11 / 88
11 再び新大陸へ 2
しおりを挟む
「仲間の獣人の人たちの中で、一番年配のゼムさんは、移住の時乗ってきた帆船を使って漁師をしていて、あとの若い人たちは冒険者をやって生活しています。彼らは、生きている間に、故郷であるこの大陸に帰ってみたいと願っています。でも、ただ帰るのではなく、向こうの大陸での経験を生かして、仕事をしたいと考えているのです……」
オルグ村長は、そこまでの話を黙って頷きながら聞いていた。
「ふむ、つまり、君が言いたいのは、彼らにこの村で働かせてやってくれ、ということかね?」
「いいえ、そうではありません」
俺が笑みを浮かべながら首を振ると、村長は困惑の度を深めたようだった。
「何を言いたいのか、よく分からぬが……」
「さっきお話しした〝ある計画〟が、その答えです。彼らは、船を使って、こちらの国と向こうの国との間の交易をしようと考えています」
俺の話を聞いて、オルグ村長は唖然とした。
「い、いや、それは無理じゃよ。さっきも言った通り、人族の国とは国交が途絶えておる。見つかれば、ただでは済まない」
「それは、ローダス王国だけとの関係ですよね。アウグスト王国とはどうですか?」
「いや、少なくとも、わしが知る限りでは、かの国とはこれまで交流したことはないはずじゃ」
「では、交易できる可能性はありますね」
オルグ村長は、むう、と唸り声をあげてテーブルに目を落とした。
ちょうどそれにタイミングを合わせたかのように、メイドさんがお茶とお菓子を運んできた。
「ありがとう、ベル……さあ、お茶でも飲んで少し落ち着こう」
村長は、そういうとお茶を一口すすってから、深いため息を吐いて続けた。
「はあ……いやはや…船が難破して助けを求めに来た少年と思いきや、こんな話をすることになるとはな。君はいったい何者なんだ?とても、ただの漁師の息子とは思えんが……」
俺もお茶を少し飲んでから答えた。
「僕は一年前から冒険者もやっていまして、向こうの大陸をあちこち回っていろいろな仕事をしてきました。その中でたくさんの人たちと出会い、まあ、良いことも悪いこともいろいろと見てきました……」
「ふむ、さっきから出てくる〝冒険者〟というのは、こっちの国でいう〝人足屋〟のようなものかな?」
(へえ、ここでは〝人足屋〟っていうんだ。なんか、江戸時代の日本のようだな)
俺は、そんなことを思って笑い出しそうになりながら答えた。
「ええっと、国中に冒険者ギルドという組織があって、そこに登録して、いろいろな依頼を受けながらお金を稼ぐ仕事です」
「うむ、やはり人足屋と同じだな。では、いろいろと危ないこともやってきたのか?」
オルグ村長は、少し興味が湧いてきたような表情で尋ねた。
「はい。魔物退治や商人の馬車の護衛などは危険が伴います」
村長は小さく何度か頷いて、お茶を一口飲むと、しばらく下を向いて考えてからこう言った。
「ふむ…船での交易となるといろいろな危険もある。しかも、国をまたぐとなれば、面倒なことも増える。現に、この村は交易船の停泊地でな、船乗りたちや商人たちから、いろいろな話も聞いておるのじゃ。しかし、そのゼムとかいう獣人たちが、どうしてもやりたいと言うのなら、できる範囲で協力はしよう」
俺は思わず立ち上がって、深く頭を下げた。
「ありがとうございます。獣人の皆さんたちも喜びます」
「まあ、まあ、座ってくれ。協力するといっても、この村に拠点を置くのを許可するのと、出入りの商人や船乗りを紹介するくらいしかできぬがな」
「はい、それで十分です。では、向こうに帰ったら、さっそく皆と話し合って、準備ができたらこの村に船を持ってくることにします」
俺はそう言うと、立ち上がってもう一度頭を下げ、立ち去ろうとした。
