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ヤミイ

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 仮性包茎は一朝一夕には治らない。
 一時的に包皮をめくることはできても、ずっとそのままにしておくと亀頭が渇いて痛いからだ。
 ネットでは矯正用の下着も出回っているみたいだけど、取り寄せたところで次の土曜日に間に合うはずもない。
 仕方なく僕は仮性包茎を治すことは諦め、せめてペニスが臭わないようにしようと思った。
 包皮を剥いた状態で、十分にシャボンをつけて亀頭を洗う。
 本来はそれで済ませるのだけれど、本当に消臭できたかどうか不安だった。
 この前みたいに先生が僕の股間に顔を近づけた場合、本当に臭わないかどうか。
 それを確かめる必要がある。
 もしかしたら今度は、先生が口で・・・してくれるかもしれないからだ。
 恥垢の臭いは出汁の匂いに似ている。
 いざ口で奉仕してもらうとなった時に、僕のペニスの先っちょからそんな匂いがしたら先生もさぞ幻滅だろう。
 かといって、陰キャの僕にはフェラチオしてくれる彼女なんているはずもない。
 となると、方法はひとつしかなかった。
 自分の口で自分のペニスを舐めてみるのだ。
 幸い、僕は身体が柔らかかった。
 幼児の頃、母にバレエ教室に通わされていたせいもある。
 今まで試したことがなかったが、頑張れば、できないことはない。
 そう、ひとりフェラチオだ。
 先生が来る日の前日の夜、いよいよ僕は試してみることにした。
 家族が寝静まったのを見計い、全裸になった。
 鏡の前で乳首を弄ってペニスをしごき、いやらしい自分の姿をたっぷり鑑賞しながら勃起を完璧にする。
 前述したように、僕は身長が160センチ前後しかないくせに、ペニスは成人男性並みに大きい。
 たまに見るエロサイトの男優にも負けないほど長くて太いのだ。
 だから完全に勃起させると僕のペニスは亀頭の先が臍の上まで届く。
 ペニスをカチカチに尖らせたところで包皮を剥き、ベッドの上に胡坐をかいて腰を徐々に前へと曲げていく。
 赤黒い亀頭が目と鼻の先に近づいてくる。
 先っぽの尿道口はウーパールーパーの口みたいで、涎を垂らすように我慢汁をぷつぷつ分泌させている。
 そろそろ苦しくなってきた。
 でも我慢して、精一杯舌を伸ばす。
 届いた、と思った瞬間、
「くうっ」
 僕は絶妙な快感に、思わず喉の奥でうめいていた。

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