悪役令嬢は二度婚約を破棄される

くきの助

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庭にて ールシアーノー

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ふー
一息つく。

母上とアレクはまだ部屋で話している。
母上はエリザベス嬢に面会を申し込むと言っていた。

俺にはもう二度と会うなと何度も釘を刺された。

もちろんストレスの元凶だとはっきりアレクに言われた時から会わない方がいいと思っていた。
だからこそ療養を勧めたのだ。
それが城から追い出したように思われるとは。
しかしこんな風に他人に言われるとモヤモヤする。
アレクはブラハムの息子に婚約者がいるかどうか確かめると言っていた。
いなければ違う土地に療養した方がいいと。

いなければ何だと言うのだ。
その事を考えると何故か体が重くなり口の中が鉛でも入れられたように冷たい鉄の味がした。
気持ち悪かった。
なので部屋を出た。

庭のベンチでぼーっとしているとそんな気分もなくなって落ち着く。
母上やアレクに言われた事を考えていた。

辺境伯として。

確かにもう会わなければこれ以上関係が悪くなるはずもない。
貴族である以上発言や行動は気をつけなければならない。
それが北の辺境伯ともなれば尚更。
発言や行動一つで大きな争いになる危険などゴロゴロしている。
まして王家や筆頭公爵家と揉めるなど。

仕方ない。仕方ないのだ。
俺は辺境伯なのだ。

言い聞かせるように呟いていると
ガサガサと草木をかき分けるような音がした。
ふと音の方を見てみると、飛び出してくるように女神が現れた。
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