。チームの規律はやはり厳しく、最初の条項には「勝手に離隊禁止、用事がある場合は必ず許可を取ること」とあった。
仁野は、あの日松田が少し落ち込んでいた表情を思い出し、そっとスマホを手に取る。
――「週末空いてる?空いてたら、泳ぎ教えるよ。」
本当は、松田が忙しいかどうかなど聞くまでもなかった。仁野が声をかければ、松田は必ず「うん」と言うだろう。こうして、二人は土曜の午後に約束を取りつけ、近くの静かで清潔なスイミングプールへ向かった。
地下鉄を降り、プールに着くと、受付の女性が仁野を見て微笑む。「あら、久しぶりですね、イケメンさん」
仁野は軽く笑って答える。「友達を連れてきたんだ」
今回は回数券ではなく、1回ごとの支払い。松田がスマホを取り出して支払おうとしたが、仁野が先に済ませてしまう。「後で払うよ」と言う松田に、仁野は鍵を差し出しながら言った。「遠慮しなくていい」
ロッカーは離れているが近く、距離は三、四メートルほど。仁野は素早く黒のTシャツを脱ぎ、ズボンも脱ぐ。スポーツ系の男子は更衣室で特に気にせず着替える。仁野も松田の前で自然だった。松田は小心で、境界を意識するタイプだからだ。
仁野が泳ぎ用のパンツに着替え終わり、ロッカーを閉めて振り返ると、松田はちょうど着替えを終えようとしていた。側面から見えるその姿は、白く滑らかな肌、細く整った体つき、背筋はしなやかで、腰のラインも美しい。松田は少し慌てた様子で、目線を避けながら手早く着替え、ロッカーを閉めるも鍵が少し跳ね返ってしまう。
松田は無意識に仁野を見た。
仁野は近寄り、鍵を受け取って言った。「ロッカー、閉めにくいことあるから、俺がやるね」
鍵を回してしっかりロックし、松田に返すと、仁野はそっと手首に鍵を通した。
松田は小さな声で「ありがとう」とつぶやく。
仁野は泳ぐ準備をしながら、「行こう」と声をかける。
プールは人が少なく、家族連れや数人の女子が遊んでいる程度。仁野は松田を浅いエリアに連れていき、岸に座らせた。「まずは足だけつけて、水に慣れてからね」
松田は静かに座り、足を水に入れ、手を体の横につく。
仁野が二往復泳ぎ終えたあと、「大丈夫?水に慣れたら入ってみよう」と声をかける。
松田は少しためらいながら、「このまま入るの?」と指差した。浅いステップがある場所だ。
仁野は笑って、「ここは浅いから、直接入ろう。足が届くから大丈夫。怖かったら俺が支えるよ」
松田はゆっくりと岸から滑り、少し浮き上がる水の感覚に一瞬戸惑う。しかし、仁野の両手が腰を支え、浮力を借りながら安心感をくれる。その瞬間、松田は前に感じたことのない心地よい安心感に包まれた。
仁野は、あの日松田が少し落ち込んでいた表情を思い出し、そっとスマホを手に取る。
――「週末空いてる?空いてたら、泳ぎ教えるよ。」
本当は、松田が忙しいかどうかなど聞くまでもなかった。仁野が声をかければ、松田は必ず「うん」と言うだろう。こうして、二人は土曜の午後に約束を取りつけ、近くの静かで清潔なスイミングプールへ向かった。
地下鉄を降り、プールに着くと、受付の女性が仁野を見て微笑む。「あら、久しぶりですね、イケメンさん」
仁野は軽く笑って答える。「友達を連れてきたんだ」
今回は回数券ではなく、1回ごとの支払い。松田がスマホを取り出して支払おうとしたが、仁野が先に済ませてしまう。「後で払うよ」と言う松田に、仁野は鍵を差し出しながら言った。「遠慮しなくていい」
ロッカーは離れているが近く、距離は三、四メートルほど。仁野は素早く黒のTシャツを脱ぎ、ズボンも脱ぐ。スポーツ系の男子は更衣室で特に気にせず着替える。仁野も松田の前で自然だった。松田は小心で、境界を意識するタイプだからだ。
仁野が泳ぎ用のパンツに着替え終わり、ロッカーを閉めて振り返ると、松田はちょうど着替えを終えようとしていた。側面から見えるその姿は、白く滑らかな肌、細く整った体つき、背筋はしなやかで、腰のラインも美しい。松田は少し慌てた様子で、目線を避けながら手早く着替え、ロッカーを閉めるも鍵が少し跳ね返ってしまう。
松田は無意識に仁野を見た。
仁野は近寄り、鍵を受け取って言った。「ロッカー、閉めにくいことあるから、俺がやるね」
鍵を回してしっかりロックし、松田に返すと、仁野はそっと手首に鍵を通した。
松田は小さな声で「ありがとう」とつぶやく。
仁野は泳ぐ準備をしながら、「行こう」と声をかける。
プールは人が少なく、家族連れや数人の女子が遊んでいる程度。仁野は松田を浅いエリアに連れていき、岸に座らせた。「まずは足だけつけて、水に慣れてからね」
松田は静かに座り、足を水に入れ、手を体の横につく。
仁野が二往復泳ぎ終えたあと、「大丈夫?水に慣れたら入ってみよう」と声をかける。
松田は少しためらいながら、「このまま入るの?」と指差した。浅いステップがある場所だ。
仁野は笑って、「ここは浅いから、直接入ろう。足が届くから大丈夫。怖かったら俺が支えるよ」
松田はゆっくりと岸から滑り、少し浮き上がる水の感覚に一瞬戸惑う。しかし、仁野の両手が腰を支え、浮力を借りながら安心感をくれる。その瞬間、松田は前に感じたことのない心地よい安心感に包まれた。
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