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第1-2章 後宮下女→徳妃付侍女(新版)
「普段の会話はこんな感じです」
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後宮は皇帝陛下の妃達が住まう場所。
次の春華国を担う後継者を誕生させるのが役目のため、男性は原則的に皇帝しか入れない鳥籠、とでも言い換えるべきか。
ただし、何事にも例外が存在する。
例えば男性としての機能を失った宦官と呼ばれる人達は男手として多用されている。
男らしさの源が無いためか、その在り様はどこか中性的な感じがする。それでも女性らしさを追求する後宮の女達と比べたら雄々しく、体力仕事は任されやすいかな。
そしてもう一つの例外は、成人に至る通過儀礼を終えていない皇子だ。
彼らは子ども扱いされるので母親が暮らす部屋には戻ることが出来る。早くから母親と引き離すべきではない、と定められているためだそうだ。
「だから僕は後宮に数少なく出入りできる希少な男ってわけ」
「へー凄いんですねー」
「そんなあからさまに抑揚のない声で返事しなくてもいいんじゃないかな?」
「勿論真面目に受け答えはしますよ。時と場合によるだけで」
なお、第四皇子から上の方々は既に成人になっている。ご結婚なさっている方もいらっしゃるし。
つまり第五皇子は皇帝を除いて後宮に入れる希少な男として数えられるわけだ。
「後宮にしょっちゅう戻ってくるのは女の子でも物色してるんですか?」
「酷い疑いだなあ。さすがに父上の妃を欲しがるほど飢えてないって」
「どうだか。紅玉宮殿下ぐらいのお年って興味持ち始める時期じゃないですか」
「そりゃあ興味が無いって言ったら嘘になるけどさ。綺麗な人達ばっかだし」
さて、この頃はわたしが後宮に就職してから月が替わっていた。
最初のうちは環境の変化に戸惑ったものの慣れれば仕事もそこまで苦労するほどでもなくなっていて、緊張や戸惑いも薄れてきた時期と言い換えてもいい。
徳妃様の身の回りのお世話は侍女頭を始めとする他の方々がやってしまうので、わたしの主な仕事は掃除や片づけだった。護衛も兼ねて採用されたのもあって徳妃様から離れる仕事があまり割り振られなかったから、正直仕事量に物足りなさを感じる程だった。
で、だ。
頻繁に顔を見せてくる暁明様はどういうわけかわたしに声をかけまくってくる。徳妃様の傍らで控えている時ならまだしも、掃除中の時まで話しかけてくるものだから邪魔だったらありゃしなかった。
「ちなみに紅玉宮殿下は――」
「暁明」
「……。紅玉宮殿下は――」
「暁明だって。前から言ってるじゃん、名前で呼んでって」
しかも妙に懐かれている気がする。
「だから何度もお断りしてるじゃないですか。恐れ多いですって」
「当の本人が許してるんだから別にいいじゃないか。じゃないと何度だって訂正するからね」
「……暁明様」
「よろしい」
別にわたしはそこまで気に入られるような真似はした覚えが無かったのだけれど。単にごろつきを撃退した程度で惹きつけられたんだとしたら過大評価も良い所でしょう。
「暁明様って婚約者はいないんですか?」
「単刀直入だね。恐れ多いってどの口が言ったんだっけ?」
「この前静かにしてたらすねたのはそっちじゃないですか」
「怒ってなんかないさ。むしろそうしてくれた方が僕は嬉しい」
結局わたしは仕事の間ずっと暁明様と喋りながら手を動かしていた。
なものだから徳妃様付きの侍女方はどういうわけか微笑ましくこちらを見つめてくるし、他の妃付きの内官からは突き刺さるように凍てついた眼差しを送られるし。居心地はよろしくない。
「あいにくまだいないね。そろそろかな、とは思ってるんだけど」
「暁明様にだったらきっと素敵な女性が伴侶になりますよ」
「だといいんだけどね。皇族の血を絶やさないって使命なら青玉兄とか翠玉兄がいるから間に合ってるし」
青玉宮殿下こと第二皇子、翠玉宮殿下こと第三皇子。それぞれ得意分野なら皇太子であらせられる金剛宮殿下に勝っていると讃えられる方々だ。いずれも優秀だから万一の予備としては十分だと言える。
「むしろ余計な後継者争いを起こさないために僕には一生独身でいろって言われてもおかしくないよね」
「今後自分もその子孫も絶対に皇位は狙いません、って誓ってみては?」
「誓いは破った時の代償があるから有効なんであって、踏み倒せるんなら意味無いじゃん、って思われないかな?」
「それもそうですね」
故に、第五皇子こと暁明様は皇位継承争いとはほぼ無縁だと評されていた。
こんな風に後宮に通い詰めでも酷くは叱られないし、責任も負ってない。楽な立ち位置って言えば聞こえがいいんだけれど、その実どうでもいいって思われてるんでしょう。
「じゃあ好き勝手しちゃったらどうですか?」
「好き勝手って、僕が気に入った女の子に手を出しちゃっていいとでも?」
「そんな暴虐は許されないですって。けれど、好きになった相手との恋愛ぐらいは自由なんじゃないですか?」
「僕には政略的な価値は無いから、って?」
「そう仰ると身も蓋も無いですけどね。次に皇帝になられる皇太子殿下に不信感を持たせなければ別にいいと思いますよ」
「絶対に金剛兄の権威を脅かしません。そう言えれば充分だ、と」
だから、つい最近採用されたばかりで得体の知れない下女とこうして楽しく会話していても冷たい眼差しを向けられるだけで済んでいるんだ。
もしお相手が皇太子殿下や青玉宮殿下だったりしたら、次の日には堀に張られた水に浮かんだ死体になってるかもしれない。
「無害な女の子を探すために母親離れ出来ない子供を演じてるんですよね」
「絶対にそうは言いふらさないでよね。風評被害過ぎる」
「で、実際のところ後宮内に気になる方でもいらっしゃるんですか?」
「え? 僕は雪慧のことが一番好きなんだけど」
台に乗って天井付近を水拭きしていたのがいけなかった。変なことを言われたものだから体勢を崩して危うく落下するところだった。
かろうじてふちを掴んで事なきを得る。
そう、これよこれ。
何故か暁明様はわたしをこんな感じにからかってくるのよ。
単に好ましいって意味合いで好き好き言ってくるだけならわたしも同じように返事すればいい。けれど暁明様は、酔狂なのか知らないけれど、情熱的にわたしへ好意を明かしてくるんだ。
「一体わたしのどこがお気に召したんでしょうかね?」
「だって、僕に素の自分をそこまでさらけ出してくれる人って初めてなんだもん」
「……。わたしだって遠慮しなくて良いと許可を貰ってなければもうちょっとぐらい礼儀を弁えますよ」
「そうは言ってもそこまで踏み切ってくるなんて思ってなかったさ」
この問答も一体何度目になるか、もう数えていない。
最初は単にからかっているだけかと思ったし、次にはお遊びや退屈しのぎの類なんだろうと考えた。なのに一向に止める気配がないし、むしろ直接的に伝えてくるようになった。
「作法の一つも知らない田舎者ってだけですよ。暁明様はいっつも見目麗しい女性ばっか見ているせいで目が肥えているんです。口直しに雑な食べ物を欲しくなるのと同じだったりしませんか?」
「あー。周りにいないような女の人だなあ、とは思ったかも」
「そこは隠さないんですね。とにかく、わたしなんかより素敵な女性はいっぱいいるでしょう。ほら、美しく舞う方とか素晴らしい曲を奏でる方とか」
「まただよ。雪慧ったらそうやって自分以外の人を持ち上げて僕から遠ざかろうとしてない?」
「わたしは事実を口にしただけですけど」
暁明様が向けてくる好意が具体的に何を意味するかはまだ分からない。小動物を可愛がる感覚と同じなのか、友情の類なのか、好奇心の延長線に過ぎないのか。それ次第で反応の仕方もがらっと変わってくるんだもの。
けれど、まあ、正直な話好意を向けられるのは嫌じゃない。
一喜一憂した結果弄ばれただけだった際の衝撃が怖いのは否定しない。わたしが暁明様から遠ざかるもっと大きな理由があるんだからしょうがない。
「僕が嫌なの?」
「暁明様は好きですよ」
「えっ?」
「優しいですし面白いですし可愛いですし。あと話していて楽しくて、笑顔が素敵だなって思います」
「……」
反撃とばかりにわたしは彼に抱いている想いをばか正直にぶつけてやった。
彼は取り澄ました風を装うとしているようだけれど、動揺を隠しきれていない。視線を右往左往させてるし身体を揺り動かしてるし。
やったわ大成功。
「……。うん、僕も雪慧が好きだよ」
「それはありがとうございます」
「仕事を効率的に真面目にやるのが立派だし、他の内官達の悪口とか嫌味も受け流すぐらい出来てるし」
「評価いただけるんでしたら賃金上げてくださるよう口添えしてもらえますか?」
「艶やかな髪は大河が流れるようだし、目がどんな宝石よりも輝いてるよ。あとたまに歯を見せて笑うのが可愛いしどきっとするよね」
「……うぇ?」
「頬も程よく肉がついてて触ったらきっと気持ちよくて柔らかいんだろうなあ。まつ毛長いよね。目がぱっちりしてるように見えるよ。唇も潤ってていい形してるよね。紅をさしたらとっても魅力的だろうね」
「あ、あの。暁明様?」
「どうしたの? どこが気に入ったのかって聞いてきたら答えてるだけだよ。雪慧の良い所はもっといっぱいあるから」
そしてこんな感じに結局いいようにやられるのがもはや日常と化していた。
そんな毎日を悪くないと感じる自分がここにいた。
次の春華国を担う後継者を誕生させるのが役目のため、男性は原則的に皇帝しか入れない鳥籠、とでも言い換えるべきか。
ただし、何事にも例外が存在する。
例えば男性としての機能を失った宦官と呼ばれる人達は男手として多用されている。
男らしさの源が無いためか、その在り様はどこか中性的な感じがする。それでも女性らしさを追求する後宮の女達と比べたら雄々しく、体力仕事は任されやすいかな。
そしてもう一つの例外は、成人に至る通過儀礼を終えていない皇子だ。
彼らは子ども扱いされるので母親が暮らす部屋には戻ることが出来る。早くから母親と引き離すべきではない、と定められているためだそうだ。
「だから僕は後宮に数少なく出入りできる希少な男ってわけ」
「へー凄いんですねー」
「そんなあからさまに抑揚のない声で返事しなくてもいいんじゃないかな?」
「勿論真面目に受け答えはしますよ。時と場合によるだけで」
なお、第四皇子から上の方々は既に成人になっている。ご結婚なさっている方もいらっしゃるし。
つまり第五皇子は皇帝を除いて後宮に入れる希少な男として数えられるわけだ。
「後宮にしょっちゅう戻ってくるのは女の子でも物色してるんですか?」
「酷い疑いだなあ。さすがに父上の妃を欲しがるほど飢えてないって」
「どうだか。紅玉宮殿下ぐらいのお年って興味持ち始める時期じゃないですか」
「そりゃあ興味が無いって言ったら嘘になるけどさ。綺麗な人達ばっかだし」
さて、この頃はわたしが後宮に就職してから月が替わっていた。
最初のうちは環境の変化に戸惑ったものの慣れれば仕事もそこまで苦労するほどでもなくなっていて、緊張や戸惑いも薄れてきた時期と言い換えてもいい。
