R指定

ヤミイ

文字の大きさ
651 / 855

643

しおりを挟む
「なに、簡単なことですよ」
 僕は改めて、皮つきのトウモロコシみたいに吊り下げられたみじめな先生の下に、仰向けになった。
「僕が言うように、ロープの長さや位置を調整してくれればいいのです」
 そう。
 寝たままのこの姿勢では、壁の操作盤に手が届かない。
 さっきのように、自由に先生を動かすことができないのだ。
 それを、塁にやってもらおうと考えたのである。
「もちろん、あなたにも楽しみは分けてあげます。もしかして、あなた、以前、先生の恋人かセフレだったのではないですか?」
 カマをかけると、案の定、塁の美しい顏に、さっと朱がさした。
「セフレ? 冗談言わないで。これでもれっきとした婚約者だったのよ」
 類は怒りで震えているようだ。
 それが本当なら、確かに元婚約者にとって、セフレ扱いされるほど、屈辱的なことはないだろう。
「はああ、じゃあ、あれですか。今流行の、婚約破棄。どっちから言い出したにせよ、理由は言うまでもないですよね。先生の、この変態性欲者としての、豪…。たとえバイセクシャルであっても、先生が、超がつくほどのナルシストでマゾヒストであることには変わりがない」
 そうなのだ。
 先生の場合、仮に誰かと結婚できたとしても、その伴侶ひとりとの性生活だけで満足できるわけがないのだ。
 すぐに”妹”のジュリとも過ちを犯すだろうし、隙を見つけては、この合宿のような乱交パーティを開こうとするに決まっている。
「ご想像にお任せするわ…って、そんなの、余計なお世話よ。赤の他人のあなたに言われたくないわ」
 憤懣やるかたないといったふうに、ふんとそっぽを向く塁。
「僕が想像するに、別れた後も、あなたは恋人が他の誰かと淫蕩な行為に耽るのを看破できず、ついにホームドクターとして、一緒のマンションに住むことにした。そして、職務の一環と偽って、先生の住居のあちこちに監視カメラを仕掛け、毎日繰り広げられる性の饗宴を自分の部屋で堪能しながら、自慰に耽っている…。大方、そんなところじゃないんですか?」
「う、うるさい!」
 図星だったのだろう。
 地団太踏んで、類が怒鳴った。
 クールな雰囲気とシャープな美貌が台無しだった。
 これはおもしろい。
 僕はほくそ笑んだ。
 この元婚約者の女の前で、先生を陵辱しまくってやるのだ。
 ああ、まったくー。
 なんてワクワクする経験だろう。
「じゃ、始めましょうか」
 声質を変えて、僕は言った。
「最初は見ててください」
 手を伸ばし、真上にぶら下がる先生の臀部の肉をつかむ。
 顏すれすれまで引き下ろすと、直腸のはみ出た肛門が、うまい具合に口の位置に来た。
 両手の指で、露出し切った先生の肛門を更に左右に広げてやった。
「いやだ…。彼ったら、脱肛してるじゃない…」
 上ずった声で、塁がつぶやくのが聞こえてきた。

 

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

BL短編集

田舎
BL
タイトル通り。Xくんで呟いたショートストーリーを加筆&修正して短編にしたやつの置き場。 ※こちらは激しい描写や♡描写のない作品となります。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...