66 / 80
64 ジャミール遺跡 1
しおりを挟む
新しい章に入ります。今後もどうぞ応援よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おお、ありがとうございました。かっこいいです、気に入りました」
「いやいや、お礼を言うのは私の方だよ。こんなに美しくて、細工しやすい金属の作り方を教えてもらって、なんとお礼を言っていいのか」
俺は今、王都の〈アルバン商会〉に来ている。え? ジャミール遺跡はどうなったかって? はい、そうです。途中で気づいたんです。ジョアンさんに強化用の金属プレートを注文していたことに。
ともあれ、ジョアンさんに装着してもらった飾り彫刻入りの金属プレートは、とても気に入った。濃い茶色のレザーに金色に輝く真鍮がとてもよく映える。一見してすごく高価なレザーアーマーに見えるし、高ランク冒険者に見えるだろうな。ちょっと恥ずかしい気もするが、まあこのくらいいいだろう。
「代金を払います。いくらですか?」
俺の問いに、ジョアンさんは手で制して、顔を近づけてきた。
「代金はいらない。ただし、よかったら、この、何だったかな……」
「真鍮ですか」
「そうそう、その《シンチュウ》の特許を私に売ってくれないか」
「はい、いいですよ」
「おお、そうか、ありがとう」
「いいえ。ただ、できれば商業ギルドに特許を登録して、皆が使えるようにしてもらえたら嬉しいです」
ジョアンさんはしっかりと頷いて、余った真鍮の板を手に取った。
「ああ、もともとそのつもりだったよ。こんな素晴らしい素材を自分だけで独占するのは犯罪だからね」
良かった。ジョアンさんに任せれば、上手くやってくれるだろう。彼はどうしても特許料を払うと言い張ったが、俺はそれを断り、代わりにちょっと高級な革のブーツを格安で売ってもらうことで何とか折り合いをつけた。
今使っているブーツは、靴底がだいぶすり減っていたんだよ。新しいブーツは、外側がケイブリザードの革で、丈夫なうえに水をはじき、しかも軟らかい。靴底はワイバーンの尻尾の革で、軽くて耐摩耗性に優れている。これで、身体強化を存分に使っても問題ない。
俺は、ジョアンさんに別れを告げて、王都の街を南門へ向かって走った。その先の森の上にスノウが待っていてくれた。
(スノウ、お待たせ)
『あ、ご主人様、お帰り~。御用は済んだの~?』
(ああ、済んだぞ。ほら、どうだいこのアーマー?)
『おお、ピカピカだあ~、かっこいいね~』
(ふふん、そうだろう、そうだろう。可愛いな、スノウは)
『わふ~ん!』
(よし、じゃあ、出発しようぜ。新たなる冒険の旅へ)
『お~~!』
『……お~』
若干一名、ノリが悪い声が混じっていたが、俺たちは元気よく王都の空から飛び立った。
♢♢♢
スノウは、アウグスト王国とローダス王国の国境の山脈を越え、さらに南へ進んだ。眼下には、ローダス王国の広大な国土が広がっている。山脈のこちら側は雨が少ないのか、森は少なく、二本の大きな川沿いに街が集中し、その周囲にきれいに区画整理された畑が広がっていた。用水路も整備され、豊かな田園地帯という感じだ。
「おお、あそこがローダス王国の王都だな。ずいぶん大きな都だな」
進行方向やや右手に、大きな城が聳え立つ円形の巨大な街が見えてきた。アウグスト王国の王都の倍近くあるかもしれない。国力の大きさがよく分かる。
『ご主人様、もうすぐだよ~。ほら、あの山の先なの~』
(おお、そうか。スノウが生まれた国はどっちにあるんだ?)
『ええっとね~……たぶん、少し左の方角かな。大きな海や大きな山を越えたずっと先に、世界樹の森があるんだよ~』
(へえ、いつかは行ってみたいな。スノウ、人間の俺が行ってもいいのか?)
『きっと大丈夫だよ~。普通の人間や魔物は結界があるから入れないけど、ご主人様は私の分霊を魂に宿しているから入れるはずだよ~』
(おお、そうか。じゃあ、いつか連れて行ってくれよな)
『オッケー、いつでも行きたいときに言ってくれれば連れて行くよ~……っ! そろそろジャミール遺跡だけど、また、あいつらが来たみたい』
スノウの声に途中から警戒の色が加わり、飛ぶのをやめて空中に待機した。
『マスター、前方五百メートルにワイバーンの群れです。五匹います』
「ワイバーンだって? まずいな、逃げるか?」
『ご主人様~、あいつらだよ~、私が〈世界樹の子ども〉のところに行こうとしていた時も、この辺りで襲い掛かって来たの~。今度は、こっちがやっつける番だよ~』
ああ、そうだったのか。幼体だったスノウを襲って瀕死の状態にしたのは、この辺りを縄張りにするワイバーンの群れだったのだ。
(そうか、じゃあ逃げるわけにはいかないな。スノウの仇討ちだ)
『マスター、今回は違ったやり方を試してみましょう。今回はスノウと視覚共有するのではなく、スノウの分霊に宿った私と視覚共有します』
(うわお、何でもありになってきたな。そんなこともできるのか?)
『あれこれ説明するのは後です。では、マスターの体からスノウの分霊を分離します』
また、前回のようなめまいを感じた後、視覚が二つになった。目の前に美しい金緑色の光の球が浮かんでいる。そして、片方の視覚は俺の姿を映していた。
『どうですか? ちゃんと見えていますか?』
(ああ、俺の姿が見えているよ。うん、アーマーとブーツはなかなかいいな。髪が少し伸びすぎたな、そろそろ切らないと……)
『何をのんきなことを……ほら、奴らがじれてこっちに向かって来ましたよ。じゃあこの前と同じやり方でいきますよ』
(ああ、了解! じゃあ、スノウ、お前の好きなように動いていいぞ)
『わかった~~、いっくよ~~!』
スノウは再び飛び始めた。そのスピードはワイバーンの比ではなかった。
(うおおお、こ、これじゃあメイスは使えないぞ。ナビ、魔法攻撃でいく!)
『了解です。ワイバーンの皮膚は硬いので、羽を狙うのが効果的です。ここは、ファイヤーアローでいきましょう』
(よし、了解、火の矢、いや、火の槍のイメージだ。あ、でも、ワイバーンて火を吐いたり、風魔法を使ったりしないのか?)
『いいえ、ワイバーンは魔法は使えません。ドラゴンと間違っていませんか?』
(え、そうなのか? 前世で見たアニメでは火を吐いたり、ウィンドカッターを使ってたぞ)
『どんなおとぎ話ですか。ワイバーンの武器は足や羽の先の鋭い爪と、牙です。さあ、来ましたよ』
近くに来たワイバーンは、想像以上の大きさだった。足の爪でも俺の顔くらいある。あんなのに引っ掻かれたら、一発でバラバラになりそうだ。
しかし、スノウの速さに奴らはまったくついて来れなかった。直線的に進むのは速いが、方向を変えるのは得意じゃないらしい。
『くらえええ~~っ!』
スノウが一匹目のワイバーンの後ろに回り込み、口から金色のレーザーのような光を放った。それはワイバーンの羽の付け根に当たり大きく切り裂いた。
ギャアアオオッ!
ワイバーンは空気が震えるような悲鳴を上げて、くるくると回りながら地上に落ちていく。
おお、すげえっ、かっこいいな、スノウ! 口からレーザービームが出るのか!
『光魔法ライトジャベリンですね。マスター、こっちもいきますよ』
(おうっ、こっちは火の槍だ! ファイヤージャベリンッ!)
俺の頭上にいたナビの宿る光の球から背後のワイバーンに向かって、柱のような太さの炎の槍が放たれ、驚きに固まったワイバーンを一瞬のうちに炎に中に包み込んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
読んでくださって、ありがとうございます。
少しでも面白いと思われたら、📢の応援よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おお、ありがとうございました。かっこいいです、気に入りました」
「いやいや、お礼を言うのは私の方だよ。こんなに美しくて、細工しやすい金属の作り方を教えてもらって、なんとお礼を言っていいのか」
俺は今、王都の〈アルバン商会〉に来ている。え? ジャミール遺跡はどうなったかって? はい、そうです。途中で気づいたんです。ジョアンさんに強化用の金属プレートを注文していたことに。
ともあれ、ジョアンさんに装着してもらった飾り彫刻入りの金属プレートは、とても気に入った。濃い茶色のレザーに金色に輝く真鍮がとてもよく映える。一見してすごく高価なレザーアーマーに見えるし、高ランク冒険者に見えるだろうな。ちょっと恥ずかしい気もするが、まあこのくらいいいだろう。
「代金を払います。いくらですか?」
俺の問いに、ジョアンさんは手で制して、顔を近づけてきた。
「代金はいらない。ただし、よかったら、この、何だったかな……」
「真鍮ですか」
「そうそう、その《シンチュウ》の特許を私に売ってくれないか」
「はい、いいですよ」
「おお、そうか、ありがとう」
「いいえ。ただ、できれば商業ギルドに特許を登録して、皆が使えるようにしてもらえたら嬉しいです」
ジョアンさんはしっかりと頷いて、余った真鍮の板を手に取った。
「ああ、もともとそのつもりだったよ。こんな素晴らしい素材を自分だけで独占するのは犯罪だからね」
良かった。ジョアンさんに任せれば、上手くやってくれるだろう。彼はどうしても特許料を払うと言い張ったが、俺はそれを断り、代わりにちょっと高級な革のブーツを格安で売ってもらうことで何とか折り合いをつけた。
今使っているブーツは、靴底がだいぶすり減っていたんだよ。新しいブーツは、外側がケイブリザードの革で、丈夫なうえに水をはじき、しかも軟らかい。靴底はワイバーンの尻尾の革で、軽くて耐摩耗性に優れている。これで、身体強化を存分に使っても問題ない。
俺は、ジョアンさんに別れを告げて、王都の街を南門へ向かって走った。その先の森の上にスノウが待っていてくれた。
(スノウ、お待たせ)
『あ、ご主人様、お帰り~。御用は済んだの~?』
(ああ、済んだぞ。ほら、どうだいこのアーマー?)
『おお、ピカピカだあ~、かっこいいね~』
(ふふん、そうだろう、そうだろう。可愛いな、スノウは)
『わふ~ん!』
(よし、じゃあ、出発しようぜ。新たなる冒険の旅へ)
『お~~!』
『……お~』
若干一名、ノリが悪い声が混じっていたが、俺たちは元気よく王都の空から飛び立った。
♢♢♢
スノウは、アウグスト王国とローダス王国の国境の山脈を越え、さらに南へ進んだ。眼下には、ローダス王国の広大な国土が広がっている。山脈のこちら側は雨が少ないのか、森は少なく、二本の大きな川沿いに街が集中し、その周囲にきれいに区画整理された畑が広がっていた。用水路も整備され、豊かな田園地帯という感じだ。
「おお、あそこがローダス王国の王都だな。ずいぶん大きな都だな」
進行方向やや右手に、大きな城が聳え立つ円形の巨大な街が見えてきた。アウグスト王国の王都の倍近くあるかもしれない。国力の大きさがよく分かる。
『ご主人様、もうすぐだよ~。ほら、あの山の先なの~』
(おお、そうか。スノウが生まれた国はどっちにあるんだ?)
『ええっとね~……たぶん、少し左の方角かな。大きな海や大きな山を越えたずっと先に、世界樹の森があるんだよ~』
(へえ、いつかは行ってみたいな。スノウ、人間の俺が行ってもいいのか?)
