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ヤミイ

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 シャワーを浴びて身体を綺麗にするのではなく、お互い身体にこびりついた精液を舐め合うー。
 いかにも先生らしい提案だった。
 それでこそ合宿だ。
 それに、言うまでもなくほとんどがデンプンで構成されている精液は、お湯に触れると固まってしまう。
 シャワーより、舐めたほうが早いのだ。
「出かける用意をして、僕の部屋に来てください」
 ふたつのリモコンを手早く回収し、スイッチをオフにすると、僕は言った。
 継続的な刺激は、慣れにつながる。
 ここらで小休止しておかないと、いざという時、先生の反応が悪くなりかねない。
「ここでしないのか?」
 眉根を寄せる先生に、
「鏡に映った僕らを見たくて・・・。僕の部屋は、鏡張りに近いから・・・」
 しなをつくって、僕は答えた。
「鏡に映して、か。それもいいな」
 先生が目の周りをぽっと赤らめる。
「どうせまた、裸コートで外出するんですよね?」
「ああ、そうだ」
「ならば、先生もコートの用意を」
「下着をどうするか、迷っている。マイクロビキニだけを穿いていくというのも、ひとつの手だが・・・」
「いいですね」
 僕は、下着から亀頭を突き出した先生の筋肉質な裸身を想像して、ゴクリと思わず生唾を呑み込んだ。
「僕にも同じショーツを用意してもらえるなら」
 勃起弾痕の雁首のくぼみまでしか届かないビキニショーツほど、気持ちいい下着はない。
 ちょうど亀頭の裏側をゴムできつく締めつけられるので、それだけで亀頭の先が濡れてくる。
「もちろんだ。そう思って、特別に恥ずかしいタイプを用意してあるさ」
 先生が笑った。
 特別恥ずかしいタイプのショーツ・・・。
 どんなのだろう。
 興奮で、喉がカラカラに乾いてきた。
「移動は、また地下鉄?」
「いや、今度は市バスにしよう。ただし、ごく普通の路線だ。元日の昼間はさすがに貸し切りは無理なんでね」
 際どいショーツのほかは全裸で、その上にコートを羽織っただけの僕らー。
 名案が閃いたのはその時だ。
 よし、と僕は心の中でほくそ笑んだ。
 この手で先生を辱めてやろう・・・。

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