「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています 【完結】

日下奈緒

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第四章 揺れる心と溺愛の兆し ③

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額に、瞼に、唇に──一つ一つ確かめるようにキスが落ちるたび、心が蕩けていくようだった。

私はこの夜、

初めて誰かに “触れられる” ということの意味を知った。

「カイル殿下……」

緊張で、声が震えた。けれどその名を呼んだとたん、彼の瞳がやわらかく揺れる。

「殿下はいい。」

その声は低く、優しく、どこまでも甘い。

「今は、一人の男として……君を愛したい。」

胸が熱くなった。

この人は、本気で私を想ってくれている──

「……カイル」

名前を呼んだ瞬間、彼の腕が強く私を引き寄せ、

熱く、情熱的なキスが降ってきた。

舌が絡み合い、唇を味わうたびに、身体の奥まで熱くなる。

指先が、私の背中をなぞる。

そのまま、ゆっくりと──

「優しくするね。」

そう囁くと、カイルの手が私の肌に触れた。

首筋に、唇が触れるたびに、ぞくりと身体が震える。

「んっ……」
鎖骨をなぞる舌先に、恥ずかしさと快感が混ざり合う。

「セレナの肌、こんなに柔らかいんだ……」

ゆっくり、ゆっくり──

指が胸を包み、親指が頂点をそっと撫でる。

「ふぁっ……」

甘い声が漏れてしまう。

その手は、さらに腰へ──

そしてお尻へと滑っていく。

「ここも……俺のものだ。」

顔が熱い。けれど逃げられない。

むしろ、もっと触れてほしいと思ってしまう。

そして──

「恥ずかしいけど……」

カイルの手が、ゆっくりと脚の間に触れた。

そこは、すでに熱を帯びていて……

初めて感じる、恥ずかしい感覚。

「……もう濡れてるね。」

低く甘い声が耳にかかる。

その言葉だけで、身体が跳ねそうになる。

「俺のこと、そんなに待っててくれたの?」

そう囁くカイルの目には、私への欲と優しさが宿っていた。

カイルの指が、そこに触れた瞬間。

思わず、腰が跳ねた。

「んっ……あっ……」

恥ずかしいのに、心の奥が熱く疼いている。

「セレナ……感じてくれて、嬉しい。」

優しい声。

けれどその指先は、確かに私の中の奥へと触れてきた。

怖くはない。

それは、あまりに大切に、私を知ろうとしてくれているから。

「少し、広げるね……」

ゆっくりと、丁寧に──

彼の指が私の内を探り、私の身体を慣らしていく。

くちゅ、くちゅ、と濡れた音が部屋に満ちると、顔が熱くなった。

「カイル……もう……」

私の願いを、彼はそっと聞き届けてくれた。

自分の熱をそっと私の入口に当てる。

「誕生日に君を貰えるなんて、すごく嬉しい。」

その囁きに、胸がきゅんと締めつけられる。

「私も……誕生日に、カイルと愛し合えるなんて。」

静かに、再び唇が重なる。今度は深く、熱く。

指先が絡まり、想いが溶け合うように──

「セレナ、君を俺のモノにするよ。」

そっと、彼の熱が私に触れた瞬間──

「ああっ……!」

身体の奥に、鋭い痛みが走る。

でも、それ以上に心が震える。

本当に、彼とひとつになったんだ。

「痛かったね。」

カイルの優しい声が耳元に届く。

「でも、もう……気持ちいいだけだよ。」

その言葉に、私は頷いた。

少しずつ痛みは和らぎ、

代わりに心がじんわりと温かくなる。

彼の手が私の髪を梳き、唇が額に触れる。

「セレナ、愛してるよ。」

私はそっと彼の名前を呼んだ。

「……カイル。」

「君は、俺の花だ。」

カイル殿下──いや、カイルは真っ直ぐに私を見つめて言った。

「俺の側で一生、枯れない花になって。」

その言葉が胸に深く刻まれた瞬間、彼の熱が私の奥へと届く。

「ああっ……」

私は震えるように、彼の背に腕を回した。

カイルは私をしっかりと抱きしめ、額をそっと寄せてくる。

「……ああ、綺麗だ。」

まるで私のすべてを肯定するように、優しく、熱く囁かれたその言葉に、目元がじんと熱くなった。
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