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ヤミイ

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「そうですよ。しかも、この中には、膨張した前立腺も入っている」
 僕は先生の肛門からはみ出した肉の塊に口づけた。
「ホームドクターなら、前立腺が男性の性感帯の中心だってことは、知ってますよね? 先生は、これを弄られるのが、大好きなんです」
「でも、そんなことをしたら、感染症の危険が…」
 塁がなじるように言った時だった。
「いいんだ」
 ふいに、それまではあはあ喘ぐばかりだった先生が、半眼のまま、塁のほうを見た。
「いいんだ、塁。あのジュリですら、命がけで子宮脱セックスまで披露してくれたんだ。兄の俺だけが、楽をするなんてことはできないよ…」
「…君、あなったって人は…」
 類の声が嫉妬で震えた。
 僕はふと、やはりこのふたりの破綻の原因は、ジュリなのではないかと思った。
 先生がバイセクシャル、両刀使いであることに、違和感はなかった。
 子どもの頃からのセックスの相手がジュリだったとしたら、当然そうならざるを得ないはずだからだ。
 ジュリは両性具有である。
 先生の肛門を己のペニスで犯すと同時に、己の蜜壺で先生の肉棒を何度も何度も咥え込んだに違いない。
「わかったわ」
 やがて、諦めたように、塁がつぶやいた。
「あなたがそこまで言うのなら、この場は少年の言う通りの方法で、あなたの淫らな肉体を陵辱してあげる。でも、これだけは覚えておいて。いくらあなたが無痛症でも、その状態で三角木馬にかけられたら、まず間違いなく、出血多量で死ぬってこと。つまり、明日であなたの人生は終わってしまうのよ」
 塁は真剣に先生を諭そうとしているようだった。
 婚約破棄の憂き目にあったというのに、なんと麗しい愛情表現であることか。
 それにしても、またしても”三角木馬”だ。
 ここまでくると、どんな拷問器具なのか、楽しみでたまらない。
 血まみれになって愉悦に喘ぐ全裸の美青年を妄想して、僕は更に残酷な気分になる。
 直腸を口に含み、しゃぶり出す。
 そうしておいて、両腕を前に回し、先生の勃起ペニスを握りしめる。
 右手で根元をきつく握り、左手の手のひらで濡れ濡れの肥大亀頭をくまなくぐるぐる撫で回す。
 カウパー腺液と精液で、すぐさまべちょべちょになる先生の怒張恥肉棒。
「ああ、ああ、ああっ」
 間断なく、先生が叫ぶ。
 横目で様子をうかがうと、そんな先生の痴態を食い入るように見つめながら、スケスケの黒いレオタードの上から、塁がつんと先の尖った形のいい自分の乳房を、両手でゆっくりと揉み始めていた…。

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