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私達は、庭園に来ていた。着いてすぐに、エレーナお姉様が声をあげる。
「まあ! 素敵! ハーヴェス家とは、違ったお花が植えられていて楽しいです」
私は、嬉しくなって自然と言葉が出てきた。
「そう言って貰えると、庭師達も喜ぶと思います。宜しければ、お花を見ながらお茶をしませんか」
「ええ、喜んで」
「それから、エレーナお姉様に敬語をやめて貰いたいです」
「分かったわ。リリアーナ様も敬語をやめてね」
「ありがとうございます。けれど、私はエレーナお姉様を敬っていますので、しばらくは敬語を使いたいです」
「まあ! いつかやめてくれたら、嬉しいわ」
「分かりました」
エレーナお姉様との会話は、楽しかった。
ハーヴェス領の話をしてくれて、私もプラメル領の事を話した。
「イチゴが実る季節になりましたら、是非、プラメル領にいらして下さい。美味しい、イチゴをご馳走しますよ」
「まあ! プラメル領のイチゴを食べてみたかったのよ。楽しみだわ」
エレーナお姉様の笑顔につられて、私も笑顔になった。
「そういえば、お兄様がごめんなさい。ここ数年、ずっとああなのよ。私と仲良くしてくれていた、メイドのコレットもお兄様のせいで辞めてしまったの。だから、私まだお兄様の事を許していないの。まあ、お兄様の事ですから、私が怒っていることも気づいていないでしょうけどね」
エレーナお姉様は、むすっとした顔をして早口で言い切った。
「ジャック様は恋多き男性みたいですね」
私は、返答に困り一言だけ返した。
「恋多き? そうなの。失恋してもすぐに別の女性が周りにいるのよ。どうしてかしら」
「ジャック様は、モテるんですね」
エレーナは、すぐに否定をした。
「お兄様は、モテないわよ。お付き合いしてもすぐに振られることがほとんどだもの。二ヶ月続いたら……まあ、良い方ですわ」
「に、二ヶ月……」
私は驚いてしまい。それ以上言葉が続かなかった。驚いた私を見たエレーナは、そのまま話を続ける。
「モテると言えば、ルイス様よね」
「お兄様ですか? お兄様は、モテませんよ」
「そうね。リリアーナ様は、まだ社交界デビューをしていなかったわね。夜会では、ルイス様の周りにたくさんの女性がいる事が多いわよ。多い時には、十人以上かしらね」
「じゅ、十人!?」
私は驚き過ぎて思わず声が大きくなる。
「そうよ。多い時には、だけれども。まあ、私も今年デビューをしたばかりで夜会にも片手で数えられる程しか行ったことないから、詳しくは分からないのだけれども……」
エレーナお姉様は、少し目線が下がり、さっきまでの興奮が落ち着いてきたようだ。
「エレーナお姉様は、夜会の時にお兄様とお話されないのですか」
私の質問にエレーナお姉様は、すぐに答えてくれた。
「夜会の時は、話さないわ。だって、ルイス様を囲むご令嬢方の輪に入って行くのは、恐いもの」
「恋する女性は、恐いですものね」
私の返事にエレーナは、クスクス笑っていた。
そういえば、お兄様は好きな人がいるんだったわ。夜会で会ったご令嬢の中にいるのかしら? ふふふ。今夜にでも探って見ましょう。
「お兄様から聞いたのだけれども…リリアーナ様は、リーベル家の方とご婚約されたのよね」
エレーナお姉様が、思い出したように聞いてきた。
「そうです。リーベル家のクラウス様と婚約をしました」
エレーナお姉様は、とても笑顔になった。
「まあ! そうなのね、クラウス様と。おめでとうございます。では将来は、公爵夫人になられるのね」
「まだまだ未熟者ですが、クラウス様のお隣に立てるように、頑張っています」
「ふふ。幸せそうね。それで、どうなのかしら?」
エレーナお姉様は、笑顔で聞いて来た。
「どうなのとは、何の事でしょう?」
私はエレーナお姉様が何を聞きたいのか分からず、質問で返した。
「どうって言うのはね。クラウス様の事どう思っているのかしら? 好きなの? それとも、政略結婚?」
エレーナお姉様は、楽しそうだ。
「クラウス様と私は……政略結婚ですが……その、好きなんです」
私の声は、どんどん小さくなっていった。しかし、エレーナお姉様の耳には、最後まで聞こえたようだ。
「まあ! そうなの! そうなのね。ふふふ。クラウス様をお好きなのね。いいわね。リリアーナ様は、幸せね。好きな人と結婚出来るなんてうらやましいわ」
エレーナは、興奮したように話していた。
「その、エレーナお姉様は、ご婚約様はいらっしゃるのですか」
エレーナお姉様は、慌てた様子で答えた。
「私? 私は、いないわ。両親も自分で探していいって、言ってくれたし。今のところはハーヴェス家は、お金にも困ってないから大丈夫よ。お父様は、野心もないですしね」
「ではエレーナお姉様は、お好きな方がいらっしゃるのですか」
私は疑問に思ったので聞いてみた。
「ええ。まあ、私の片想いだけれども……」
あまりに寂しそうに答えたエレーナお姉様に、私はこれ以上聞く事が出来なかった。
「まあ! 素敵! ハーヴェス家とは、違ったお花が植えられていて楽しいです」
私は、嬉しくなって自然と言葉が出てきた。
「そう言って貰えると、庭師達も喜ぶと思います。宜しければ、お花を見ながらお茶をしませんか」
「ええ、喜んで」
「それから、エレーナお姉様に敬語をやめて貰いたいです」
「分かったわ。リリアーナ様も敬語をやめてね」
「ありがとうございます。けれど、私はエレーナお姉様を敬っていますので、しばらくは敬語を使いたいです」
「まあ! いつかやめてくれたら、嬉しいわ」
「分かりました」
エレーナお姉様との会話は、楽しかった。
ハーヴェス領の話をしてくれて、私もプラメル領の事を話した。
「イチゴが実る季節になりましたら、是非、プラメル領にいらして下さい。美味しい、イチゴをご馳走しますよ」
「まあ! プラメル領のイチゴを食べてみたかったのよ。楽しみだわ」
エレーナお姉様の笑顔につられて、私も笑顔になった。
「そういえば、お兄様がごめんなさい。ここ数年、ずっとああなのよ。私と仲良くしてくれていた、メイドのコレットもお兄様のせいで辞めてしまったの。だから、私まだお兄様の事を許していないの。まあ、お兄様の事ですから、私が怒っていることも気づいていないでしょうけどね」
エレーナお姉様は、むすっとした顔をして早口で言い切った。
「ジャック様は恋多き男性みたいですね」
私は、返答に困り一言だけ返した。
「恋多き? そうなの。失恋してもすぐに別の女性が周りにいるのよ。どうしてかしら」
「ジャック様は、モテるんですね」
エレーナは、すぐに否定をした。
「お兄様は、モテないわよ。お付き合いしてもすぐに振られることがほとんどだもの。二ヶ月続いたら……まあ、良い方ですわ」
「に、二ヶ月……」
私は驚いてしまい。それ以上言葉が続かなかった。驚いた私を見たエレーナは、そのまま話を続ける。
「モテると言えば、ルイス様よね」
「お兄様ですか? お兄様は、モテませんよ」
「そうね。リリアーナ様は、まだ社交界デビューをしていなかったわね。夜会では、ルイス様の周りにたくさんの女性がいる事が多いわよ。多い時には、十人以上かしらね」
「じゅ、十人!?」
私は驚き過ぎて思わず声が大きくなる。
「そうよ。多い時には、だけれども。まあ、私も今年デビューをしたばかりで夜会にも片手で数えられる程しか行ったことないから、詳しくは分からないのだけれども……」
エレーナお姉様は、少し目線が下がり、さっきまでの興奮が落ち着いてきたようだ。
「エレーナお姉様は、夜会の時にお兄様とお話されないのですか」
私の質問にエレーナお姉様は、すぐに答えてくれた。
「夜会の時は、話さないわ。だって、ルイス様を囲むご令嬢方の輪に入って行くのは、恐いもの」
「恋する女性は、恐いですものね」
私の返事にエレーナは、クスクス笑っていた。
そういえば、お兄様は好きな人がいるんだったわ。夜会で会ったご令嬢の中にいるのかしら? ふふふ。今夜にでも探って見ましょう。
「お兄様から聞いたのだけれども…リリアーナ様は、リーベル家の方とご婚約されたのよね」
エレーナお姉様が、思い出したように聞いてきた。
「そうです。リーベル家のクラウス様と婚約をしました」
エレーナお姉様は、とても笑顔になった。
「まあ! そうなのね、クラウス様と。おめでとうございます。では将来は、公爵夫人になられるのね」
「まだまだ未熟者ですが、クラウス様のお隣に立てるように、頑張っています」
「ふふ。幸せそうね。それで、どうなのかしら?」
エレーナお姉様は、笑顔で聞いて来た。
「どうなのとは、何の事でしょう?」
私はエレーナお姉様が何を聞きたいのか分からず、質問で返した。
「どうって言うのはね。クラウス様の事どう思っているのかしら? 好きなの? それとも、政略結婚?」
エレーナお姉様は、楽しそうだ。
「クラウス様と私は……政略結婚ですが……その、好きなんです」
私の声は、どんどん小さくなっていった。しかし、エレーナお姉様の耳には、最後まで聞こえたようだ。
「まあ! そうなの! そうなのね。ふふふ。クラウス様をお好きなのね。いいわね。リリアーナ様は、幸せね。好きな人と結婚出来るなんてうらやましいわ」
エレーナは、興奮したように話していた。
「その、エレーナお姉様は、ご婚約様はいらっしゃるのですか」
エレーナお姉様は、慌てた様子で答えた。
「私? 私は、いないわ。両親も自分で探していいって、言ってくれたし。今のところはハーヴェス家は、お金にも困ってないから大丈夫よ。お父様は、野心もないですしね」
「ではエレーナお姉様は、お好きな方がいらっしゃるのですか」
私は疑問に思ったので聞いてみた。
「ええ。まあ、私の片想いだけれども……」
あまりに寂しそうに答えたエレーナお姉様に、私はこれ以上聞く事が出来なかった。
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