『きっと大丈夫だよ~。普通の人間や魔物は結界があるから入れないけど、ご主人様は私の分霊を魂に宿しているから入れるはずだよ~』
(おお、そうか。じゃあ、いつか連れて行ってくれよな)
『オッケー、いつでも行きたいときに言ってくれれば連れて行くよ~……っ! そろそろジャミール遺跡だけど、また、あいつらが来たみたい』
スノウの声に途中から警戒の色が加わり、飛ぶのをやめて空中に待機した。
『マスター、前方五百メートルにワイバーンの群れです。五匹います』
「ワイバーンだって? まずいな、逃げるか?」
『ご主人様~、あいつらだよ~、私が〈世界樹の子ども〉のところに行こうとしていた時も、この辺りで襲い掛かって来たの~。今度は、こっちがやっつける番だよ~』
ああ、そうだったのか。幼体だったスノウを襲って瀕死の状態にしたのは、この辺りを縄張りにするワイバーンの群れだったのだ。
(そうか、じゃあ逃げるわけにはいかないな。スノウの仇討ちだ)
『マスター、今回は違ったやり方を試してみましょう。今回はスノウと視覚共有するのではなく、スノウの分霊に宿った私と視覚共有します』
(うわお、何でもありになってきたな。そんなこともできるのか?)
『あれこれ説明するのは後です。では、マスターの体からスノウの分霊を分離します』
また、前回のようなめまいを感じた後、視覚が二つになった。目の前に美しい金緑色の光の球が浮かんでいる。そして、片方の視覚は俺の姿を映していた。
『どうですか? ちゃんと見えていますか?』
(ああ、俺の姿が見えているよ。うん、アーマーとブーツはなかなかいいな。髪が少し伸びすぎたな、そろそろ切らないと……)
『何をのんきなことを……ほら、奴らがじれてこっちに向かって来ましたよ。じゃあこの前と同じやり方でいきますよ』
(ああ、了解! じゃあ、スノウ、お前の好きなように動いていいぞ)
『わかった~~、いっくよ~~!』
スノウは再び飛び始めた。そのスピードはワイバーンの比ではなかった。
(うおおお、こ、これじゃあメイスは使えないぞ。ナビ、魔法攻撃でいく!)
『了解です。ワイバーンの皮膚は硬いので、羽を狙うのが効果的です。ここは、ファイヤーアローでいきましょう』
(よし、了解、火の矢、いや、火の槍のイメージだ。あ、でも、ワイバーンて火を吐いたり、風魔法を使ったりしないのか?)
『いいえ、ワイバーンは魔法は使えません。ドラゴンと間違っていませんか?』
(え、そうなのか? 前世で見たアニメでは火を吐いたり、ウィンドカッターを使ってたぞ)
『どんなおとぎ話ですか。ワイバーンの武器は足や羽の先の鋭い爪と、牙です。さあ、来ましたよ』
近くに来たワイバーンは、想像以上の大きさだった。足の爪でも俺の顔くらいある。あんなのに引っ掻かれたら、一発でバラバラになりそうだ。
しかし、スノウの速さに奴らはまったくついて来れなかった。直線的に進むのは速いが、方向を変えるのは得意じゃないらしい。
『くらえええ~~っ!』
スノウが一匹目のワイバーンの後ろに回り込み、口から金色のレーザーのような光を放った。それはワイバーンの羽の付け根に当たり大きく切り裂いた。
ギャアアオオッ!
ワイバーンは空気が震えるような悲鳴を上げて、くるくると回りながら地上に落ちていく。
おお、すげえっ、かっこいいな、スノウ! 口からレーザービームが出るのか!
『光魔法ライトジャベリンですね。マスター、こっちもいきますよ』
(おうっ、こっちは火の槍だ! ファイヤージャベリンッ!)
俺の頭上にいたナビの宿る光の球から背後のワイバーンに向かって、柱のような太さの炎の槍が放たれ、驚きに固まったワイバーンを一瞬のうちに炎に中に包み込んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
読んでくださって、ありがとうございます。
少しでも面白いと思われたら、📢の応援よろしくお願いします。
192
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる