【R18】僕とあいつのいちゃラブな日々@U.S.A.

紫紺

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間奏話(佐山目線)3 金髪ゴリラ



 いったいなんだ、このいけ好かない金髪ゴリラは。図体ばかりか態度もでかい。しかも俺の倫になれなれしすぎる! こいつの倫を見る目。あれは絶対にいやらしいことを考えている目だ。俺が言うんだから間違いない。

「パーカッショニストのジェフだよ」

 倫が俺にそう紹介した。何がパーカッショニストだよ。あ、俺がスティーブに頼んでた奴かよ。うっむむ。こんな輩が来るとは、俺としたことが。

 ――――しかし、今度の曲にはイメージの合う人材が必要なんだ。それにはジェフの音が一番いいと思ったんだが。

「とにかくてめえの音を聴かせろ」

 挑むような気持で俺は金髪野郎に言い、即席のセッションを二人でやってみた。

 ――――やべえ……デモテープで聴いたのよりはるかにいい。こいつ、半端なく上手いっ。

 ものすごく不本意だったが、これは代えが効かないレベルだ。俺はこいつの素行に目を光らせつつ、一緒に仕事をすることにした。



 以前にも、俺と倫の仲を裂こうと目論む不逞の輩がいた。そいつは陰でこそこそ悪だくみをしたり、倫を傷つけるような真似をしたので速攻解雇したが、こいつはそういう意味では大丈夫のようだ。
 倫も適当にあしらってるし、心根の悪い奴ではなさそうだ。でも、だからと言って気を許してるわけじゃない。

「倫の半径1メートル以内には近寄るな」

 俺はあいつに言い渡す。これは絶対に破らせないからな。


 なのにジェフの野郎は、そいつを無視して倫に近づこうとする。こいつ、俺を怒らせて揶揄ってんのか。一応俺はおまえの上司だぞ。
 しかし、調子のいいこの野郎はちゃっかり倫と仲良くしてる。それが俺をまたギラギラとたぎらせてしまうんだ。

 渡米して初の我が家でのパーティー。招待客にはジェフの名前もあった。俺は全然呼びたくなかったんだけどな。

 当日、あいつは当然のようにやってきて、性懲りもなく倫とべたべたしやがった。俺はヤキモチを妬いてあいつらに突進して……熱々の焼きそばで舌を焼いてしまった。

「ほら、氷。心配しなくても大丈夫だって言ってるだろ?」

 2階のバスルームで、倫は俺を介抱してくれた。やっぱり優しいよ。倫はヤキモチ妬いて間抜けを晒す俺の頬にキスをくれた。

 ――――可愛いっ。今すぐ、抱くっ。

 俺はあいつの唇に吸い寄せられる。火傷してる舌をねじ込ませ、あいつの舌を絡めとる。

「……大丈夫なの……か?」
「もう平気」

 ホントは熱と痛みでじんじんしたけど、そんなこと今の俺には問題じゃない。俺はあんたをここで抱かなきゃ絶対後悔する。
 倫を扉に押し付け、俺はあいつに熱いディープキスをする。これで存分に蕩けさせ、後は魔法の指を駆使してあいつを翻弄するんだ。

「あ……んん……さやま……」

 あんたが俺の名を呼ぶ。はあはあと息遣いも荒く、俺の耳を震わせる。その声が俺の感情を暴走させるんだ。服の上から触っているのがもどかしい。俺は倫のトレーナーの下から手を潜り込ませ、存分に貪る。

「んんっ……あ……」
「倫……あんたに触れるのは、俺だけだから……」

 俺は呪詛のようにあいつの耳元でそう繰り返す。倫の身体から力が抜けていく。膝が落ちそうなのを腰を抱いて持ち上げた。まだだ。もっと楽しませたい。

「わかってるよ……ああっ……はあ……」

 俺は跪き、ファスナーを下げ、ボトムスをストンと床に落とす。目の前に現れた俺の愛しいものに食いついた。

「あっ……ああん……」

 喘ぎ声を上げながら俺の髪をかき混ぜる倫。感じてるか? 俺の愛撫を骨の髄まで感じて欲しいんだ。俺だけを感じて欲しいんだ。
 口の中でピクピクとあんたのモノが震えてる。なんて可愛いんだ。俺はあんたの全てが愛おしい。


 結局、客そっちのけで二人で楽しんでしまった。倫のシルクみたいな舌の愛撫も頂戴して、俺は大変満足した。
 どうにもジェラシーというのは、余計に感情を熱くさせるんだな。これはまた、あの金髪ゴリラを利用させてもらうのもいいかもな。倫には絶対触らせないけど。



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