俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う

ラヴ KAZU

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第五章 彼との結婚

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「じゃ、今晩する?」

彼は冗談っぽく言ってその場を和ませてくれた。

「美希、お前を最高に幸せにしてやる、俺に惚れて離れられなくなるぞ、いつもお前の気持ちに答える、だから俺に甘えろ、わかったか?」

「はい、わかりました」

彼はいつも優しい、私を思いっきり愛してくれるでも私が抱えている不安をどうやって伝えればいいか、もし嫌われたらどうしよう。

私が抱えている不安は十年前に遡る。

当時私は飛鷹コーポレーションの御曹司、飛鷹劉と付き合っていた。

私は綺麗だと言われたことはあるが、決して目立つ存在ではない。

大学の同級生である彼と、卒業後偶然バーで再会した。

「藤城?久しぶり、俺のこと覚えてるか」

「飛鷹くん?本当に久しぶりだね、卒業以来だよね」

久しぶりと言うこともあり、また大学の時密かに彼を目で追っていたほど、惹かれた存在だった。

彼は御曹司と言うこともあり、いつも女の子に囲まれていた。

地味な私はその輪の中に入れず、遠くから見守っていただけだった。


この時私は二十八歳、鏑木建設会社に勤務しており、寂しくお一人様の生活を送っていた。

彼は大学卒業後、父親の会社である飛鷹コーポレーションに就職し、次期社長の座が決まっていた。

「藤城、結婚は?」

「まだだよ、彼氏もいないんだから」

「へ?そうなんだ、意外だな」

彼からの意外と言う言葉に戸惑っている自分がいた。

戸惑いを隠すように話題を変えた。

「仕事はどう?」

「まあまあかな、彼氏いないなら俺と付き合ってよ」

彼の言葉に顔が赤くなるのを感じた。

「決まりな、今日から美希は俺の彼女だから」

急な展開に焦りを感じ、すぐにはこの状況を飲み込むことが出来ずにいた。

それから毎日彼とデートした。

大学の時、胸をときめかせた相手と六年越しに恋が実ったと、心弾む毎日だった。

でも、彼には他に女友達が沢山いた。

日に日にデートの回数が減っていった。

ある日彼と女性が一緒のところを見かけてしまった。

思い切って彼に聞いてみた。

「劉、この間一緒だった女性は誰?」


彼は一瞬怪訝そうな表情を浮かべたが、すぐに微笑んで「友達だよ」と私の肩に手を

置いて引き寄せた。

そして私の耳元で「彼女は美希だけだよ」と囁いた。

私は耳元にかかる彼の甘い吐息に、魔法にかかったかのような錯覚に陥った。

彼を信じようと何度も自分に言い聞かせて、頭に現れる妄想と闘っていた。

ある日、彼のマンションに誘われて、泊まることになった。

夕食の買い物を済ませて、彼とマンションまでの道のりを、手を繋いで歩いた。

この幸せがずっと続きますようにと願った。

マンションに着いて、食事の支度をする。

キッチンに向かっている私の背中から、彼の大きな腕が私を包み込む。

首筋に熱い彼の吐息がかかる。

私は思わず声が漏れた。

「美希、感じた?色っぽい声だ、なんか俺、興奮して来ちゃったな」

彼の方に向かされて、見つめ合った。

彼の唇が私の唇を塞ぐ。

身体が熱くなるのを感じて、頭がぼーっとしてきた。

そのまま、抱き抱えられて、ベッドルームへ運ばれた。


二十八にもなって初めてなんて言えないけど、でもどうすればいいかわからなかった。

「劉、あのう、私初めてなの」

「マジで?」

彼は喜ぶのではなく、面倒くさいような表情を浮かべた。

彼は無理矢理事を進めようとしたため、うまく行かず大きなため息をついた。

私は涙が溢れて止まらなかった。

それから彼は私を抱こうとはしなかった。

一週間に一度食事をしてちょっと会話を交わすだけで終わる。

これでも付き合ってると言えるの?

私はある決心を固めた。

彼に連絡を取り、二人の関係をはっきりさせたかった。

彼と二人で、ゆっくりと歩いた。

「私達このまま付き合っていて大丈夫なの?」

彼は黙っていた。

「劉?」

「ごめん、美希とは身体の相性悪いから満足出来ないから、もう終わりにしよう」

彼はこの言葉を残して私の元から去っていったのである。




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