「ああ、待ちなさい……ほれ、この菓子を持っていきなさい。わしはあまり甘いものは食わんのでな。それと、宿はもしかすると満杯かもしれぬ。その時は、ここに戻ってきなさい。隣の息子の家に泊めてやるのでな」
やはり、獣人たちは優しい。決して立場を利用した高圧的な態度は見せないし、誰もが困っている者を助けようとしてくれる。
(そう考えると、人間が下等種族に思えてくるな)
『人間界は生存競争が厳しいですからね。甘い顔を見せられないというのもあるのでは?』
(うん、確かにそれもあるかもしれない……)
村長の家を出て、宿屋へ向かいながら、俺たちはそんな話をした。
♢♢♢
幸い、宿屋は一人部屋だけが一つ空いていたので、俺はそれを借りた後、リュックを部屋に置いて、村の中を詳しく見るために外へ出て行った。
まず、商店や屋台を見ていくと、やはりガーリフの街と同じで、食料品は肉と果物が中心で、パンとか甘味の店は小さな店が一軒ずつしかなかった。生活用品では、服と革製品の店があったが、陶器や金物の道具は、専門店ではなく雑貨屋の中に置かれていた。
(ふむ、なるほど……道具はあまり使われてないんだな。これは狙い目かもしれない。さて、問題の鍛冶屋だ……ええっと、ああ、あれだな)
俺は、路地の少し奥に、煙突から煙が出ている家を見つけて、そちらへ向かった。
(あれ、これはどういうことだ?……それに、こいつはいったい……)
店先に並んだ商品を眺めながら、俺は首をひねった。中に入り、高価な武器類や防具類を見ていく。
「いらっしゃいませぇ。何かお探しでしょうか?」
帳場にいた、まだ若い女性が愛想のいい笑顔を浮かべながら近づいてきた。
「あ、ええっと、ミスリルのナイフとかは置いてありませんか?」
「ミスリル?それは材質の名前ですか?」
赤い髪の狼の獣人らしき女性は、眉をひそめて問い返した。
「はい、そうです」
「さあ、聞いたことがないです。ちょっと、お待ちを……ねえ、お父さーん、ちょっと、来てくれない?」
女性は、奥の仕事場に向かって叫んだ。
返事はなかったが、やがて、奥からのっそりと、大きな体で顔が赤い髭に覆われた男が現れた。
オルグ村長は、そこまでの話を黙って頷きながら聞いていた。
「ふむ、つまり、君が言いたいのは、彼らにこの村で働かせてやってくれ、ということかね?」
「いいえ、そうではありません」
俺が笑みを浮かべながら首を振ると、村長は困惑の度を深めたようだった。
「何を言いたいのか、よく分からぬが……」
「さっきお話しした〝ある計画〟が、その答えです。彼らは、船を使って、こちらの国と向こうの国との間の交易をしようと考えています」
俺の話を聞いて、オルグ村長は唖然とした。
「い、いや、それは無理じゃよ。さっきも言った通り、人族の国とは国交が途絶えておる。見つかれば、ただでは済まない」
「それは、ローダス王国だけとの関係ですよね。アウグスト王国とはどうですか?」
「いや、少なくとも、わしが知る限りでは、かの国とはこれまで交流したことはないはずじゃ」
「では、交易できる可能性はありますね」
オルグ村長は、むう、と唸り声をあげてテーブルに目を落とした。
ちょうどそれにタイミングを合わせたかのように、メイドさんがお茶とお菓子を運んできた。
「ありがとう、ベル……さあ、お茶でも飲んで少し落ち着こう」
村長は、そういうとお茶を一口すすってから、深いため息を吐いて続けた。
「はあ……いやはや…船が難破して助けを求めに来た少年と思いきや、こんな話をすることになるとはな。君はいったい何者なんだ?とても、ただの漁師の息子とは思えんが……」
俺もお茶を少し飲んでから答えた。
「僕は一年前から冒険者もやっていまして、向こうの大陸をあちこち回っていろいろな仕事をしてきました。その中でたくさんの人たちと出会い、まあ、良いことも悪いこともいろいろと見てきました……」
「ふむ、さっきから出てくる〝冒険者〟というのは、こっちの国でいう〝人足屋〟のようなものかな?」
(へえ、ここでは〝人足屋〟っていうんだ。なんか、江戸時代の日本のようだな)
俺は、そんなことを思って笑い出しそうになりながら答えた。
「ええっと、国中に冒険者ギルドという組織があって、そこに登録して、いろいろな依頼を受けながらお金を稼ぐ仕事です」
「うむ、やはり人足屋と同じだな。では、いろいろと危ないこともやってきたのか?」
オルグ村長は、少し興味が湧いてきたような表情で尋ねた。
「はい。魔物退治や商人の馬車の護衛などは危険が伴います」
村長は小さく何度か頷いて、お茶を一口飲むと、しばらく下を向いて考えてからこう言った。
「ふむ…船での交易となるといろいろな危険もある。しかも、国をまたぐとなれば、面倒なことも増える。現に、この村は交易船の停泊地でな、船乗りたちや商人たちから、いろいろな話も聞いておるのじゃ。しかし、そのゼムとかいう獣人たちが、どうしてもやりたいと言うのなら、できる範囲で協力はしよう」
俺は思わず立ち上がって、深く頭を下げた。
「ありがとうございます。獣人の皆さんたちも喜びます」
「まあ、まあ、座ってくれ。協力するといっても、この村に拠点を置くのを許可するのと、出入りの商人や船乗りを紹介するくらいしかできぬがな」
「はい、それで十分です。では、向こうに帰ったら、さっそく皆と話し合って、準備ができたらこの村に船を持ってくることにします」
俺はそう言うと、立ち上がってもう一度頭を下げ、立ち去ろうとした。
「ああ、待ちなさい……ほれ、この菓子を持っていきなさい。わしはあまり甘いものは食わんのでな。それと、宿はもしかすると満杯かもしれぬ。その時は、ここに戻ってきなさい。隣の息子の家に泊めてやるのでな」
やはり、獣人たちは優しい。決して立場を利用した高圧的な態度は見せないし、誰もが困っている者を助けようとしてくれる。
(そう考えると、人間が下等種族に思えてくるな)
『人間界は生存競争が厳しいですからね。甘い顔を見せられないというのもあるのでは?』
(うん、確かにそれもあるかもしれない……)
村長の家を出て、宿屋へ向かいながら、俺たちはそんな話をした。
♢♢♢
幸い、宿屋は一人部屋だけが一つ空いていたので、俺はそれを借りた後、リュックを部屋に置いて、村の中を詳しく見るために外へ出て行った。
まず、商店や屋台を見ていくと、やはりガーリフの街と同じで、食料品は肉と果物が中心で、パンとか甘味の店は小さな店が一軒ずつしかなかった。生活用品では、服と革製品の店があったが、陶器や金物の道具は、専門店ではなく雑貨屋の中に置かれていた。
(ふむ、なるほど……道具はあまり使われてないんだな。これは狙い目かもしれない。さて、問題の鍛冶屋だ……ええっと、ああ、あれだな)
俺は、路地の少し奥に、煙突から煙が出ている家を見つけて、そちらへ向かった。
(あれ、これはどういうことだ?……それに、こいつはいったい……)
店先に並んだ商品を眺めながら、俺は首をひねった。中に入り、高価な武器類や防具類を見ていく。
「いらっしゃいませぇ。何かお探しでしょうか?」
帳場にいた、まだ若い女性が愛想のいい笑顔を浮かべながら近づいてきた。
「あ、ええっと、ミスリルのナイフとかは置いてありませんか?」
「ミスリル?それは材質の名前ですか?」
赤い髪の狼の獣人らしき女性は、眉をひそめて問い返した。
「はい、そうです」
「さあ、聞いたことがないです。ちょっと、お待ちを……ねえ、お父さーん、ちょっと、来てくれない?」
女性は、奥の仕事場に向かって叫んだ。
返事はなかったが、やがて、奥からのっそりと、大きな体で顔が赤い髭に覆われた男が現れた。
68
あなたにおすすめの小説
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる