47 / 100
第九章 忍び寄る影
彼とは結婚出来ないよ
しおりを挟む
「もう、からかわないでください」
「からかってないよ、マジそう思うよ」
私は恥ずかしくて下を向いた。
そこへ彼の後輩ホストが明日の打ち合わせの為に顔を出した。
「社長、あっすみません、お邪魔でしたか」
「バ~カ、変な事言うな」
「あゆみさんですよね、俺、このホストクラブナンバー2を目指している東藤瑆(トウドウ ヒカル)って言います」
「結城あゆみです、よろしくお願いします」
「すごく可愛い」
「おい、なんか用じゃないのか」
「忘れていました、これ明日の招待客リストです」
「わかった、明日よろしく」
「じゃあ、お邪魔しました」
彼の後輩ホストはその場を後にした。
邪魔者がいなくなると、彼は私の顎を持ち上げ見つめた、そして吸い込まれるようにキスをした。
「あゆみ、俺があゆみの雇い主になるよ」
「えっ、だからホストクラブで働けないですよ」
「そうじゃなくて、俺の身の回りの世話を頼みたい、これから店がリニューアルオープンするに伴って忙しくなるし、俺の飯作ってほしいし、そしたらいつでもあゆみがうちにいるって事だろう?」
「それはそうですけど・・・」
彼の側に居られる、彼が雇い主なら私は指輪を外さなくてもいいし、彼に私との以前の記憶がなくても問題ない。
「本当に私を雇って貰えますか?」
「ああ、俺と契約するか?」
「はい、でもすぐってわけにはいかないので少し待ってもらえますか?」
「わかった」
彼と以前のように一緒に居られる、自然と顔が綻び喜びを隠せない。
でも加々美社長になんて言うかが問題である。
プロポーズを断った上に店を辞めるなんて加々美社長の顔を想像しただけで背筋がぞっとする。
「加々美社長になんて言えばいいですかね」
「雇い主を変えたいから店を辞めるって単刀直入に言えば?」
「そんな事言えません」
「俺と結婚することになったって言えば?」
「えっ?嘘をつくって事ですか?」
俺とあゆみが結婚すれば嘘じゃなくなる」
結婚?ダメ!彼と私の関係がわかっちゃうよ
「結婚は出来ません」
「そうあからさまに断られるとへこむな」
「あっごめんなさい」
「まっいいか、そのうちあゆみは俺の奥さんになるよ」
彼は微笑んで、私の手を引き寄せ抱きしめた。
店を後にして二人で食事へ出かけた。
「あゆみ、明日の朝はあゆみの店に送っていけるから五時に出発でいいのかな」
「はい、でも大丈夫ですか?」
「からかってないよ、マジそう思うよ」
私は恥ずかしくて下を向いた。
そこへ彼の後輩ホストが明日の打ち合わせの為に顔を出した。
「社長、あっすみません、お邪魔でしたか」
「バ~カ、変な事言うな」
「あゆみさんですよね、俺、このホストクラブナンバー2を目指している東藤瑆(トウドウ ヒカル)って言います」
「結城あゆみです、よろしくお願いします」
「すごく可愛い」
「おい、なんか用じゃないのか」
「忘れていました、これ明日の招待客リストです」
「わかった、明日よろしく」
「じゃあ、お邪魔しました」
彼の後輩ホストはその場を後にした。
邪魔者がいなくなると、彼は私の顎を持ち上げ見つめた、そして吸い込まれるようにキスをした。
「あゆみ、俺があゆみの雇い主になるよ」
「えっ、だからホストクラブで働けないですよ」
「そうじゃなくて、俺の身の回りの世話を頼みたい、これから店がリニューアルオープンするに伴って忙しくなるし、俺の飯作ってほしいし、そしたらいつでもあゆみがうちにいるって事だろう?」
「それはそうですけど・・・」
彼の側に居られる、彼が雇い主なら私は指輪を外さなくてもいいし、彼に私との以前の記憶がなくても問題ない。
「本当に私を雇って貰えますか?」
「ああ、俺と契約するか?」
「はい、でもすぐってわけにはいかないので少し待ってもらえますか?」
「わかった」
彼と以前のように一緒に居られる、自然と顔が綻び喜びを隠せない。
でも加々美社長になんて言うかが問題である。
プロポーズを断った上に店を辞めるなんて加々美社長の顔を想像しただけで背筋がぞっとする。
「加々美社長になんて言えばいいですかね」
「雇い主を変えたいから店を辞めるって単刀直入に言えば?」
「そんな事言えません」
「俺と結婚することになったって言えば?」
「えっ?嘘をつくって事ですか?」
俺とあゆみが結婚すれば嘘じゃなくなる」
結婚?ダメ!彼と私の関係がわかっちゃうよ
「結婚は出来ません」
「そうあからさまに断られるとへこむな」
「あっごめんなさい」
「まっいいか、そのうちあゆみは俺の奥さんになるよ」
彼は微笑んで、私の手を引き寄せ抱きしめた。
店を後にして二人で食事へ出かけた。
