48 / 61
連載
65 ジャミール遺跡 2
しおりを挟む
冒険の前哨戦ともいうべき、ワイバーン五匹との戦いは、スノウの大活躍もあって俺たちの圧勝に終わった。残り一匹になったワイバーンは、慌てて身をひるがえし逃げ去って行った。完全な脳筋馬鹿ではなかったようだ。
『マスター、地上に落ちたワイバーンはまだ生きています。とどめを刺しましょう』
(ああ、そうだな。スノウ、頼む)
『わかった~』
俺たちは地上に降り立った。幸い周囲は岩や砂に覆われた荒れ地で、ワイバーンが落ちたことによる被害はなかった。
すでに事切れたワイバーンも一匹いたが、残りの三匹はまだ生きており、起き上がってこちらに攻撃をしようとする奴もいた。
俺たちは、それぞれが魔法で一匹ずつ首を落としてとどめを刺した。ちなみに俺とナビが使ったのは、ウィンドカッターの上位版、中級魔法のウィンドスラッシュだ。魔力量も多く必要だが、対象を狙って放つときの、イメージの固定、角度、強度などにかなりの〝意志の強さ・明確さ〟が必要になる。初級と中級の違いなのだろう。
『ワイバーンの爪や皮は貴重な素材です。肉も淡白で美味です。さあ、マスター、解体しましょう』
(待て待て、待て~いっ! 言っておくが、俺は魔石を取り出すくらいしかやったことがないぞ。しかも、こんなドでかいのを四匹も解体なんて、できるかっ!)
『甘いですね、マスター。解体くらいできないと、この先冒険者として生きていけませんよ』
(うっ、で、でもよ、こんなの無理だって……)
『……では、全部解体しなくていいですから、爪と尻尾だけ持っていくことにしましょう』
(ま、まあ、そのくらいなら……でも、ナイフは普通のハンティングナイフだぞ? これで切れるのか?)
『そうですね。では、〈魔力付与〉の練習をしましょうか。これは、武器にも人間にも応用できます』
(おお、付与魔法か、お願いします、ナビさん)
『はい。では、ナイフを見ながら、ナイフ全体を包み込むイメージで、先ほどのウィンドスラッシュの魔法を掛けてください』
(はあ? ちょ、ちょっと待ってくれ。ナイフにウィンドスラッシュの魔法? そんなことしたら俺の手が斬れちゃうぞ?)
『魔法を放つのではなく、属性を付与した魔法で包み込むのです。纏わせると言い換えてもいいでしょう。そうすることで、武器なら、その武器と対象物との間に属性魔法の効果が発動します。切れ味なら風属性、硬さなら土属性というふうに、対象物に与えたい効果によって属性を変えるのです』
(な、なるほど……理屈は分かったけど、魔法って武器に固定できるのか?)
『固定というより、纏わせるのです。当然、魔力との親和性が高い金属の方が、長時間纏わせることができます。例えば、ミスリルや黒鉄がそうですね。逆に鋼鉄は親和性が低いですから、短時間しか纏わせることができません。これは、人間の場合も同じことです』
(なるほどな……じゃ、じゃあさ、もしかして、拳に火属性や水属性の魔法を纏わせて攻撃したりもできるのか?)
『当然できます』
ヒャッハ~~! おい、聞いたか、俺? 『ストフ〇イ』の技が現実に使えるんだぞ。リュ〇や〇鬼みたいに、敵を殴って火だるまにしたり、凍らせたりできるんだ。すげええ!
『浮かれていないで、練習してください』
(は、はい。ええっと、ナイフに風魔法のウィンドスラッシュを纏わせる……んん……なかなか魔力が広がって行かないな……)
『まだ、魔法を放つ癖が出ています。放つのではなく、流し込むようなイメージです』
(分かった。流し込む……流し込む……お、おお、出来たんじゃね?)
『はい、できましたね。では、それでワイバーンの尻尾を切ってみてください』
俺はワクワクしながら、薄緑色の魔力に包まれたナイフを持って、首なしワイバーンの死体に近づいた。そして、尻尾の付け根にナイフをぐっと差し込んだ。
ザクッ!
ひゃああっ! おいおいおいっ、なんだこの切れ味はっ! ほとんど力を入れていないのに半分近くまで切れちゃったぞ。
(す、すげえな……よし、この調子で残りも……って、あ、あれ? 切れない)
『鉄のナイフだと、一回の効果で終わりのようですね。もう一回付与しないといけません』
なるほど。これが付与魔法、いわゆる〈エンチャント〉というやつか。これは相当すごい魔法だぞ。使い方次第で、かなりの強敵でも倒せるな。練習しがいがある。
こうして、俺は付与魔法の練習をしながら、四匹のワイバーンの爪を切り取り、尻尾を切り落として皮を剥いだ。肉も塊に切り分けた。すべての素材を〈ルーム〉に収納した後、残った死体は土魔法で穴を掘って埋めた。
(お待たせ、スノウ。じゃあ、遺跡に行こうか)
『は~い。見てて面白かったよ~、ご主人様。頑張ったね~』
(そうか? ありがとうな。よし、出発していいぞ)
俺は、スノウの背中に上って首元を優しくポンポンと叩いた。
スノウはゆっくりと空に向かって高度を上げていく。地上が見る見るうちに遠くになっていった。
♢♢♢
『さあ、着いたよ、ご主人様~』
(おお、ここがジャミール遺跡か……って、デカっ! いったい何の遺跡なんだ?)
そこに広がっていたのは、例えるなら〝石材の廃棄場〟だろうか。大小無数の石の直方体が一つの村ほどの広さの中に積み重なり、墓標のように突き立っているものも点々と残っている。そして、長い年月の間に、苔むし、蔦やつる草が絡みつき、全体を覆っている。
『かなり古い遺跡ですね。恐らく何かの施設だったのではないかと推測します』
『ここにはね、大昔、ジャミールっていう大きな国があったんだって。エルフの長老が教えてくれたんだ~。でも、世界樹を支配しようとして、神様の怒りに触れ、滅ぼされたって聞いたよ~』
(なるほど……その国が滅んで、その跡地に現在のローダス王国が作られたのか。ここは、いかにも神話の舞台にふさわしい遺跡だな。降りてみるか。スノウ、あそこの少し開けた場所に下ろしてくれ)
『は~い』
俺たちは、何か円形状の庭のような場所に降り立った、石のブロックが敷き詰められているが、所々は剥がれて、そこから雑草や蔦などが生えていた。
(よし、今日はここで野営をするか。スノウ、ここまでありがとうな。木漏れ日亭の皆が心配しているだろうから、帰って安心させてやってくれ)
俺の言葉に、スノウは少し悲し気に顔をすり寄せてきた。
『うん……もっとご主人様と一緒に居たいけど、しかたないね。でも、私が必要になったら、すぐに呼んでね』
(ああ、その時は頼むよ。あ、そうだ、ワイバーンの肉を皆に持って行ってくれないか)
俺はスノウの顎の下を優しく撫でた後、収納からワイバーンの尻尾の肉の塊を取り出した。スノウはそれを口に咥えると、ゆっくりと空中に浮かび上がっていった。
『じゃあね~、ご主人様。気を付けて。帰るときはまた呼んでね~』
スノウは俺の上で何回か輪を描いた後、優雅に空の彼方へ消えて行った。
「さて、いろんな魔物がやって来るらしいから、ちょっと丈夫な寝床でも作りますか」
スノウを見送った後、俺は急に緊張感に包まれて、周囲を警戒しながら行動を開始した。
まずは安全な夜を過ごすためにどうするか考えて、地面の中に寝床を作ることにした。
円形の庭のすぐ近くに、ちょうど周囲に石材が壁のように積み重なった小さなスペースを見つけたので、そのスペースに土魔法で縦穴を掘り、そこから横に穴を広げて居住スペースを作った。壁を固めてからいったん外へ出た。
屋根の材料と薪を集めようと周囲を見回したが、ぽつんぽつんと木はあるものの、近くでは必要な量は集められないようだ。
『マスター、遺跡の周囲には森があります。どんな魔物がいるか、確認するためにも簡単に散策しませんか?』
(ああ、そうだな。どうせ木を集める必要があるから、行くしかないか)
俺はメイスを肩に、身体強化を発動して走り出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
読んでくださって、ありがとうございます。
皆様の応援が書き続ける力となります。
少しでも面白いと思われたら、📢を押していただくとありがたいです。
『マスター、地上に落ちたワイバーンはまだ生きています。とどめを刺しましょう』
(ああ、そうだな。スノウ、頼む)
『わかった~』
俺たちは地上に降り立った。幸い周囲は岩や砂に覆われた荒れ地で、ワイバーンが落ちたことによる被害はなかった。
すでに事切れたワイバーンも一匹いたが、残りの三匹はまだ生きており、起き上がってこちらに攻撃をしようとする奴もいた。
俺たちは、それぞれが魔法で一匹ずつ首を落としてとどめを刺した。ちなみに俺とナビが使ったのは、ウィンドカッターの上位版、中級魔法のウィンドスラッシュだ。魔力量も多く必要だが、対象を狙って放つときの、イメージの固定、角度、強度などにかなりの〝意志の強さ・明確さ〟が必要になる。初級と中級の違いなのだろう。
『ワイバーンの爪や皮は貴重な素材です。肉も淡白で美味です。さあ、マスター、解体しましょう』
(待て待て、待て~いっ! 言っておくが、俺は魔石を取り出すくらいしかやったことがないぞ。しかも、こんなドでかいのを四匹も解体なんて、できるかっ!)
『甘いですね、マスター。解体くらいできないと、この先冒険者として生きていけませんよ』
(うっ、で、でもよ、こんなの無理だって……)
『……では、全部解体しなくていいですから、爪と尻尾だけ持っていくことにしましょう』
(ま、まあ、そのくらいなら……でも、ナイフは普通のハンティングナイフだぞ? これで切れるのか?)
『そうですね。では、〈魔力付与〉の練習をしましょうか。これは、武器にも人間にも応用できます』
(おお、付与魔法か、お願いします、ナビさん)
『はい。では、ナイフを見ながら、ナイフ全体を包み込むイメージで、先ほどのウィンドスラッシュの魔法を掛けてください』
(はあ? ちょ、ちょっと待ってくれ。ナイフにウィンドスラッシュの魔法? そんなことしたら俺の手が斬れちゃうぞ?)
『魔法を放つのではなく、属性を付与した魔法で包み込むのです。纏わせると言い換えてもいいでしょう。そうすることで、武器なら、その武器と対象物との間に属性魔法の効果が発動します。切れ味なら風属性、硬さなら土属性というふうに、対象物に与えたい効果によって属性を変えるのです』
(な、なるほど……理屈は分かったけど、魔法って武器に固定できるのか?)
『固定というより、纏わせるのです。当然、魔力との親和性が高い金属の方が、長時間纏わせることができます。例えば、ミスリルや黒鉄がそうですね。逆に鋼鉄は親和性が低いですから、短時間しか纏わせることができません。これは、人間の場合も同じことです』
(なるほどな……じゃ、じゃあさ、もしかして、拳に火属性や水属性の魔法を纏わせて攻撃したりもできるのか?)
『当然できます』
ヒャッハ~~! おい、聞いたか、俺? 『ストフ〇イ』の技が現実に使えるんだぞ。リュ〇や〇鬼みたいに、敵を殴って火だるまにしたり、凍らせたりできるんだ。すげええ!
『浮かれていないで、練習してください』
(は、はい。ええっと、ナイフに風魔法のウィンドスラッシュを纏わせる……んん……なかなか魔力が広がって行かないな……)
『まだ、魔法を放つ癖が出ています。放つのではなく、流し込むようなイメージです』
(分かった。流し込む……流し込む……お、おお、出来たんじゃね?)
『はい、できましたね。では、それでワイバーンの尻尾を切ってみてください』
俺はワクワクしながら、薄緑色の魔力に包まれたナイフを持って、首なしワイバーンの死体に近づいた。そして、尻尾の付け根にナイフをぐっと差し込んだ。
ザクッ!
ひゃああっ! おいおいおいっ、なんだこの切れ味はっ! ほとんど力を入れていないのに半分近くまで切れちゃったぞ。
(す、すげえな……よし、この調子で残りも……って、あ、あれ? 切れない)
『鉄のナイフだと、一回の効果で終わりのようですね。もう一回付与しないといけません』
なるほど。これが付与魔法、いわゆる〈エンチャント〉というやつか。これは相当すごい魔法だぞ。使い方次第で、かなりの強敵でも倒せるな。練習しがいがある。
こうして、俺は付与魔法の練習をしながら、四匹のワイバーンの爪を切り取り、尻尾を切り落として皮を剥いだ。肉も塊に切り分けた。すべての素材を〈ルーム〉に収納した後、残った死体は土魔法で穴を掘って埋めた。
(お待たせ、スノウ。じゃあ、遺跡に行こうか)
『は~い。見てて面白かったよ~、ご主人様。頑張ったね~』
(そうか? ありがとうな。よし、出発していいぞ)
俺は、スノウの背中に上って首元を優しくポンポンと叩いた。
スノウはゆっくりと空に向かって高度を上げていく。地上が見る見るうちに遠くになっていった。
♢♢♢
『さあ、着いたよ、ご主人様~』
(おお、ここがジャミール遺跡か……って、デカっ! いったい何の遺跡なんだ?)
そこに広がっていたのは、例えるなら〝石材の廃棄場〟だろうか。大小無数の石の直方体が一つの村ほどの広さの中に積み重なり、墓標のように突き立っているものも点々と残っている。そして、長い年月の間に、苔むし、蔦やつる草が絡みつき、全体を覆っている。
『かなり古い遺跡ですね。恐らく何かの施設だったのではないかと推測します』
『ここにはね、大昔、ジャミールっていう大きな国があったんだって。エルフの長老が教えてくれたんだ~。でも、世界樹を支配しようとして、神様の怒りに触れ、滅ぼされたって聞いたよ~』
(なるほど……その国が滅んで、その跡地に現在のローダス王国が作られたのか。ここは、いかにも神話の舞台にふさわしい遺跡だな。降りてみるか。スノウ、あそこの少し開けた場所に下ろしてくれ)
『は~い』
俺たちは、何か円形状の庭のような場所に降り立った、石のブロックが敷き詰められているが、所々は剥がれて、そこから雑草や蔦などが生えていた。
(よし、今日はここで野営をするか。スノウ、ここまでありがとうな。木漏れ日亭の皆が心配しているだろうから、帰って安心させてやってくれ)
俺の言葉に、スノウは少し悲し気に顔をすり寄せてきた。
『うん……もっとご主人様と一緒に居たいけど、しかたないね。でも、私が必要になったら、すぐに呼んでね』
(ああ、その時は頼むよ。あ、そうだ、ワイバーンの肉を皆に持って行ってくれないか)
俺はスノウの顎の下を優しく撫でた後、収納からワイバーンの尻尾の肉の塊を取り出した。スノウはそれを口に咥えると、ゆっくりと空中に浮かび上がっていった。
『じゃあね~、ご主人様。気を付けて。帰るときはまた呼んでね~』
スノウは俺の上で何回か輪を描いた後、優雅に空の彼方へ消えて行った。
「さて、いろんな魔物がやって来るらしいから、ちょっと丈夫な寝床でも作りますか」
スノウを見送った後、俺は急に緊張感に包まれて、周囲を警戒しながら行動を開始した。
まずは安全な夜を過ごすためにどうするか考えて、地面の中に寝床を作ることにした。
円形の庭のすぐ近くに、ちょうど周囲に石材が壁のように積み重なった小さなスペースを見つけたので、そのスペースに土魔法で縦穴を掘り、そこから横に穴を広げて居住スペースを作った。壁を固めてからいったん外へ出た。
屋根の材料と薪を集めようと周囲を見回したが、ぽつんぽつんと木はあるものの、近くでは必要な量は集められないようだ。
『マスター、遺跡の周囲には森があります。どんな魔物がいるか、確認するためにも簡単に散策しませんか?』
(ああ、そうだな。どうせ木を集める必要があるから、行くしかないか)
俺はメイスを肩に、身体強化を発動して走り出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
読んでくださって、ありがとうございます。
皆様の応援が書き続ける力となります。
少しでも面白いと思われたら、📢を押していただくとありがたいです。
326
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。
しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。
全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。
超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!?
万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。
一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。
「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」
――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。
これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。