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先生は両足を左右に開いたままだ。
だから、丸い肉丘が左右に割られて肛門が丸見えになっている。
菊の花弁に似たそれはたび重なる指責めのせいでぱっくりと口を開き、襞だらけの真っ赤な中身が見えていた。
内臓に続いているその赤い穴からは、そこはかとなくかすかな湯気まで立っているようだ。
「私はジュリ。一応、その男の妹ってことになってる」
じっくり兄の痴れた肉体を眺めた後、先生の”妹”が、含みのある答え方をした。
僕は女性の顔をまじまじと見つめた。
ジュリ・・・。
名前を聞くのは初めてだけど、”一応”というのはどういうことなのだろう?
「妹?」
ぎょろりとした眼を見開くナオミに、ジュリが訊く。
「それで、あなたたちは何をしてるわけ?」
「見りゃわかるだろ? 年越しに備えて、ちょっとした路上パーティやってんだよ」
ナオミが変わり果てた先生を、ジュリの目の前に突き出した。
「恥ずかしい恰好・・・」
ジュリの眼が、すっと細くなる。
吊るされた先生をじいっと見つめて、誰にともなくつぶやいた。
「まったく、もう…。でも、確かに兄貴らしいわね・・・。赤の他人の前に、何もかも曝け出して、しかも、躰の中で一番いやらしい部分を、こんなにカチコチに反応させて・・・」
だから、丸い肉丘が左右に割られて肛門が丸見えになっている。
菊の花弁に似たそれはたび重なる指責めのせいでぱっくりと口を開き、襞だらけの真っ赤な中身が見えていた。
内臓に続いているその赤い穴からは、そこはかとなくかすかな湯気まで立っているようだ。
「私はジュリ。一応、その男の妹ってことになってる」
じっくり兄の痴れた肉体を眺めた後、先生の”妹”が、含みのある答え方をした。
僕は女性の顔をまじまじと見つめた。
ジュリ・・・。
名前を聞くのは初めてだけど、”一応”というのはどういうことなのだろう?
「妹?」
ぎょろりとした眼を見開くナオミに、ジュリが訊く。
「それで、あなたたちは何をしてるわけ?」
「見りゃわかるだろ? 年越しに備えて、ちょっとした路上パーティやってんだよ」
ナオミが変わり果てた先生を、ジュリの目の前に突き出した。
「恥ずかしい恰好・・・」
ジュリの眼が、すっと細くなる。
吊るされた先生をじいっと見つめて、誰にともなくつぶやいた。
「まったく、もう…。でも、確かに兄貴らしいわね・・・。赤の他人の前に、何もかも曝け出して、しかも、躰の中で一番いやらしい部分を、こんなにカチコチに反応させて・・・」
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