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第九章 忍び寄る影
凌、大好き
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「大丈夫だよ、帰りはタクシーでつかえ」
「そうします」
「プロポーズ早く断っちゃえよ」
「そうですよね、引き延ばすのは失礼ですよね」
彼は安心したような表情で私を見つめた。
マンションに戻ると、彼は今後について話しはじめた。
「あゆみ、アパート解約しろ、一緒に暮らそう」
彼の言葉はすごく嬉しかった、でも彼の記憶が無い事を私は利用しているようで胸の奥が痛い。
だって一年前「俺と別れてくれ」と言われたのに記憶が無い彼は覚えていない。
当時の彼は彼なりに考えがあって私に別れを切り出したのだろう。
それなのにこのまま彼と一緒に暮らしていいのだろうか?
「あゆみ?どうした?」
「いえ、どうもしません、明日加々美社長と連絡してみます」
「二人で会うのは心配だな」
「えっ、何が心配ですか?」
「あゆみは魅力的だから、あいつが理性を失いそうだ」
「もう、からかわないでください」
「だから何度も言うけど、からかっていないよ」
彼は私を抱きしめて唇を重ねた。
舌が絡み合う激しいキスを何度も、そしてそのままソファに押し倒された。
彼の手は私の胸の膨らみを鷲掴みにして、唇は首筋に押し当てられた。
何度も繰り返されて、私は感じて思わず声を上げた。
「凌、凌大好き」
「あゆみ、俺も大好きだよ、もう離さない」
彼の手が私の太腿から股にかけて滑り込んでいく上と下と両方から責められて平常心じゃいられない、私は淫らな言葉を言っていた
「あゆみ」
彼は思った、「あゆみが求めているのは俺じゃない元旦那を思いながら俺に抱かれている」と・・
それでもいいと彼は思った、「今、俺の腕の中で満足しているのなら、心の中で他の男を思っていても」と・・
「そうします」
「プロポーズ早く断っちゃえよ」
「そうですよね、引き延ばすのは失礼ですよね」
彼は安心したような表情で私を見つめた。
マンションに戻ると、彼は今後について話しはじめた。
「あゆみ、アパート解約しろ、一緒に暮らそう」
彼の言葉はすごく嬉しかった、でも彼の記憶が無い事を私は利用しているようで胸の奥が痛い。
だって一年前「俺と別れてくれ」と言われたのに記憶が無い彼は覚えていない。
当時の彼は彼なりに考えがあって私に別れを切り出したのだろう。
それなのにこのまま彼と一緒に暮らしていいのだろうか?
「あゆみ?どうした?」
「いえ、どうもしません、明日加々美社長と連絡してみます」
「二人で会うのは心配だな」
「えっ、何が心配ですか?」
「あゆみは魅力的だから、あいつが理性を失いそうだ」
「もう、からかわないでください」
「だから何度も言うけど、からかっていないよ」
彼は私を抱きしめて唇を重ねた。
舌が絡み合う激しいキスを何度も、そしてそのままソファに押し倒された。
彼の手は私の胸の膨らみを鷲掴みにして、唇は首筋に押し当てられた。
何度も繰り返されて、私は感じて思わず声を上げた。
「凌、凌大好き」
「あゆみ、俺も大好きだよ、もう離さない」
彼の手が私の太腿から股にかけて滑り込んでいく上と下と両方から責められて平常心じゃいられない、私は淫らな言葉を言っていた
「あゆみ」
彼は思った、「あゆみが求めているのは俺じゃない元旦那を思いながら俺に抱かれている」と・・
それでもいいと彼は思った、「今、俺の腕の中で満足しているのなら、心の中で他の男を思っていても」と・・
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