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第7章 初めての喧嘩と仲直り
⑨
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まっすぐに私だけを見つめている――それがたまらなく愛おしくて、胸がいっぱいになって、涙がこぼれ落ちた。
「ごめん……なんか、感激してしまって。」
慌てて目元を拭おうとした私の手よりも早く、律さんの指が優しく私の頬をなぞった。
いつものように、涙を拭ってくれるその仕草が嬉しくて、ますます涙が止まらなくなる。
「今からそんなに泣いてたら、毎年大変になるよ?」
茶化すような声に、私は小さく笑った。
「うん……でも、嬉しいの。すごく、すごく幸せ。」
私が笑うと、律さんも優しく微笑む。
そのまま、ずっと見つめ合っていた。
テーブルにキャンドルの光が揺れている。
「もう、見つめすぎ。お店の人、照れてたよ?」
そう言ってみたけれど、律さんは視線を外そうとしない。
「だって、千尋が綺麗すぎてさ。」
今度は私の方が照れて、視線をそらす。
──もう、何もいらない。
この人が隣にいてくれるだけで、こんなにも心が満たされてしまうのだから。
「ごめん……なんか、感激してしまって。」
慌てて目元を拭おうとした私の手よりも早く、律さんの指が優しく私の頬をなぞった。
いつものように、涙を拭ってくれるその仕草が嬉しくて、ますます涙が止まらなくなる。
「今からそんなに泣いてたら、毎年大変になるよ?」
茶化すような声に、私は小さく笑った。
「うん……でも、嬉しいの。すごく、すごく幸せ。」
私が笑うと、律さんも優しく微笑む。
そのまま、ずっと見つめ合っていた。
テーブルにキャンドルの光が揺れている。
「もう、見つめすぎ。お店の人、照れてたよ?」
そう言ってみたけれど、律さんは視線を外そうとしない。
「だって、千尋が綺麗すぎてさ。」
今度は私の方が照れて、視線をそらす。
──もう、何もいらない。
この人が隣にいてくれるだけで、こんなにも心が満たされてしまうのだから。
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►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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