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ヤミイ

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 潤んだ眼で先生が僕を見つめ、痴呆のように濡れた唇を蠢かす。
 口を開いて先生の顎の下で待ち受けていると、案の定、先生が口を半開きにして唾液を僕の口に垂らしてきた。
 僕は喉を鳴らしてその生温かい体液を飲んだ。
 先生の唾液は、ねっとりしていて少し癖のある味だ。
 でも、そこが先走り汁に似ていて僕は好きだった。
 抱き合って存分に口づけを交わした後、僕は乱暴に先生を突き放し、ベッドの上に立ち上がった。
 そろそろ限界だ。
 これ以上続ければ、折り曲げて肛門に差し込んだ先生のペニスは折れるか肉離れを起こしてしまうに違いない。
 僕に突き放され、先生が無様にベッドの上に転がった。
 更に足で蹴って仰向けにすると、お尻の下に敷かれていた勃起ペニスが勢いよく飛び出した。
 そのバネ仕掛けを連想させる動きからして、幸い、折れてはいないらしい。
 だが、さすがに長い時間躰の下敷きになり、折り曲げられて先を肛門に突っ込んでいただけに、真ん中あたりが赤く腫れている。
 先生は、股間から生の勃起ペニスをそびえ立たせたまま、物欲しげな表情で僕を見上げている。
 そのペニスの勃起具合からしても、立場の逆転はもう明らかだった。
「何を見てるんです?」
 僕は先生の勃起ぺニスを膝で蹴った。
 二十センチは優にある先生のぺニスが、メトロノームの針のように大きく揺れる。
「僕のチンポを舐めてくれるとでもいうんですか?」
 先生がかぶりを振った。
 ゆるゆると首を振りながら、はにかむような口調でつぶやいた。
「兜合わせ・・・」
「はっ」
 僕は、見下すように吐き捨てた。
「この期に及んで、また僕と勃起チンポ同士を擦り合わせたいと?」
 なんだ。
 やっぱり先生も、僕との兜合わせの虜になってるんじゃないか。
 僕が、ずっとそうであるように。
 そう思うと、悦びがこみ上げると同時に、少しおかしくなったのだ。
「どっちが、先に逝くか、まだ、勝負は、終わっていない・・・」
 苦渋に満ち満ちた口調で、先生がつぶやいた。
 確かにそうだ。
 シックスナイン勝負では、分が悪くなった僕のほうが、土壇場で秘技による逆襲に方針を変えたのだった。
「いいでしょう」
 僕は両手を伸ばし、指で先生の勃起乳首をつまんでやった。
「くっ」
 瞬間、先生の眉間に、愉悦に耐える縦皺が寄った。
「お手合わせしますから、まず、立ってください」
 そのまま乳首を取っ手代わりにして、先生の躰を立たせにかかる。
「ああ、ち、ちくび・・・」
 うっとりとした声で喘ぎながら、伸びる乳首に引かれて、ベッドの上に先生が立ち上がる。
 僕はその体を引き寄せると、右足の膝の裏側で、早くも突き出してきた先生の勃起ペニスを挟んでやった。
 男でも、膝の内側は女性の腋の下のように柔らかい。
 膝の裏を使えば、やろうと思えば素股すら可能なのだ。
「兜合わせの前に、まずはこの愛撫に耐えられますか?」
 更に股倉に左手を突き入れ、睾丸を掴んで挑発すると、先生が快感に顔を歪ませ、切なげに吐息をついた。

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