くきの助

くきの助

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恋愛 連載中 長編
「私に告白したのは罰ゲームだったんでしょう?」 「なーんだ、もう知っちゃったんだ。」 私がそう言えば目の前の美丈夫は笑い声を上げた。 「とはいえクラスで浮いてた勤勉だけが取り柄の地味な準男爵令嬢が、サリナス伯爵家の令息と付き合えたんだ。良かったなあ。」 今更彼の言葉に私が心を乱される事はない。 あなたは知らない。 私が知っているということを。 あなたが私に交際を申し込んだのは罰ゲームだという事も、 貴族に罰ゲームを仕掛けるのは不味いからと貴族じゃない準男爵令嬢を選んだ事も、 難易度を上げるために大真面目な私を選んだ事も、 自分が真面目な女でも攻略できると悪友たちに見せつけたかった事も。 ぜんぶぜんぶ、最初から知っていた。 「潮時だと思ってたんだ。ちょうど良かったよ。」 そうね。あなたの言う通りだわ。 先のないお付き合いはもう潮時。 さようならキャル。 お元気で。 こうして私たちのごっこ遊びは終わりを迎えた。
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文字数 18,438 最終更新日 2026.06.13 登録日 2026.06.12
恋愛 完結 短編
「キャロライン=ガンボール=ハーフナー伯爵令嬢!お前は次期侯爵夫人に相応しくない!」 夏の長期休暇前の学園パーティーでそう宣言したのは私の婚約者アラン=マルルロード=モリス侯爵令息だ。 ざわついていた会場が嘘のように静まり返る。 「お前との婚約を破棄する!」 スラリとした長身。 少しクセのある美しい黒髪。 前髪は流れる様に左右に分かれ、間からは額と黒にも見える濃い群青の瞳がのぞいている。 そしてスッと通った鼻筋。涼しげな薄い唇が私に婚約破棄を言い渡した。 いつも何処かでわかってた。 これは全部夢でいつか醒めるのだと。 とうとうその時が来たのだと、心から納得している自分がいる。 私みたいな田舎貴族がこんな素敵な人と婚約など。 アラン様の隣には艶やかなライトブラウンの髪の美しい令嬢が寄り添っている。 私のくすんだブルネットの髪とは大違い。 彼の想い人は彼女だと知っていた。 ほら、二人並べばこんなにもお似合い。 先日ハッキリと言われたばかりではないか。 想い人がいるがそれはお前ではない、と。 諦めよう 私がいくら頑張っても、きっと真実の愛にはかなわない。 夢はもう醒めたのだ。 自分に見合った場所で生きていこう。 私に王都は眩しすぎる。 「仰せの通りに。」 丁寧にカーテシーをして、私は会場を後にする。 こうして私の身の程知らずの恋は終わりを告げたのだった。
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文字数 107,076 最終更新日 2025.12.03 登録日 2025.11.09
恋愛 完結 短編
「お前みたいな年増に迫られても気持ち悪いだけなんだよ!」 そう言って思い切りローズを突き飛ばしてきたのは今日夫となったばかりのエリックである。 ちなみにベッドに座っていただけで迫ってはいない。 「吐き気がする!」と言いながら自室の扉を音を立てて開けて出ていった。 年増か……仕方がない……。 なぜなら彼は5才も年下。加えて付き合いの長い年下の恋人がいるのだから。 次の日事故で頭を強く打ち記憶が混濁したのを記憶喪失と間違われた。 なんとか誤解と言おうとするも、今までとは違う彼の態度になかなか言い出せず……
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「ブリジット=バールトン。あなたを愛する事はない。」 ああ、ようやく言えた。 目の前の彼女は14歳にしてこれが二度目の結婚。 こんなあどけない顔をしてとんでもない悪女なのだ。 私もそのことを知った時には腹も立ったものだが、こちらにも利がある結婚だと割り切ることにした。 「当初話した通り2年間の契約婚だ。離婚後は十分な慰謝料も払おう。ただ、白い結婚などと主張されてはこちらも面倒だ。一晩だけ付き合ってもらうよ。」 初夜だというのに腹立たしい気持ちだ。 私だって悪女と知る前は契約なんて結ぶ気はなかった。 政略といえど大事にしようと思っていたんだ。 なのになぜこんな事になったのか。 それは半年ほど前に遡る。
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「エリザベス=ルトフェルト=ビバリースカイ!!お前との婚約を破棄する!」 学園の卒業パーティで高らかに宣言したのはアウリス=ヴィ=バールキャピタル  この国の第一王子であり、私エリザベス公爵令嬢の婚約者である。 「ここにいるジョージィ男爵令嬢に対する暴言や嫌がらせ!もはや看過できん!」 と言いながら横にいるピンクブロンドの髪にピンクアイのかわいらしい女性を抱き寄せた。 うーん、何度考えても身に覚えがない罪ばかりだわねぇ。 王子の命令で北の辺境伯に嫁ぐことになるも、 北の大地でもエリザベスの悪役令嬢っぷりは噂になっており‥‥
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文字数 70,593 最終更新日 2024.08.27 登録日 2024.07.17
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