9 / 11
第9話 世界中の人の顔を忘れても、私だけは忘れない
しおりを挟む
夜会の余韻が、まだ王宮の空気に溶け残っている時間だった。
私はノエルと並んで、用意された私室へと戻っていた。
喧騒から切り離された廊下は静かで、遠くから聞こえる楽師の音も、もう別世界のもののように感じられる。
扉が閉まる音が、やけに大きく響いた。
「……疲れましたね」
私がそう言うと、ノエルは少しだけ笑った。
「正直に言えば、頭の方が疲れたかな」
椅子に腰を下ろす彼の仕草は、夜会の場で見せていた緊張をすっかり解いていて、私はそれを見るだけで、胸の奥がふわりと温かくなった。
でも、心配なのはエルの心情。
シャルル様が、前と同じように、些細なことを詰問しては、持ちだした話をエルに片っ端から論破された。
それで、限界を超えてしまったのだろう。王族にあるまじきほど取り乱して、叫んでしまった。
「いい気になるなよ! 顔の覚えられないお前なんて、どうせ欠陥品だ!」
騒ぎを聞きつけたアルベール様の差配で、シャルル様は連れ出された。
エルは、表面では平気な顔をしていたけど、傷つかないはずがない。
今は、二人きりだ。
誰に気を配る必要もない。
誰の名前も、顔も、思い出さなくていい。
私は彼の向かいに座り、そっと手袋を外した。
「……エル」
「うん?」
一瞬、言葉を探す。
けれど、探す必要はなかった。ここでは、言葉を選びすぎる必要がないのだと、私はもう知っている。
「さっきのこと……第二王子殿下に言われたこと、気にしていませんか?」
エルは、ほんの一瞬だけ目を伏せた。
「気にしていない、と言えば嘘になるかな」
彼はそう前置きしてから、静かに続けた。
「……僕は、やっぱり欠陥品なんだと思う」
胸が、きゅっと締めつけられた。
「顔と名前を覚えられない。社交の場では致命的だ。君がいなければ、今日だって何もできなかった」
違う。
その言葉は、あまりにも違いすぎて、私は反射的に首を振っていた。
「それは、“欠陥”ではありません」
はっきりと、断言する。
エルが少し驚いたように、こちらを見る。
「確かに、あなたは顔を覚えるのが得意ではありません。でも、その代わりに、あなたは“人を見る”ことができます」
「……?」
「名前を聞いた瞬間に、その人の領地、立場、抱えている問題、必要な解決策まで理解する。それは誰にでもできることではありません」
私は、彼の目をまっすぐに見た。
「あなたは、“人”ではなく、“国”を見ているんです」
エルの唇が、わずかに震えた。
「……クリス」
「あなたは、私が誇れる人です」
言葉にした瞬間、不思議と迷いはなかった。
エルは震える手で、そっと私の頬に触れた。その指先は驚くほど熱い。
「ねえ、エル。名前を呼ばなくても、私が誰か、わかりますか?」
ふと思いついて問いかけると、彼は愛おしそうに目を細め、迷いなく頷いた。
「わかるよ。どんなに意識の中で他の人の顔がぼやけても、君が纏っている空気の優しさは違うんだ。君だけは、すぐにわかる。世界で一人、君のことだけは、絶対に間違えない」
その言葉は、どんな愛の囁きよりも私の胸を打ち抜いた。
世界中の人の顔を忘れても、私だけは忘れない。
そう言われた意味を、私はしばらく噛みしめていた。それが、どれほど特別なことなのかを……
「私は、ただ補っているだけ。あなたが安心して力を発揮できるように、場を整えているだけです」
それは、政略的な役割でも、義務でもない。
「クリス」
「それでも足りないなら、私が、あなたの一番の味方になります」
そう言ってから、私は一歩だけ距離を詰めた。
その一歩に、もう迷いはなかった。
夜会でも許されない距離。
けれど今は、誰の目もない。
上目遣いに彼を見上げると、エルの瞳に私が映っていた。
そっとエルの胸元に手を置いた。
上質な生地越しに、驚くほど速い鼓動が指先に伝わってくる。
「……震えてますね。あんなに堂々と王子殿下を論破した方が」
からかうつもりはなかった。
ただ、知ってほしかっただけだ。
「欠陥品なんかじゃありません。ちゃんと、ここで生きている。あなたは、私の目の前で」
エルの手が、ためらいがちに私の背に回る。
抱き寄せるほど強くはない。
けれど、逃がさないと決めた手だった。
「……クリス」
名前を呼ばれるだけで、胸が熱くなる。
私はそのまま、彼の額に自分の額をそっと重ねた。
息が触れるほどの距離で、微笑む。
「一人で立てなくてもいいんです。隣に、私がいるんですから」
エルの目が、潤んでる。
「隣に立つことを、誇りに思える人。背中を預けてもいいと思える人。それだけで、十分すぎるほどです」
沈黙が落ちた。
けれど、それは重い沈黙ではなかった。
水面に波紋が広がるのを、二人で見つめているような時間。
「……ありがとう」
エルの声は、少し掠れていた。
「君がそう言ってくれるなら……僕は、もう少しだけ、自分を許せそうだ」
私は立ち上がり、そっと彼の前に歩み寄る。
「許す必要なんてありません。あなたは、最初から十分なのですから」
ノエルが、そっと私の手に触れた。
指先が、少しだけ震えている。
「ねえ、クリス。ひとつ、聞いてもいい?」
「はい」
「……君は、僕といるのが、幸せ?」
その問いは、政略でも、義務でもない。
ただ一人の男性としての、不器用な問いだった。
私は、微笑んで頷いた。
「ええ。とても。だって、あなたと一緒にいる自分を、とっても好きになれますから」
彼の手が、少しだけ強く、私の手を握る。
言葉はもう、必要なかった。
信頼は、いつの間にか形を変え、
確かな“想い”として、そこにあった。
夜は静かに更けていく。
その静けさの中で、私は確信していた。
――この人となら。
どんな未来でも、並んで歩ける、と。
私はノエルと並んで、用意された私室へと戻っていた。
喧騒から切り離された廊下は静かで、遠くから聞こえる楽師の音も、もう別世界のもののように感じられる。
扉が閉まる音が、やけに大きく響いた。
「……疲れましたね」
私がそう言うと、ノエルは少しだけ笑った。
「正直に言えば、頭の方が疲れたかな」
椅子に腰を下ろす彼の仕草は、夜会の場で見せていた緊張をすっかり解いていて、私はそれを見るだけで、胸の奥がふわりと温かくなった。
でも、心配なのはエルの心情。
シャルル様が、前と同じように、些細なことを詰問しては、持ちだした話をエルに片っ端から論破された。
それで、限界を超えてしまったのだろう。王族にあるまじきほど取り乱して、叫んでしまった。
「いい気になるなよ! 顔の覚えられないお前なんて、どうせ欠陥品だ!」
騒ぎを聞きつけたアルベール様の差配で、シャルル様は連れ出された。
エルは、表面では平気な顔をしていたけど、傷つかないはずがない。
今は、二人きりだ。
誰に気を配る必要もない。
誰の名前も、顔も、思い出さなくていい。
私は彼の向かいに座り、そっと手袋を外した。
「……エル」
「うん?」
一瞬、言葉を探す。
けれど、探す必要はなかった。ここでは、言葉を選びすぎる必要がないのだと、私はもう知っている。
「さっきのこと……第二王子殿下に言われたこと、気にしていませんか?」
エルは、ほんの一瞬だけ目を伏せた。
「気にしていない、と言えば嘘になるかな」
彼はそう前置きしてから、静かに続けた。
「……僕は、やっぱり欠陥品なんだと思う」
胸が、きゅっと締めつけられた。
「顔と名前を覚えられない。社交の場では致命的だ。君がいなければ、今日だって何もできなかった」
違う。
その言葉は、あまりにも違いすぎて、私は反射的に首を振っていた。
「それは、“欠陥”ではありません」
はっきりと、断言する。
エルが少し驚いたように、こちらを見る。
「確かに、あなたは顔を覚えるのが得意ではありません。でも、その代わりに、あなたは“人を見る”ことができます」
「……?」
「名前を聞いた瞬間に、その人の領地、立場、抱えている問題、必要な解決策まで理解する。それは誰にでもできることではありません」
私は、彼の目をまっすぐに見た。
「あなたは、“人”ではなく、“国”を見ているんです」
エルの唇が、わずかに震えた。
「……クリス」
「あなたは、私が誇れる人です」
言葉にした瞬間、不思議と迷いはなかった。
エルは震える手で、そっと私の頬に触れた。その指先は驚くほど熱い。
「ねえ、エル。名前を呼ばなくても、私が誰か、わかりますか?」
ふと思いついて問いかけると、彼は愛おしそうに目を細め、迷いなく頷いた。
「わかるよ。どんなに意識の中で他の人の顔がぼやけても、君が纏っている空気の優しさは違うんだ。君だけは、すぐにわかる。世界で一人、君のことだけは、絶対に間違えない」
その言葉は、どんな愛の囁きよりも私の胸を打ち抜いた。
世界中の人の顔を忘れても、私だけは忘れない。
そう言われた意味を、私はしばらく噛みしめていた。それが、どれほど特別なことなのかを……
「私は、ただ補っているだけ。あなたが安心して力を発揮できるように、場を整えているだけです」
それは、政略的な役割でも、義務でもない。
「クリス」
「それでも足りないなら、私が、あなたの一番の味方になります」
そう言ってから、私は一歩だけ距離を詰めた。
その一歩に、もう迷いはなかった。
夜会でも許されない距離。
けれど今は、誰の目もない。
上目遣いに彼を見上げると、エルの瞳に私が映っていた。
そっとエルの胸元に手を置いた。
上質な生地越しに、驚くほど速い鼓動が指先に伝わってくる。
「……震えてますね。あんなに堂々と王子殿下を論破した方が」
からかうつもりはなかった。
ただ、知ってほしかっただけだ。
「欠陥品なんかじゃありません。ちゃんと、ここで生きている。あなたは、私の目の前で」
エルの手が、ためらいがちに私の背に回る。
抱き寄せるほど強くはない。
けれど、逃がさないと決めた手だった。
「……クリス」
名前を呼ばれるだけで、胸が熱くなる。
私はそのまま、彼の額に自分の額をそっと重ねた。
息が触れるほどの距離で、微笑む。
「一人で立てなくてもいいんです。隣に、私がいるんですから」
エルの目が、潤んでる。
「隣に立つことを、誇りに思える人。背中を預けてもいいと思える人。それだけで、十分すぎるほどです」
沈黙が落ちた。
けれど、それは重い沈黙ではなかった。
水面に波紋が広がるのを、二人で見つめているような時間。
「……ありがとう」
エルの声は、少し掠れていた。
「君がそう言ってくれるなら……僕は、もう少しだけ、自分を許せそうだ」
私は立ち上がり、そっと彼の前に歩み寄る。
「許す必要なんてありません。あなたは、最初から十分なのですから」
ノエルが、そっと私の手に触れた。
指先が、少しだけ震えている。
「ねえ、クリス。ひとつ、聞いてもいい?」
「はい」
「……君は、僕といるのが、幸せ?」
その問いは、政略でも、義務でもない。
ただ一人の男性としての、不器用な問いだった。
私は、微笑んで頷いた。
「ええ。とても。だって、あなたと一緒にいる自分を、とっても好きになれますから」
彼の手が、少しだけ強く、私の手を握る。
言葉はもう、必要なかった。
信頼は、いつの間にか形を変え、
確かな“想い”として、そこにあった。
夜は静かに更けていく。
その静けさの中で、私は確信していた。
――この人となら。
どんな未来でも、並んで歩ける、と。
60
あなたにおすすめの小説
婚約破棄寸前だった令嬢が殺されかけて眠り姫となり意識を取り戻したら世界が変わっていた話
ひよこ麺
恋愛
シルビア・ベアトリス侯爵令嬢は何もかも完璧なご令嬢だった。婚約者であるリベリオンとの関係を除いては。
リベリオンは公爵家の嫡男で完璧だけれどとても冷たい人だった。それでも彼の幼馴染みで病弱な男爵令嬢のリリアにはとても優しくしていた。
婚約者のシルビアには笑顔ひとつ向けてくれないのに。
どんなに尽くしても努力しても完璧な立ち振る舞いをしても振り返らないリベリオンに疲れてしまったシルビア。その日も舞踏会でエスコートだけしてリリアと居なくなってしまったリベリオンを見ているのが悲しくなりテラスでひとり夜風に当たっていたところ、いきなり何者かに後ろから押されて転落してしまう。
死は免れたが、テラスから転落した際に頭を強く打ったシルビアはそのまま意識を失い、昏睡状態となってしまう。それから3年の月日が流れ、目覚めたシルビアを取り巻く世界は変っていて……
※正常な人があまりいない話です。
侯爵様に婚約破棄されたのですが、どうやら私と王太子が幼馴染だったことは知らなかったようですね?
ルイス
恋愛
オルカスト王国の伯爵令嬢であるレオーネは、侯爵閣下であるビクティムに婚約破棄を言い渡された。
信頼していたビクティムに裏切られたレオーネは悲しみに暮れる……。
しかも、破棄理由が他国の王女との婚約だから猶更だ。
だが、ビクティムは知らなかった……レオーネは自国の第一王子殿下と幼馴染の関係にあることを。
レオーネの幼馴染であるフューリ王太子殿下は、彼女の婚約破棄を知り怒りに打ち震えた。
「さて……レオーネを悲しませた罪、どのように償ってもらおうか」
ビクティム侯爵閣下はとてつもない虎の尾を踏んでしまっていたのだった……。
婚約破棄を兄上に報告申し上げます~ここまでお怒りになった兄を見たのは初めてでした~
ルイス
恋愛
カスタム王国の伯爵令嬢ことアリシアは、慕っていた侯爵令息のランドールに婚約破棄を言い渡された
「理由はどういったことなのでしょうか?」
「なに、他に好きな女性ができただけだ。お前は少し固過ぎたようだ、私の隣にはふさわしくない」
悲しみに暮れたアリシアは、兄に婚約が破棄されたことを告げる
それを聞いたアリシアの腹違いの兄であり、現国王の息子トランス王子殿下は怒りを露わにした。
腹違いお兄様の復讐……アリシアはそこにイケない感情が芽生えつつあったのだ。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
婚約破棄された伯爵令嬢ですが、辺境で有能すぎて若き領主に求婚されました
おりあ
恋愛
アーデルベルト伯爵家の令嬢セリナは、王太子レオニスの婚約者として静かに、慎ましく、その務めを果たそうとしていた。
だが、感情を上手に伝えられない性格は誤解を生み、社交界で人気の令嬢リーナに心を奪われた王太子は、ある日一方的に婚約を破棄する。
失意のなかでも感情をあらわにすることなく、セリナは婚約を受け入れ、王都を離れ故郷へ戻る。そこで彼女は、自身の分析力や実務能力を買われ、辺境の行政視察に加わる機会を得る。
赴任先の北方の地で、若き領主アレイスターと出会ったセリナ。言葉で丁寧に思いを伝え、誠実に接する彼に少しずつ心を開いていく。
そして静かに、しかし確かに才能を発揮するセリナの姿は、やがて辺境を支える柱となっていく。
一方、王太子レオニスとリーナの婚約生活には次第に綻びが生じ、セリナの名は再び王都でも囁かれるようになる。
静かで無表情だと思われた令嬢は、実は誰よりも他者に寄り添う力を持っていた。
これは、「声なき優しさ」が、真に理解され、尊ばれていく物語。
地味で器量の悪い公爵令嬢は政略結婚を拒んでいたのだが
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
心優しいエヴァンズ公爵家の長女アマーリエは自ら王太子との婚約を辞退した。幼馴染でもある王太子の「ブスの癖に図々しく何時までも婚約者の座にいるんじゃない、絶世の美女である妹に婚約者の座を譲れ」という雄弁な視線に耐えられなかったのだ。それにアマーリエにも自覚があった。自分が社交界で悪口陰口を言われるほどブスであることを。だから王太子との婚約を辞退してからは、壁の花に徹していた。エヴァンズ公爵家てもつながりが欲しい貴族家からの政略結婚の申し込みも断り続けていた。このまま静かに領地に籠って暮らしていこうと思っていた。それなのに、常勝無敗、騎士の中の騎士と称えられる王弟で大将軍でもあるアラステアから結婚を申し込まれたのだ。
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
小石だと思っていた妻が、実は宝石だった。〜ある伯爵夫の自滅
みこと。
恋愛
アーノルド・ロッキムは裕福な伯爵家の当主だ。我が世の春を楽しみ、憂いなく遊び暮らしていたところ、引退中の親から子爵家の娘を嫁にと勧められる。
美人だと伝え聞く子爵の娘を娶ってみれば、田舎臭い冴えない女。
アーノルドは妻を離れに押し込み、顧みることなく、大切な約束も無視してしまった。
この縁談に秘められた、真の意味にも気づかずに──。
※全7話で完結。「小説家になろう」様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる