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第五章 彼との結婚
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そう言って初老の男性は病室を後にした。
私は男性が坊っちゃんと呼ばれていることに、あまり関わりたくないと思い、病室を後にしたのである。
「あの時輸血が必要だったのが俺」
「えっ」
「あの時美希が居なかったら俺は今ここにいなかった」
「お互い様です、RHマイナスの人は大変ですから」
「はじめはお礼を言いたくて探した、びっくりしたよ、親父の会社の社員だったから。
あの頃俺は親父に反発ばかりして、会社は絶対継がないって言ってたんだ、だから二十三歳になってもバイトの生活だった。
そんな時バイクで事故起こして、俺の人生終わったって思った」
私は彼の話に耳を傾けていた。
「目が覚めたとき、あの世かと思ったよ、でも生きてるってわかって、輸血のこと聞いてめっちゃ美希に感謝した。
美希を探し当てた時親父に言われた、今の状態で名乗り出るんじゃないって、それから勉強してこの会社の採用試験受けた。
でも落ちまくってやっと受かって、総務にいたの気づかなかった?」
「そうだったんですか、全然気づきませんでした」
また彼は話を始めた。
「あの頃俺美希のストーカーだったな」
「えっ」
「どんな人なんだろう?彼氏いるのかな?何に興味あるんだろうと考えていたら、毎日美希のことばかり考えていた。
自販機で飲み物買おうとしたら小銭なくて、ちょうど通りかかった美希が奢ってくれたの覚えてるか」
「すみません、覚えてないです」
「その時結構喋ったけど、記憶にないのか」
「はい」
「偶然を装って何日か喋ったんだ、俺はすげ?楽しくて絶対に結婚するってそん時決めた。俺のことまったく眼中になかったってことか」
「すみません」
「社長になってプロポーズしようと思って、すぐにアメリカに渡米した、一年間必死に勉強した、毎日美希の事考えていたよ」
この時、おぼろげに記憶が蘇って来た。
総務部にいた、すぐに姿見かけなくなった、鏑木くん?
そうか、アメリカに行っていたんだ。
私にプロポーズする為に、社長になるために……
私はてっきりからかわれてると思い、彼の記憶を封印したのだった。
「じゃあ、俺のこと覚えてなかったお詫びとして朝まで寝かさないぞ」
彼は私を抱き上げてベッドに運んだ。蕩けるようなキス、舌が絡み合い激しさが増す、彼の手が私の胸に触れて、私は思わず声が漏れた。
彼の唇が私の首筋から胸に降りてくる、胸のボタンを一つずつ外す、胸の谷間に彼の唇が触れると身体が熱ってくるのを感じた。
その瞬間嫌な記憶が脳裏を掠めた。
「美希じゃ満足出来ない」
「蓮さん、ごめんなさい、私……」
涙が溢れてきた、彼は私の涙にただ事ではないと察して抱きしめて大丈夫と宥めてくれた。
「美希、大丈夫、無理しなくていいから」
「蓮さん、ごめんなさい」
その夜はそのままくっついて寝た。
朝目覚めると、彼はもう起きていた。
「おはようございます」
「美希、おはよう、よく寝られた?」
「蓮さん、ごめんなさい、私……」
「気にするな、美希が嫌ならしないから安心しろ」
「嫌じゃありません」
私は男性が坊っちゃんと呼ばれていることに、あまり関わりたくないと思い、病室を後にしたのである。
「あの時輸血が必要だったのが俺」
「えっ」
「あの時美希が居なかったら俺は今ここにいなかった」
「お互い様です、RHマイナスの人は大変ですから」
「はじめはお礼を言いたくて探した、びっくりしたよ、親父の会社の社員だったから。
あの頃俺は親父に反発ばかりして、会社は絶対継がないって言ってたんだ、だから二十三歳になってもバイトの生活だった。
そんな時バイクで事故起こして、俺の人生終わったって思った」
私は彼の話に耳を傾けていた。
「目が覚めたとき、あの世かと思ったよ、でも生きてるってわかって、輸血のこと聞いてめっちゃ美希に感謝した。
美希を探し当てた時親父に言われた、今の状態で名乗り出るんじゃないって、それから勉強してこの会社の採用試験受けた。
でも落ちまくってやっと受かって、総務にいたの気づかなかった?」
「そうだったんですか、全然気づきませんでした」
また彼は話を始めた。
「あの頃俺美希のストーカーだったな」
「えっ」
「どんな人なんだろう?彼氏いるのかな?何に興味あるんだろうと考えていたら、毎日美希のことばかり考えていた。
自販機で飲み物買おうとしたら小銭なくて、ちょうど通りかかった美希が奢ってくれたの覚えてるか」
「すみません、覚えてないです」
「その時結構喋ったけど、記憶にないのか」
「はい」
「偶然を装って何日か喋ったんだ、俺はすげ?楽しくて絶対に結婚するってそん時決めた。俺のことまったく眼中になかったってことか」
「すみません」
「社長になってプロポーズしようと思って、すぐにアメリカに渡米した、一年間必死に勉強した、毎日美希の事考えていたよ」
この時、おぼろげに記憶が蘇って来た。
総務部にいた、すぐに姿見かけなくなった、鏑木くん?
そうか、アメリカに行っていたんだ。
私にプロポーズする為に、社長になるために……
私はてっきりからかわれてると思い、彼の記憶を封印したのだった。
「じゃあ、俺のこと覚えてなかったお詫びとして朝まで寝かさないぞ」
彼は私を抱き上げてベッドに運んだ。蕩けるようなキス、舌が絡み合い激しさが増す、彼の手が私の胸に触れて、私は思わず声が漏れた。
彼の唇が私の首筋から胸に降りてくる、胸のボタンを一つずつ外す、胸の谷間に彼の唇が触れると身体が熱ってくるのを感じた。
その瞬間嫌な記憶が脳裏を掠めた。
「美希じゃ満足出来ない」
「蓮さん、ごめんなさい、私……」
涙が溢れてきた、彼は私の涙にただ事ではないと察して抱きしめて大丈夫と宥めてくれた。
「美希、大丈夫、無理しなくていいから」
「蓮さん、ごめんなさい」
その夜はそのままくっついて寝た。
朝目覚めると、彼はもう起きていた。
「おはようございます」
「美希、おはよう、よく寝られた?」
「蓮さん、ごめんなさい、私……」
「気にするな、美希が嫌ならしないから安心しろ」
「嫌じゃありません」
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