徳妃様の身の回りのお世話は侍女頭を始めとする他の方々がやってしまうので、わたしの主な仕事は掃除や片づけだった。護衛も兼ねて採用されたのもあって徳妃様から離れる仕事があまり割り振られなかったから、正直仕事量に物足りなさを感じる程だった。
で、だ。
頻繁に顔を見せてくる暁明様はどういうわけかわたしに声をかけまくってくる。徳妃様の傍らで控えている時ならまだしも、掃除中の時まで話しかけてくるものだから邪魔だったらありゃしなかった。
「ちなみに紅玉宮殿下は――」
「暁明」
「……。紅玉宮殿下は――」
「暁明だって。前から言ってるじゃん、名前で呼んでって」
しかも妙に懐かれている気がする。
「だから何度もお断りしてるじゃないですか。恐れ多いですって」
「当の本人が許してるんだから別にいいじゃないか。じゃないと何度だって訂正するからね」
「……暁明様」
「よろしい」
別にわたしはそこまで気に入られるような真似はした覚えが無かったのだけれど。単にごろつきを撃退した程度で惹きつけられたんだとしたら過大評価も良い所でしょう。
「暁明様って婚約者はいないんですか?」
「単刀直入だね。恐れ多いってどの口が言ったんだっけ?」
「この前静かにしてたらすねたのはそっちじゃないですか」
「怒ってなんかないさ。むしろそうしてくれた方が僕は嬉しい」
結局わたしは仕事の間ずっと暁明様と喋りながら手を動かしていた。
なものだから徳妃様付きの侍女方はどういうわけか微笑ましくこちらを見つめてくるし、他の妃付きの内官からは突き刺さるように凍てついた眼差しを送られるし。居心地はよろしくない。
「あいにくまだいないね。そろそろかな、とは思ってるんだけど」
「暁明様にだったらきっと素敵な女性が伴侶になりますよ」
「だといいんだけどね。皇族の血を絶やさないって使命なら青玉兄とか翠玉兄がいるから間に合ってるし」
青玉宮殿下こと第二皇子、翠玉宮殿下こと第三皇子。それぞれ得意分野なら皇太子であらせられる金剛宮殿下に勝っていると讃えられる方々だ。いずれも優秀だから万一の予備としては十分だと言える。
「むしろ余計な後継者争いを起こさないために僕には一生独身でいろって言われてもおかしくないよね」
「今後自分もその子孫も絶対に皇位は狙いません、って誓ってみては?」
「誓いは破った時の代償があるから有効なんであって、踏み倒せるんなら意味無いじゃん、って思われないかな?」
「それもそうですね」
故に、第五皇子こと暁明様は皇位継承争いとはほぼ無縁だと評されていた。
こんな風に後宮に通い詰めでも酷くは叱られないし、責任も負ってない。楽な立ち位置って言えば聞こえがいいんだけれど、その実どうでもいいって思われてるんでしょう。
「じゃあ好き勝手しちゃったらどうですか?」
「好き勝手って、僕が気に入った女の子に手を出しちゃっていいとでも?」
「そんな暴虐は許されないですって。けれど、好きになった相手との恋愛ぐらいは自由なんじゃないですか?」
「僕には政略的な価値は無いから、って?」
「そう仰ると身も蓋も無いですけどね。次に皇帝になられる皇太子殿下に不信感を持たせなければ別にいいと思いますよ」
「絶対に金剛兄の権威を脅かしません。そう言えれば充分だ、と」
だから、つい最近採用されたばかりで得体の知れない下女とこうして楽しく会話していても冷たい眼差しを向けられるだけで済んでいるんだ。
もしお相手が皇太子殿下や青玉宮殿下だったりしたら、次の日には堀に張られた水に浮かんだ死体になってるかもしれない。
「無害な女の子を探すために母親離れ出来ない子供を演じてるんですよね」
「絶対にそうは言いふらさないでよね。風評被害過ぎる」
「で、実際のところ後宮内に気になる方でもいらっしゃるんですか?」
「え? 僕は雪慧のことが一番好きなんだけど」
台に乗って天井付近を水拭きしていたのがいけなかった。変なことを言われたものだから体勢を崩して危うく落下するところだった。
かろうじてふちを掴んで事なきを得る。
そう、これよこれ。
何故か暁明様はわたしをこんな感じにからかってくるのよ。
単に好ましいって意味合いで好き好き言ってくるだけならわたしも同じように返事すればいい。けれど暁明様は、酔狂なのか知らないけれど、情熱的にわたしへ好意を明かしてくるんだ。
「一体わたしのどこがお気に召したんでしょうかね?」
「だって、僕に素の自分をそこまでさらけ出してくれる人って初めてなんだもん」
「……。わたしだって遠慮しなくて良いと許可を貰ってなければもうちょっとぐらい礼儀を弁えますよ」
「そうは言ってもそこまで踏み切ってくるなんて思ってなかったさ」
この問答も一体何度目になるか、もう数えていない。
最初は単にからかっているだけかと思ったし、次にはお遊びや退屈しのぎの類なんだろうと考えた。なのに一向に止める気配がないし、むしろ直接的に伝えてくるようになった。
「作法の一つも知らない田舎者ってだけですよ。暁明様はいっつも見目麗しい女性ばっか見ているせいで目が肥えているんです。口直しに雑な食べ物を欲しくなるのと同じだったりしませんか?」
「あー。周りにいないような女の人だなあ、とは思ったかも」
「そこは隠さないんですね。とにかく、わたしなんかより素敵な女性はいっぱいいるでしょう。ほら、美しく舞う方とか素晴らしい曲を奏でる方とか」
「まただよ。雪慧ったらそうやって自分以外の人を持ち上げて僕から遠ざかろうとしてない?」
「わたしは事実を口にしただけですけど」
暁明様が向けてくる好意が具体的に何を意味するかはまだ分からない。小動物を可愛がる感覚と同じなのか、友情の類なのか、好奇心の延長線に過ぎないのか。それ次第で反応の仕方もがらっと変わってくるんだもの。
けれど、まあ、正直な話好意を向けられるのは嫌じゃない。
一喜一憂した結果弄ばれただけだった際の衝撃が怖いのは否定しない。わたしが暁明様から遠ざかるもっと大きな理由があるんだからしょうがない。
「僕が嫌なの?」
「暁明様は好きですよ」
「えっ?」
「優しいですし面白いですし可愛いですし。あと話していて楽しくて、笑顔が素敵だなって思います」
「……」
反撃とばかりにわたしは彼に抱いている想いをばか正直にぶつけてやった。
彼は取り澄ました風を装うとしているようだけれど、動揺を隠しきれていない。視線を右往左往させてるし身体を揺り動かしてるし。
やったわ大成功。
「……。うん、僕も雪慧が好きだよ」
「それはありがとうございます」
「仕事を効率的に真面目にやるのが立派だし、他の内官達の悪口とか嫌味も受け流すぐらい出来てるし」
「評価いただけるんでしたら賃金上げてくださるよう口添えしてもらえますか?」
「艶やかな髪は大河が流れるようだし、目がどんな宝石よりも輝いてるよ。あとたまに歯を見せて笑うのが可愛いしどきっとするよね」
「……うぇ?」
「頬も程よく肉がついてて触ったらきっと気持ちよくて柔らかいんだろうなあ。まつ毛長いよね。目がぱっちりしてるように見えるよ。唇も潤ってていい形してるよね。紅をさしたらとっても魅力的だろうね」
「あ、あの。暁明様?」
「どうしたの? どこが気に入ったのかって聞いてきたら答えてるだけだよ。雪慧の良い所はもっといっぱいあるから」
そしてこんな感じに結局いいようにやられるのがもはや日常と化していた。
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