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迷い道 ーエリザベスー
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「エリザベス様の体調さえ良ければアメリア様が夕方面会したいとのことです。いかがなさいますか。」
マリーが言った。
いよいよ正式に言い渡されてしまうのかしらね。
「ええ、構わないわ。そのようにお返事しておいて頂戴。」
そう言いながらマリーが入れてくれたお茶を飲む。
朝早くから部屋を抜け出して大泣きをしてしまった。
こっそり部屋に帰ると誰にも気付かれずに済んだようでホッとした。
頭が痛いと嘘をつき午前中は誰も部屋に入れなかったおかげで腫れた目も誰も知らない。
泣けばスッキリした、と言うべきか。
なんだかすがすがしい気持ちなのだ。
アメリア様からの面会もこれで行き先も日程もはっきりするわ、と。
ルシアーノ様とも会わなければ怒らせることもないのだからと、前向きな気持ちが溢れてくる。
「この辺りで療養といえば皆どこに行くのかしら?」
マリーに聞くと
「そうですね。おそらくリマポルカではないかと。すぐに行けますし。気候も良く各地に温泉もありますし。ジュンブリザート領ですが前辺境伯の従兄弟に当たる方が治めています。」
興味深い土地ね。
リマポルカ。図書館で地図でも見ようかしら。
「一時間ほど図書館に行くわ。アメリア様が来られるまでには帰ってくるけれども。お茶のご用意などお願いするわね。」
とマリーに言いつけるとサラを連れて図書館に行くことにした。
図書館でリマポルカのことを調べる。
ここより南にある土地で馬車なら半日といった感じだろうか。
療養として人気なようで観光地として栄えている。
各地にある温泉は成分によって効能が違うようだ。
楽しそうだな、と思う。
と同時にちくりと胸も痛む。
振り切るように立ち上がるとサラに
「庭を少し散歩してから戻るわ。」
というとサラは後ろからついてきた。
「少し1人になりたいわ。」
というと不安気な色を目に浮かべたものの
「病み上がりですし、少ししたら迎えに上がりますよ。」
と強く言われた。
なんだかおかしくなってふふと笑った。
ここを歩くのも後わずかだろうか。
泣いてスッキリしたと思ったはずが感傷に浸ってしまった。
今からアメリア様に沙汰を言い渡されるからだろうか。
ベンチに座ったものの落ち着かない。
もういいわ。帰りましょう。
そう思い立ち上がり来た道を帰った。
はずだった。
(どうしてかしら。またやってしまったわ。)
来た道を帰っているはずなのにいつかも間違えた道にきている。
(もうサラの迎えを待ちましょう。確かこちらにベンチがあったわよね。)
そう思い草木の迷路のような道を横にそれた。
パッとひらけた道の先にいたのは。
燃えるような赤い髪の男性が驚いた顔をしてこちらを見ている。
会いたくて会いたくない。
ルシアーノ様だった。
マリーが言った。
いよいよ正式に言い渡されてしまうのかしらね。
「ええ、構わないわ。そのようにお返事しておいて頂戴。」
そう言いながらマリーが入れてくれたお茶を飲む。
朝早くから部屋を抜け出して大泣きをしてしまった。
こっそり部屋に帰ると誰にも気付かれずに済んだようでホッとした。
頭が痛いと嘘をつき午前中は誰も部屋に入れなかったおかげで腫れた目も誰も知らない。
泣けばスッキリした、と言うべきか。
なんだかすがすがしい気持ちなのだ。
アメリア様からの面会もこれで行き先も日程もはっきりするわ、と。
ルシアーノ様とも会わなければ怒らせることもないのだからと、前向きな気持ちが溢れてくる。
「この辺りで療養といえば皆どこに行くのかしら?」
マリーに聞くと
「そうですね。おそらくリマポルカではないかと。すぐに行けますし。気候も良く各地に温泉もありますし。ジュンブリザート領ですが前辺境伯の従兄弟に当たる方が治めています。」
興味深い土地ね。
リマポルカ。図書館で地図でも見ようかしら。
「一時間ほど図書館に行くわ。アメリア様が来られるまでには帰ってくるけれども。お茶のご用意などお願いするわね。」
とマリーに言いつけるとサラを連れて図書館に行くことにした。
図書館でリマポルカのことを調べる。
ここより南にある土地で馬車なら半日といった感じだろうか。
療養として人気なようで観光地として栄えている。
各地にある温泉は成分によって効能が違うようだ。
楽しそうだな、と思う。
と同時にちくりと胸も痛む。
振り切るように立ち上がるとサラに
「庭を少し散歩してから戻るわ。」
というとサラは後ろからついてきた。
「少し1人になりたいわ。」
というと不安気な色を目に浮かべたものの
「病み上がりですし、少ししたら迎えに上がりますよ。」
と強く言われた。
なんだかおかしくなってふふと笑った。
ここを歩くのも後わずかだろうか。
泣いてスッキリしたと思ったはずが感傷に浸ってしまった。
今からアメリア様に沙汰を言い渡されるからだろうか。
ベンチに座ったものの落ち着かない。
もういいわ。帰りましょう。
そう思い立ち上がり来た道を帰った。
はずだった。
(どうしてかしら。またやってしまったわ。)
来た道を帰っているはずなのにいつかも間違えた道にきている。
(もうサラの迎えを待ちましょう。確かこちらにベンチがあったわよね。)
そう思い草木の迷路のような道を横にそれた。
パッとひらけた道の先にいたのは。
燃えるような赤い髪の男性が驚いた顔をしてこちらを見ている。
会いたくて会いたくない。
ルシアーノ様だった。
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