「あゆみ、明日の朝はあゆみの店に送っていけるから五時に出発でいいのかな」
「はい、でも大丈夫ですか?」
1
あなたにおすすめの小説
忘れられたら苦労しない
菅井群青
恋愛
結婚を考えていた彼氏に突然振られ、二年間引きずる女と同じく過去の恋に囚われている男が出会う。
似ている、私たち……
でもそれは全然違った……私なんかより彼の方が心を囚われたままだ。
別れた恋人を忘れられない女と、運命によって引き裂かれ突然亡くなった彼女の思い出の中で生きる男の物語
「……まだいいよ──会えたら……」
「え?」
あなたには忘れらない人が、いますか?──
十八歳で必ず死ぬ令嬢ですが、今日もまた目を覚ましました【完結】
藤原遊
恋愛
十八歳で、私はいつも死ぬ。
そしてなぜか、また目を覚ましてしまう。
記憶を抱えたまま、幼い頃に――。
どれほど愛されても、どれほど誰かを愛しても、
結末は変わらない。
何度生きても、十八歳のその日が、私の最後になる。
それでも私は今日も微笑む。
過去を知るのは、私だけ。
もう一度、大切な人たちと過ごすために。
もう一度、恋をするために。
「どうせ死ぬのなら、あなたにまた、恋をしたいの」
十一度目の人生。
これは、記憶を繰り返す令嬢が紡ぐ、優しくて、少しだけ残酷な物語。
【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい
高塚くんの愛はとっても重いらしい
橋本彩里(Ayari)
恋愛
時期外れ、しかも偏差値の高い有名校からなぜかわざわざやってきた話題の転校生。
「どこに隠れていたの?」
そんな彼に、突然探していたと莉乃は背後から抱きしめられ、強引に連れて行かれる。
その日から莉乃は高塚くんに振り回される毎日。
この関係は何?
悩みながらもまるで大事な恋人のように莉乃を扱う彼に絆されかけていた、あの言葉を聞くまでは……。
高塚くんの重愛と狂愛。
すれ違いラブ。
見目がいいだけの男ではないのでご注意ください。
表紙イラストは友人のkouma.作です。
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長(吉本)
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
雄一郎 ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師(川木えみ)
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
半年間、俺の妻になれ〜幼馴染CEOのありえない求婚から始まる仮初の溺愛新婚生活〜 崖っぷち元社畜、会社が倒産したら玉の輿に乗りました!?
とろみ
恋愛
出勤したら会社が無くなっていた。
高瀬由衣(たかせゆい)二十七歳。金ナシ、職ナシ、彼氏ナシ。ついでに結婚願望も丸でナシ。
明日までに家賃を用意できなければ更に家も無くなってしまう。でも絶対田舎の実家には帰りたくない!!
そんな崖っぷちの由衣に救いの手を差し伸べたのは、幼なじみで大企業CEOの宮坂直人(みやさかなおと)。
「なぁ、俺と結婚しないか?」
直人は縁談よけのため、由衣に仮初の花嫁役を打診する。その代わりその間の生活費は全て直人が持つという。
便利な仮初の妻が欲しい直人と、金は無いけど東京に居続けたい由衣。
利害の一致から始まった愛のない結婚生活のはずが、気付けばいつの間にか世話焼きで独占欲強めな幼なじみCEOに囲い込まれていて――。
時間を止めて ~忘れられない元カレは完璧な容姿と天性の才能を持つ世界一残酷な人でした 【完結】
remo
恋愛
どんなに好きになっても、彼は絶対に私を愛さない。
佐倉ここ。
玩具メーカーで働く24歳のOL。
鬼上司・高野雅(がく)に叱責されながら仕事に奔走する中、忘れられない元カレ・常盤千晃(ちあき)に再会。
完璧な容姿と天性の才能を持つ世界一残酷な彼には、悲しい秘密があった。
【完結】ありがとうございました‼
友達の肩書き
菅井群青
恋愛
琢磨は友達の彼女や元カノや友達の好きな人には絶対に手を出さないと公言している。
私は……どんなに強く思っても友達だ。私はこの位置から動けない。
どうして、こんなにも好きなのに……恋愛のスタートラインに立てないの……。
「よかった、千紘が友達で本当に良かった──」
近くにいるはずなのに遠い背中を見つめることしか出来ない……。そんな二人の関係が変わる出来事が起こる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる