40 / 57
40
しおりを挟む
「決まったか。では、各自持ち場について思い思いの方法でコカトリスの卵を割ってくれ。判定はより速く割れた方を勝者とする。また、もし仮に同時に割れた場合はより綺麗に割ったものを勝者とする。道具は何を使っても構わない。必要であればギルドから道具の貸し出しもおこなうが、どうするか?」
「オレは何もいりません。」
「……オレは、自分で用意したからいらない。」
コカトリスの卵くらいだったら特別な道具は必要ないし、手でも割れる。だからあえて道具は不要と告げた。ユージンさんは、自分で道具を用意していたらしくギルドマスターの提案にかぶりを振った。
よく見るとユージンさんの手になにかが握られているようだった。だが、オレからはユージンさんの身体が死角になりよく見えなかった。
「そうか、では今から始める。ユージン、リューニャ。準備はいいか?」
「はい。」
「ああ。」
「そうか。よし!では始めるとしよう。はっけよーい、のこったぁーーーー!!!」
オレ達はギルドマスターのかけ声を合図にしてコカトリスの卵を割り出した。オレはコカトリスの卵を持ち上げると力一杯机の角に向けてコカトリスの卵を振り下ろす。
ガッ。
ガッ。
ガッ。
机に打ち付けること3回。コカトリスの卵にヒビが入った。オレは、ヒビの入った箇所に指をあてると、思いっきり指に力を込めた。
指がコカトリスの卵の殻にめり込む。
そして、大きめの器にコカトリスの卵を割って中の白身と黄身を入れた。
「流石……速いな。1分かかってないぞ。」
オレがコカトリスの卵が割れたことをギルドマスターに告げると、ギルドマスターが唖然とした表情で告げた。対するユージンさんの方を見ると、手に持ったなにかでクイーンコカトリスの卵を何度も叩いているが一向にヒビが入る気配もない。
ギルドマスターのオレが卵を割ったという言葉を聞いたユージンさんは大きく目を見開いてオレのことを見てきた。そうして、すぐに卵の方に視線を向けると今まで以上に力を込めて卵を叩いた。
「うをっ……っ!?」
その瞬間、ユージンさんの手元にあったクイーンコカトリスの卵がまばゆいばかりの光を放った。
へぇ……クイーンコカトリスの卵ってヒビが入ると光るのか。
なあんてことを思わず思ってしまった。
……ん?
ヒビが入った?
それって、大問題じゃ……。
「オレは何もいりません。」
「……オレは、自分で用意したからいらない。」
コカトリスの卵くらいだったら特別な道具は必要ないし、手でも割れる。だからあえて道具は不要と告げた。ユージンさんは、自分で道具を用意していたらしくギルドマスターの提案にかぶりを振った。
よく見るとユージンさんの手になにかが握られているようだった。だが、オレからはユージンさんの身体が死角になりよく見えなかった。
「そうか、では今から始める。ユージン、リューニャ。準備はいいか?」
「はい。」
「ああ。」
「そうか。よし!では始めるとしよう。はっけよーい、のこったぁーーーー!!!」
オレ達はギルドマスターのかけ声を合図にしてコカトリスの卵を割り出した。オレはコカトリスの卵を持ち上げると力一杯机の角に向けてコカトリスの卵を振り下ろす。
ガッ。
ガッ。
ガッ。
机に打ち付けること3回。コカトリスの卵にヒビが入った。オレは、ヒビの入った箇所に指をあてると、思いっきり指に力を込めた。
指がコカトリスの卵の殻にめり込む。
そして、大きめの器にコカトリスの卵を割って中の白身と黄身を入れた。
「流石……速いな。1分かかってないぞ。」
オレがコカトリスの卵が割れたことをギルドマスターに告げると、ギルドマスターが唖然とした表情で告げた。対するユージンさんの方を見ると、手に持ったなにかでクイーンコカトリスの卵を何度も叩いているが一向にヒビが入る気配もない。
ギルドマスターのオレが卵を割ったという言葉を聞いたユージンさんは大きく目を見開いてオレのことを見てきた。そうして、すぐに卵の方に視線を向けると今まで以上に力を込めて卵を叩いた。
「うをっ……っ!?」
その瞬間、ユージンさんの手元にあったクイーンコカトリスの卵がまばゆいばかりの光を放った。
へぇ……クイーンコカトリスの卵ってヒビが入ると光るのか。
なあんてことを思わず思ってしまった。
……ん?
ヒビが入った?
それって、大問題じゃ……。
0
あなたにおすすめの小説
追放された聖女は旅をする
織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。
その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。
国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
役立たずと追放された聖女は、第二の人生で薬師として静かに輝く
腐ったバナナ
ファンタジー
「お前は役立たずだ」
――そう言われ、聖女カリナは宮廷から追放された。
癒やしの力は弱く、誰からも冷遇され続けた日々。
居場所を失った彼女は、静かな田舎の村へ向かう。
しかしそこで出会ったのは、病に苦しむ人々、薬草を必要とする生活、そして彼女をまっすぐ信じてくれる村人たちだった。
小さな治療を重ねるうちに、カリナは“ただの役立たず”ではなく「薬師」としての価値を見いだしていく。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
修道女エンドの悪役令嬢が実は聖女だったわけですが今更助けてなんて言わないですよね
星井ゆの花(星里有乃)
恋愛
『お久しぶりですわ、バッカス王太子。ルイーゼの名は捨てて今は洗礼名のセシリアで暮らしております。そちらには聖女ミカエラさんがいるのだから、私がいなくても安心ね。ご機嫌よう……』
悪役令嬢ルイーゼは聖女ミカエラへの嫌がらせという濡れ衣を着せられて、辺境の修道院へ追放されてしまう。2年後、魔族の襲撃により王都はピンチに陥り、真の聖女はミカエラではなくルイーゼだったことが判明する。
地母神との誓いにより祖国の土地だけは踏めないルイーゼに、今更助けを求めることは不可能。さらに、ルイーゼには別の国の王子から求婚話が来ていて……?
* この作品は、アルファポリスさんと小説家になろうさんに投稿しています。
* 2025年12月06日、番外編の投稿開始しました。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる