17 / 102
第15話 バスルームメイクラブ
しおりを挟む佐山をバスルームに連れて行き、冷たいタオルで口元を冷やしてやる。少し厚めの唇がたらこになっちゃうよ。
「ひでえ奴だな、全く」
「おまえもイケないんだよ。煽るから。ほら、氷」
「な、はってはなっ」(な、だってだなっ)
「ジェフは面白がってるだけだよ。僕をどうこうしようなんて思っちゃいない」
「へも、ほれは」(でも、それは)
氷を口に含み、舌を冷やして話せないのに何かを訴えてる。
「心配しなくて大丈夫だって言ってるだろ?」
僕はあいつの頬にキスをする。唇を離すと、あいつが僕をじっと見つめてきた。
「倫……」
ごくんと喉がなると同時に、佐山が僕に口づけた。氷で冷やされたひんやりしたキスだ。
「大丈夫なのか?」
「もう、平気……」
バスルームの扉にもたれながら、あいつのキスを受ける。そのうち手も参加してきて。
「んん……あ、うん……」
主役がこんなところで雲隠れしちゃマズイ。それは重々承知だ。でも……。
「さやま……」
あんなふうにヤキモチ妬いてるおまえを見てると、うずいて仕方ないんだよ。わかってんのか、おまえは。
「倫……あんたに触れるのは、俺だけだから……」
トレーナーをたくし上げ、大きな手を僕の体に妖しく這わせる。素肌に触れるあいつの指の腹が熱くて、頭の芯が痺れてくるよ。膝が落ちそうなのを逞しい腕で引き上げられ、なおも責め立てられた。
「わかってるよ……あ……は……んん」
佐山もジェフに焚きつけられて、余計に燃え上がってんじゃないかな。それに十分乗っかってる僕も佐山達のこと言えないや。
あいつの魔法使いの指が僕の体も心もトロトロに溶かしてく。首の後ろに腕を絡めて、必死でしがみついた。もう、どうにかなってしまいそうだよ……。
お客様はそれぞれで楽しんでるだろう。もう少しだけ、このまま……僕らも楽しませて。
2
あなたにおすすめの小説
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
宵にまぎれて兎は回る
宇土為名
BL
高校3年の春、同級生の名取に告白した冬だったが名取にはあっさりと冗談だったことにされてしまう。それを否定することもなく卒業し手以来、冬は親友だった名取とは距離を置こうと一度も連絡を取らなかった。そして8年後、勤めている会社の取引先で転勤してきた名取と8年ぶりに再会を果たす。再会してすぐ名取は自身の結婚式に出席してくれと冬に頼んできた。はじめは断るつもりだった冬だが、名取の願いには弱く結局引き受けてしまう。そして式当日、幸せに溢れた雰囲気に疲れてしまった冬は式場の中庭で避難するように休憩した。いまだに思いを断ち切れていない自分の情けなさを反省していると、そこで別の式に出席している男と出会い…
俺だけ愛してよ!!!!!
ひな
BL
長内 春馬(24)
村上 大輔(23)
俺と春馬は付き合っている。
春馬は社内の人気者であり、俺の憧れだ。
幼馴染という関係だったが、ひょんなことから俺と春馬は付き合いだした。
春馬のことが好きすぎて、いつもヘラって春馬に迷惑をかけてしまう。
嫉妬でおかしくなりそう。
春馬のことが大好き。
離れないで欲しい。
そんな想いが膨らんで、俺は春馬を嫉妬させてみようとした。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる