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「なに、簡単なことですよ」
僕は改めて、皮つきのトウモロコシみたいに吊り下げられたみじめな先生の下に、仰向けになった。
「僕が言うように、ロープの長さや位置を調整してくれればいいのです」
そう。
寝たままのこの姿勢では、壁の操作盤に手が届かない。
さっきのように、自由に先生を動かすことができないのだ。
それを、塁にやってもらおうと考えたのである。
「もちろん、あなたにも楽しみは分けてあげます。もしかして、あなた、以前、先生の恋人かセフレだったのではないですか?」
カマをかけると、案の定、塁の美しい顏に、さっと朱がさした。
「セフレ? 冗談言わないで。これでもれっきとした婚約者だったのよ」
類は怒りで震えているようだ。
それが本当なら、確かに元婚約者にとって、セフレ扱いされるほど、屈辱的なことはないだろう。
「はああ、じゃあ、あれですか。今流行の、婚約破棄。どっちから言い出したにせよ、理由は言うまでもないですよね。先生の、この変態性欲者としての、豪…。たとえバイセクシャルであっても、先生が、超がつくほどのナルシストでマゾヒストであることには変わりがない」
そうなのだ。
先生の場合、仮に誰かと結婚できたとしても、その伴侶ひとりとの性生活だけで満足できるわけがないのだ。
すぐに”妹”のジュリとも過ちを犯すだろうし、隙を見つけては、この合宿のような乱交パーティを開こうとするに決まっている。
「ご想像にお任せするわ…って、そんなの、余計なお世話よ。赤の他人のあなたに言われたくないわ」
憤懣やるかたないといったふうに、ふんとそっぽを向く塁。
「僕が想像するに、別れた後も、あなたは恋人が他の誰かと淫蕩な行為に耽るのを看破できず、ついにホームドクターとして、一緒のマンションに住むことにした。そして、職務の一環と偽って、先生の住居のあちこちに監視カメラを仕掛け、毎日繰り広げられる性の饗宴を自分の部屋で堪能しながら、自慰に耽っている…。大方、そんなところじゃないんですか?」
「う、うるさい!」
図星だったのだろう。
地団太踏んで、類が怒鳴った。
クールな雰囲気とシャープな美貌が台無しだった。
これはおもしろい。
僕はほくそ笑んだ。
この元婚約者の女の前で、先生を陵辱しまくってやるのだ。
ああ、まったくー。
なんてワクワクする経験だろう。
「じゃ、始めましょうか」
声質を変えて、僕は言った。
「最初は見ててください」
手を伸ばし、真上にぶら下がる先生の臀部の肉をつかむ。
顏すれすれまで引き下ろすと、直腸のはみ出た肛門が、うまい具合に口の位置に来た。
両手の指で、露出し切った先生の肛門を更に左右に広げてやった。
「いやだ…。彼ったら、脱肛してるじゃない…」
上ずった声で、塁がつぶやくのが聞こえてきた。
僕は改めて、皮つきのトウモロコシみたいに吊り下げられたみじめな先生の下に、仰向けになった。
「僕が言うように、ロープの長さや位置を調整してくれればいいのです」
そう。
寝たままのこの姿勢では、壁の操作盤に手が届かない。
さっきのように、自由に先生を動かすことができないのだ。
それを、塁にやってもらおうと考えたのである。
「もちろん、あなたにも楽しみは分けてあげます。もしかして、あなた、以前、先生の恋人かセフレだったのではないですか?」
カマをかけると、案の定、塁の美しい顏に、さっと朱がさした。
「セフレ? 冗談言わないで。これでもれっきとした婚約者だったのよ」
類は怒りで震えているようだ。
それが本当なら、確かに元婚約者にとって、セフレ扱いされるほど、屈辱的なことはないだろう。
「はああ、じゃあ、あれですか。今流行の、婚約破棄。どっちから言い出したにせよ、理由は言うまでもないですよね。先生の、この変態性欲者としての、豪…。たとえバイセクシャルであっても、先生が、超がつくほどのナルシストでマゾヒストであることには変わりがない」
そうなのだ。
先生の場合、仮に誰かと結婚できたとしても、その伴侶ひとりとの性生活だけで満足できるわけがないのだ。
すぐに”妹”のジュリとも過ちを犯すだろうし、隙を見つけては、この合宿のような乱交パーティを開こうとするに決まっている。
「ご想像にお任せするわ…って、そんなの、余計なお世話よ。赤の他人のあなたに言われたくないわ」
憤懣やるかたないといったふうに、ふんとそっぽを向く塁。
「僕が想像するに、別れた後も、あなたは恋人が他の誰かと淫蕩な行為に耽るのを看破できず、ついにホームドクターとして、一緒のマンションに住むことにした。そして、職務の一環と偽って、先生の住居のあちこちに監視カメラを仕掛け、毎日繰り広げられる性の饗宴を自分の部屋で堪能しながら、自慰に耽っている…。大方、そんなところじゃないんですか?」
「う、うるさい!」
図星だったのだろう。
地団太踏んで、類が怒鳴った。
クールな雰囲気とシャープな美貌が台無しだった。
これはおもしろい。
僕はほくそ笑んだ。
この元婚約者の女の前で、先生を陵辱しまくってやるのだ。
ああ、まったくー。
なんてワクワクする経験だろう。
「じゃ、始めましょうか」
声質を変えて、僕は言った。
「最初は見ててください」
手を伸ばし、真上にぶら下がる先生の臀部の肉をつかむ。
顏すれすれまで引き下ろすと、直腸のはみ出た肛門が、うまい具合に口の位置に来た。
両手の指で、露出し切った先生の肛門を更に左右に広げてやった。
「いやだ…。彼ったら、脱肛してるじゃない…」
上ずった声で、塁がつぶやくのが聞こえてきた。
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