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第五章 流産
今の俺は、手術前の俺に嫉妬してる
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「そんな責任、麻生さんにはないですよ」
「自分の妻を支えるのは、当たり前だろう」
「愛のない結婚生活を続けていく事は、麻生さんにとって無意味だと思います」
「愛のない結婚生活?あゆみの事が気になり放っておけなくて、ずっと一緒にいたいって思っているのは、あゆみの事好きって事だと思うけど・・・」
彼の口から予想を遥かに超えた言葉が飛び出した。
「俺なりに、これでも精一杯愛情表現しているつもりだったけど、全然あゆみには伝わっていなかったってことだな」
えっ?どういう事?
彼は続けた。
「きっと、手術する前の俺は、あゆみに対して相当熱烈な愛情表現していたって事だよな、あゆみはそんな俺に惚れていた」
彼が言っている事が理解出来ずにいた。
「今の俺は、手術前の俺に嫉妬している、あゆみ、今の俺を好きになってくれよ」
私は暫く入院することになり、彼の言っていた事をゆっくり考える時間が出来た。
精一杯の愛情表現?手術前の彼に惚れている?今の彼を好きになってほしい?
そんな事考えていたなんて、全然分からなかった。
てっきり、記憶を無くした彼は私に対して愛情は持っていないと思っていた。
責任感で仕方なく一緒にいると思っていた
しかも私は彼の安定剤だったから・・・
安定剤いらなくなって、子供もいなくなって彼を縛るものが無くなったから、絶対に一年前の私を知らなかった生活に、戻りたいと願っていると思っていた。
だけど、私を好きになってくれて、一緒にいたいって思ってくれて、精一杯の愛情表現してくれていたなんて、全然気づかなかった
しかも手術前の自分に対して嫉妬していたなんて、信じられない。
私にとって手術前の彼も、今の彼も大好きなのに、彼は彼なりに何かを感じていたのだろう。
そう、私は今の彼から離れよう離れようとしていた。
でもそれは好きじゃないわけではなく、彼の為によかれと思ったから・・・
でも、手術前の彼とは離れたくなかった。
私には彼との一年間の思い出があり、彼には無い。
あ~なんか分からなくなっちゃった。
同じ人なのに、別人のような彼。
私どうすればいいの?
彼は入院中毎日お見舞いに来て、私を励ましてくれる。
あれから夜眠れるようになって、その後が大丈夫か気になり尋ねた。
「夜、眠れるようになったって言っていましたけど、その後は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
彼はちょっと考えて訂正した。
「いや、やっぱりまだ眠れないな、だからあゆみが退院したら、また俺の安定剤になってくれる?」
彼の言っている事が、どういう意図があるのか分からなかった。
「いいですよ」
「ほら、安定剤ってずっと必要みたいだから・・・ずっとよろしく」
「はい」
「また明日来るな」
「自分の妻を支えるのは、当たり前だろう」
「愛のない結婚生活を続けていく事は、麻生さんにとって無意味だと思います」
「愛のない結婚生活?あゆみの事が気になり放っておけなくて、ずっと一緒にいたいって思っているのは、あゆみの事好きって事だと思うけど・・・」
彼の口から予想を遥かに超えた言葉が飛び出した。
「俺なりに、これでも精一杯愛情表現しているつもりだったけど、全然あゆみには伝わっていなかったってことだな」
えっ?どういう事?
彼は続けた。
「きっと、手術する前の俺は、あゆみに対して相当熱烈な愛情表現していたって事だよな、あゆみはそんな俺に惚れていた」
彼が言っている事が理解出来ずにいた。
「今の俺は、手術前の俺に嫉妬している、あゆみ、今の俺を好きになってくれよ」
私は暫く入院することになり、彼の言っていた事をゆっくり考える時間が出来た。
精一杯の愛情表現?手術前の彼に惚れている?今の彼を好きになってほしい?
そんな事考えていたなんて、全然分からなかった。
てっきり、記憶を無くした彼は私に対して愛情は持っていないと思っていた。
責任感で仕方なく一緒にいると思っていた
しかも私は彼の安定剤だったから・・・
安定剤いらなくなって、子供もいなくなって彼を縛るものが無くなったから、絶対に一年前の私を知らなかった生活に、戻りたいと願っていると思っていた。
だけど、私を好きになってくれて、一緒にいたいって思ってくれて、精一杯の愛情表現してくれていたなんて、全然気づかなかった
しかも手術前の自分に対して嫉妬していたなんて、信じられない。
私にとって手術前の彼も、今の彼も大好きなのに、彼は彼なりに何かを感じていたのだろう。
そう、私は今の彼から離れよう離れようとしていた。
でもそれは好きじゃないわけではなく、彼の為によかれと思ったから・・・
でも、手術前の彼とは離れたくなかった。
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あ~なんか分からなくなっちゃった。
同じ人なのに、別人のような彼。
私どうすればいいの?
彼は入院中毎日お見舞いに来て、私を励ましてくれる。
あれから夜眠れるようになって、その後が大丈夫か気になり尋ねた。
「夜、眠れるようになったって言っていましたけど、その後は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
彼はちょっと考えて訂正した。
「いや、やっぱりまだ眠れないな、だからあゆみが退院したら、また俺の安定剤になってくれる?」
彼の言っている事が、どういう意図があるのか分からなかった。
「いいですよ」
「ほら、安定剤ってずっと必要みたいだから・・・ずっとよろしく」
「はい」
「また明日来るな」
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