リョーマ伝~小学生編~

一刀星リョーマ

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記録ノ87 二転三転大合奏~悪戦苦闘の練習編~

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例の「もう一曲やるらしい」の話が出てから1週間以上後…とうとう決まってしまった。3曲目が…
3曲目は合唱曲の「フレンドシップ」という曲。発表のエンディングで合唱する。
演奏でなく歌だったからまだよかった。歌も苦手だけどどっちかっていうと合奏大嫌い人間だったから…

そして演奏の2曲の担当楽器だが、僕はルパン、水戸黄門ともに鍵盤ハーモニカを希望していた。
リコーダーよりやりやすいからだ。
それでも練習が大変だったことに変わりはないが…
音楽の時間どころか、総合の時間や学活の時間も練習にあてられてるのだから…

その後、練習が始まってしばらくたち、新たにシンバルやカウベルなどの特殊楽器の担当者が募集されることとなった。
担当希望者はその日の中休みに音楽室に集まるようにとの連絡だった。

特殊楽器の中にはリコーダーや鍵盤ハーモニカよりやりやすいやつが見つかるかもしれない。そう思って僕は音楽室へ。
木琴、鉄琴、カウベル…いろんな楽器を触ってみたがどれもいまいちしっくりこない。オマケにどれも難しそうだった。それなら鍵盤ハーモニカのほうがまだいいや。と思って僕は特殊楽器を断念することとなった。

しかし数日後、学校に新しい楽器が届き、ルパンの演奏のみそれを用いることが決定。
したがって全員強制参加のじゃんけんで担当者を決めることに。
まずは先生とじゃんけんして、負け・あいこになったほうから抜けていき、人が少なくなってきたら生徒同士の直接対決。という形式で行われた。
僕は奇跡的な運の強さで勝ち残り、とうとう最後の2人に。
最後の相手は隣のクラスの男子Kくん。
音楽室に火花が散る。勝ったほうが新たな楽器を演奏する権利を得る。

「最初はグー!じゃんけんポン!」
僕はグー、Kくんがチョキ…そう、僕は勝ったのだ!強制参加だったから乗り気じゃなかったはずなのに、最後はマジのまなざしで戦っていた。リョーマよ、よくぞ勝ち抜いた。褒美として新しい楽器を使う権利をやろう…なんて声はさすがに聞こえてないが。

そして問題の楽器だが、ビブラスラップという片手で持って指でカーンと鳴らす下図のような楽器である(絵ヘタでごめんなさい…)。

この楽器は指定のタイミングで鳴らすのだ。鳴らす回数も少なく、鳴らすタイミングもどれもわかりやすいタイミングであったので僕的にラッキーな楽器に巡り合えたと思った。「これだ!オレの求めていた楽器は!」
この楽器の音色が挿入されることで、演奏にいいアクセントとなる。回数が少ないとはいえ、失敗は許されない。
だが運命的にじゃんけんに勝ち、運命的にこんな素晴らしい楽器に巡り合えたのだからその奇跡への感謝のためにもこの責務を全うせねばならない。僕の中にはそんな使命感があふれていた。

時を同じくして、この楽器はソフトバンクのCMで印象的に使われていた。
「♪ウワサ話もすべてタダ~」と男女二人(誰だったか忘れた)がデュエットするCMである。
僕はCMを見た瞬間「あっ!これオレの楽器じゃん!」って驚いた。別にお前の楽器を使ってんじゃねえよ。
クラスメイト達も練習の空き時間になれば、僕から楽器を借りてCMのマネをしていた。
一躍時の楽器となった楽器を担当できて幸せだった。まるで自分が担当した俳優が出世したマネージャーの気分であった。

その後、演奏の合間に簡単な(といってもしっかりストーリーはあるが)寸劇が入ることとなり、僕は水戸黄門の演奏前の寸劇で悪代官の手下を演じることとなった。セリフは「光圀公様~!」といって土下座する。ただそれだけだ。
寸劇の練習も始まり、最初の披露となる児童公開日まであと2週間。劇と3曲頑張ろう!と頭のなかでなってたタイミングで、悪夢の知らせが…

「もう1曲やります」
さらなる追加曲は「ルージュの伝言」。しかも全員リコーダーだ。僕の大嫌いな。
先生曰く、3曲だと尺が足りないから追加したらしい。
果たして本番はうまくいくのか!?以下次回!   
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