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77 最強トリオ 2
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ダンジョンの入り口からは、アンガスが言った通り、雑多な魔物たちが次々と外に出てきていた。
「うーん、面倒だな……でも、奥に進むためには魔物たちを倒さないとな」
入口の近くの崖の上まで来たところで、俺は何とか時間を掛けずに奥へ進む方策を考えたが、なかなか難しい問題だった。
初めて入るダンジョンなので、まず道順が分からないし、どんな〈罠〉が仕掛けられているかも分からない。それに出来るだけ魔物は減らしておきたい。そう考えると、やはり、地道に進んで行くしかないようだ。
俺はルーシーを呼び出して、状況を説明した。
「ふむ、そうじゃのう……主殿が言う通り、ゆっくり進んでいくしかあるまい」
「例えば、ダンジョンの壁や床を壊して進むっていうのは、有りか?」
俺の問いに、ルーシーは首を振った。
「それはダメじゃ。ダンジョンは、一つの生き物のようなものなのじゃ。壁や床を壊せば、ダンジョンそのものが死んでしまう。まあ、簡単に壊せるものではないがのう。もし、そうなったら、おそらく〈魔力の暴走〉が起きる……我にも予想がつかぬが、大爆発が起きるのか、はたまた異次元空間が現れるのか、いずれにしても破滅的な事態になることは間違いないのう」
うわあ、それはヤバい。ダンジョンで魔法を使う時は考えないといけないな。
「そうか…じゃあ、しかたないな。ルーシー先頭を行ってくれるか?アンガスが真ん中、俺が一番後ろで、魔法支援をする」
「ああ、分かった」
「了解、任せてくれ、主殿」
俺たちは役割分担を確認すると、頷き合って一気に崖を駆け下りていった。
「おりゃああぁっ、どけ、どけええーっ!」
ルーシーは魔力制御を解いて、ダンジョンの入り口を塞いでいた数匹のオーガをパンチと蹴りで崖の上まで吹き飛ばす。周囲の魔物たちは、俺たちが発する膨大な魔力に恐れをなして、慌てて逃げ去っていく。
♢♢♢
ダンジョンの中に入っても、ルーシーは魔物たちを蹴散らしながら無人の野を行くように、どんどん奥へ進んでいった。たまに、群れの数が多い時は、さすがにアンガスや俺も手を貸すことはあったが、十階層あたりまではほとんど何もすることはなかった。
「ああ、こいつは少し厄介な罠じゃのう……」
十階層の途中で、ルーシーが立ち止まってつぶやいた。
「どんな罠なんだ?」
アンガスが興味深そうに、ルーシーの側に行って尋ねた。
「転移の魔法が仕掛けられておる。五メートルほど先の通路に壁のようにな」
ルーシーは前方の、一見何もないような空間を指さして答えた。
「では、先ほどの分かれ道まで戻って、もう一方の道に進めばよかろう」
アンガスの言葉に、俺も側に行きながら頷いた。
ところが、ルーシーは首を振って俺たちを見回しながら、教師のように指を立てながら楽し気にこう説明した。
「いや、こういう場合は、こっちのルートが正しいのじゃ。おそらくこの階のどこかに隠し通路があるはずじゃ。現に魔物たちが下から出てきておるのじゃからのう」
さすがは現役のダンジョン主だ。確かにもう一つの分かれ道には、魔物の気配がなかった。だからこそ怪しいと思って、こちらの道を選んだのだ。
ルーシーは、さらに隠し通路の見つけ方について教えてくれた。
「魔力を手に集中しながら壁を触っていけば、空洞になっているからすぐに分かるのじゃ。ただし、壁に罠があるかもしれぬから気をつけるのじゃぞ。それと、魔物が突然現れたりしたら、そこも怪しいのじゃ。では、戻りながら探していこうぞ」
俺たちは、通路の左右の壁を手分けして探っていきながら戻っていった。
「ん?ここが怪しいのじゃ。魔物が飛び出してくるかもしれぬから、少し離れておるのじゃ」
ものの五分も経たないうちに、ルーシーがそう言って、俺たちに離れるよう合図した。そして、壁を両手でしばらく触って調べていたが、やがて壁の一部をぐっと押した。
ゴゴゴゴ……っと音を立てて、約三メートル四方の壁一面が半回転して開いた。その向こう側には、ドーム型の大きな部屋があった。
グオオオオオッ……部屋の中に響き渡る魔物たちの叫び声、数百体の魔物たちの凄惨な殺し合い、床に砂利のように降り積もった魔石、そこはまさに地獄の光景そのものだった。
「ここから出る方法が分からなかった魔物どもが溜まって、殺し合いをしていたのだな」
「まあ、ある意味ここがあったおかげで、スタンビートの発生が遅れたのは助かったな」
「魔物どもは、協力という意識が皆無じゃからのう。偶然、ここから出られた魔物どもが、この扉をそのままにしていたら、今、床に積もっておる魔石の数だけ、魔物が外に出ていたのじゃな……」
俺たちは、半開きになった扉の外から内部を眺めながら感想を言い合っていた。
「っ! ルーシー、よけろっ!」
俺は防御結界を発動するのが間に合わず、叫んだ。
その瞬間、数本の矢と槍が一番前に立っていたルーシーに向かって飛んできた。ルーシーは、俺の言葉に反応して咄嗟に壁がある方へ跳んで転がった。
ズガガッと音を立てて、矢と槍が反対側の壁に突き刺さった。
「まずい、奴らがこっちに気づいたぞ」
「魔法で対処する。アンガス、火魔法以外が使えるなら手伝ってくれ」
「了解だ」
俺は扉の内側に一歩入って、両手を前に突き出した。そして無詠唱で、特大の〈ウィンドボム〉を発射する。
こちらの出口に気づいて殺到してきたゴブリン、オーク、オーガ、ダークウルフ、そしてそれぞれの変異種たちは、一気に吹き飛ばされ、防御力の低い魔物たちは魔石になって床に降り積もっていった。
だが、魔物たちは後から後からイナゴの大群のように向かってくる。
「……黒き怒りの鉄槌となって、かの者たちに罰を与えん…〈ダークプレス〉……」
詠唱を終えたアンガスの手から、巨大な黒い光の玉が打ち出された。それは魔物たちの頭上まで飛んでいくと、一気に落下して彼らを包み込んだ。
グギャアアアアァァ……まるで見えないプレス機に押しつぶされるように、魔物たちは床に押し付けられ、そのまま魔石となって消えていった。
「うわあ……えげつないな……それ、かなり魔力を使うだろう?」
俺は初めて見る闇属性の特大魔法に驚きながら、アンガスに尋ねた。
「ああ……二回が限度だな。これより威力が小さい奴なら、あと何発かいける」
「いや、十分だよ。もう、残りはわずかだ」
「主殿、アンガス、後は我に任せるのじゃ」
ルーシーはそう言うと、弾丸のような速さで飛び出し、残りの大物数匹をあっという間に魔石に変えた。
♢♢♢
「それにしても、すごい数の魔石だな。良い奴だけ拾っていくか」
俺たちは、だだっ広い部屋の中を歩きながら、下の階への入り口を探した。
床にうず高く積もった魔石を踏みしめながら俺がつぶやくと、ルーシーが首を振って言った。
「いや、主殿、この魔石はできるだけ回収した方がよいぞ。ベヒモスがダンジョンに入ったことによって、今までとは桁違いの魔力の質と量がダンジョンの内部を満たしておる。この魔石たちも、遠からず再び受肉して魔物に生まれ変わるはずじゃ」
「ああ、なるほど。ダンジョンの中の魔物が減らないのはそういうことか……よし、やってみるか」
俺は納得して頷くと、右手を床に向けて目をつぶった。
「収納っ!……うおっ……」
一気に魔力が吸い取られる感覚がして、俺は思わず声を上げ、それからふらふらと床にへたり込んだ。
「……だ、大丈夫かっ、主殿?」
数秒ほどの間があって、ルーシーが俺のもとに駆け寄ってきた。
「あ、ああ、大丈夫だ……魔力をほとんど使っちまったけどな、あはは……」
「……俺は、今、何を見ているんだ?……信じられん……」
魔石がきれいさっぱりなくなって、元の石畳の床になった光景を呆然と見つめながら、アンガスがぼそぼそとつぶやいていた。
「うーん、面倒だな……でも、奥に進むためには魔物たちを倒さないとな」
入口の近くの崖の上まで来たところで、俺は何とか時間を掛けずに奥へ進む方策を考えたが、なかなか難しい問題だった。
初めて入るダンジョンなので、まず道順が分からないし、どんな〈罠〉が仕掛けられているかも分からない。それに出来るだけ魔物は減らしておきたい。そう考えると、やはり、地道に進んで行くしかないようだ。
俺はルーシーを呼び出して、状況を説明した。
「ふむ、そうじゃのう……主殿が言う通り、ゆっくり進んでいくしかあるまい」
「例えば、ダンジョンの壁や床を壊して進むっていうのは、有りか?」
俺の問いに、ルーシーは首を振った。
「それはダメじゃ。ダンジョンは、一つの生き物のようなものなのじゃ。壁や床を壊せば、ダンジョンそのものが死んでしまう。まあ、簡単に壊せるものではないがのう。もし、そうなったら、おそらく〈魔力の暴走〉が起きる……我にも予想がつかぬが、大爆発が起きるのか、はたまた異次元空間が現れるのか、いずれにしても破滅的な事態になることは間違いないのう」
うわあ、それはヤバい。ダンジョンで魔法を使う時は考えないといけないな。
「そうか…じゃあ、しかたないな。ルーシー先頭を行ってくれるか?アンガスが真ん中、俺が一番後ろで、魔法支援をする」
「ああ、分かった」
「了解、任せてくれ、主殿」
俺たちは役割分担を確認すると、頷き合って一気に崖を駆け下りていった。
「おりゃああぁっ、どけ、どけええーっ!」
ルーシーは魔力制御を解いて、ダンジョンの入り口を塞いでいた数匹のオーガをパンチと蹴りで崖の上まで吹き飛ばす。周囲の魔物たちは、俺たちが発する膨大な魔力に恐れをなして、慌てて逃げ去っていく。
♢♢♢
ダンジョンの中に入っても、ルーシーは魔物たちを蹴散らしながら無人の野を行くように、どんどん奥へ進んでいった。たまに、群れの数が多い時は、さすがにアンガスや俺も手を貸すことはあったが、十階層あたりまではほとんど何もすることはなかった。
「ああ、こいつは少し厄介な罠じゃのう……」
十階層の途中で、ルーシーが立ち止まってつぶやいた。
「どんな罠なんだ?」
アンガスが興味深そうに、ルーシーの側に行って尋ねた。
「転移の魔法が仕掛けられておる。五メートルほど先の通路に壁のようにな」
ルーシーは前方の、一見何もないような空間を指さして答えた。
「では、先ほどの分かれ道まで戻って、もう一方の道に進めばよかろう」
アンガスの言葉に、俺も側に行きながら頷いた。
ところが、ルーシーは首を振って俺たちを見回しながら、教師のように指を立てながら楽し気にこう説明した。
「いや、こういう場合は、こっちのルートが正しいのじゃ。おそらくこの階のどこかに隠し通路があるはずじゃ。現に魔物たちが下から出てきておるのじゃからのう」
さすがは現役のダンジョン主だ。確かにもう一つの分かれ道には、魔物の気配がなかった。だからこそ怪しいと思って、こちらの道を選んだのだ。
ルーシーは、さらに隠し通路の見つけ方について教えてくれた。
「魔力を手に集中しながら壁を触っていけば、空洞になっているからすぐに分かるのじゃ。ただし、壁に罠があるかもしれぬから気をつけるのじゃぞ。それと、魔物が突然現れたりしたら、そこも怪しいのじゃ。では、戻りながら探していこうぞ」
俺たちは、通路の左右の壁を手分けして探っていきながら戻っていった。
「ん?ここが怪しいのじゃ。魔物が飛び出してくるかもしれぬから、少し離れておるのじゃ」
ものの五分も経たないうちに、ルーシーがそう言って、俺たちに離れるよう合図した。そして、壁を両手でしばらく触って調べていたが、やがて壁の一部をぐっと押した。
ゴゴゴゴ……っと音を立てて、約三メートル四方の壁一面が半回転して開いた。その向こう側には、ドーム型の大きな部屋があった。
グオオオオオッ……部屋の中に響き渡る魔物たちの叫び声、数百体の魔物たちの凄惨な殺し合い、床に砂利のように降り積もった魔石、そこはまさに地獄の光景そのものだった。
「ここから出る方法が分からなかった魔物どもが溜まって、殺し合いをしていたのだな」
「まあ、ある意味ここがあったおかげで、スタンビートの発生が遅れたのは助かったな」
「魔物どもは、協力という意識が皆無じゃからのう。偶然、ここから出られた魔物どもが、この扉をそのままにしていたら、今、床に積もっておる魔石の数だけ、魔物が外に出ていたのじゃな……」
俺たちは、半開きになった扉の外から内部を眺めながら感想を言い合っていた。
「っ! ルーシー、よけろっ!」
俺は防御結界を発動するのが間に合わず、叫んだ。
その瞬間、数本の矢と槍が一番前に立っていたルーシーに向かって飛んできた。ルーシーは、俺の言葉に反応して咄嗟に壁がある方へ跳んで転がった。
ズガガッと音を立てて、矢と槍が反対側の壁に突き刺さった。
「まずい、奴らがこっちに気づいたぞ」
「魔法で対処する。アンガス、火魔法以外が使えるなら手伝ってくれ」
「了解だ」
俺は扉の内側に一歩入って、両手を前に突き出した。そして無詠唱で、特大の〈ウィンドボム〉を発射する。
こちらの出口に気づいて殺到してきたゴブリン、オーク、オーガ、ダークウルフ、そしてそれぞれの変異種たちは、一気に吹き飛ばされ、防御力の低い魔物たちは魔石になって床に降り積もっていった。
だが、魔物たちは後から後からイナゴの大群のように向かってくる。
「……黒き怒りの鉄槌となって、かの者たちに罰を与えん…〈ダークプレス〉……」
詠唱を終えたアンガスの手から、巨大な黒い光の玉が打ち出された。それは魔物たちの頭上まで飛んでいくと、一気に落下して彼らを包み込んだ。
グギャアアアアァァ……まるで見えないプレス機に押しつぶされるように、魔物たちは床に押し付けられ、そのまま魔石となって消えていった。
「うわあ……えげつないな……それ、かなり魔力を使うだろう?」
俺は初めて見る闇属性の特大魔法に驚きながら、アンガスに尋ねた。
「ああ……二回が限度だな。これより威力が小さい奴なら、あと何発かいける」
「いや、十分だよ。もう、残りはわずかだ」
「主殿、アンガス、後は我に任せるのじゃ」
ルーシーはそう言うと、弾丸のような速さで飛び出し、残りの大物数匹をあっという間に魔石に変えた。
♢♢♢
「それにしても、すごい数の魔石だな。良い奴だけ拾っていくか」
俺たちは、だだっ広い部屋の中を歩きながら、下の階への入り口を探した。
床にうず高く積もった魔石を踏みしめながら俺がつぶやくと、ルーシーが首を振って言った。
「いや、主殿、この魔石はできるだけ回収した方がよいぞ。ベヒモスがダンジョンに入ったことによって、今までとは桁違いの魔力の質と量がダンジョンの内部を満たしておる。この魔石たちも、遠からず再び受肉して魔物に生まれ変わるはずじゃ」
「ああ、なるほど。ダンジョンの中の魔物が減らないのはそういうことか……よし、やってみるか」
俺は納得して頷くと、右手を床に向けて目をつぶった。
「収納っ!……うおっ……」
一気に魔力が吸い取られる感覚がして、俺は思わず声を上げ、それからふらふらと床にへたり込んだ。
「……だ、大丈夫かっ、主殿?」
数秒ほどの間があって、ルーシーが俺のもとに駆け寄ってきた。
「あ、ああ、大丈夫だ……魔力をほとんど使っちまったけどな、あはは……」
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