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ジブチ駐屯地再建作戦 第1次ジブチ派遣
ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿 第9話
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主要登場人物一覧
赤眞翔平(27)…11代目主人公 近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 副班長 隊士長
垣内淕也(22)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 1等隊士
駒田勝生(23)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 1等隊士
塩崎柊斗(25)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 副班長 3等士官
吉瀬淳也(34)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 班長 2等士官
高濵翔盛(26)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 隊士長
樋樫柊臣(26)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 隊士長
成濱佑汰(27)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
伊敷煌大(23)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
崇眞稜大(23)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
前原裕季哉(26)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
芦澤柊太(37)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
青村聡士(35)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
澤田新太(40) …東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 1等士官
今西遙駕(53)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長 士官長
新城彪駕(35)…警衛庁 警務隊長 2等幹士
藤浦恭介(52)…警衛庁 警務隊 総務管理官 衛幹
椎津愛虎(32)…警衛庁 警務隊 中央警務班所属 2等士官
貴内伸介(42)…警衛庁 警務隊 中央警務班 管理官 1等幹士
正随緋斗(31)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 2等士官
比嘉晃斗(25)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 隊士長
河城蒼空(29)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
天辻慶斗(31)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
夢丸奎大(29)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
浅木零(33)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班 管理官 2等士官
伏垨綉梧(39)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班長 1等士官
猪俣繁倖(49)…警衛庁 駐屯科長 3等将士
大須賀敦晴(46)…警衛庁 駐屯科 副科長 1等幹士
国藤尚崇(45)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 部隊長 1等隊尉
坂浦聡磨(39)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 管理官 3等隊尉
皇山誠士郎(31)…警衛庁 幕僚総監 秘書室 第2秘書官 2等隊尉
東奥崇伍(35)…警衛庁 幕僚総監 秘書室 第1秘書官 1等隊尉
籐洲猛靖(54)…警衛庁 17代目幕僚総監
能敦紀(50)…警衛庁 東部方面隊 方面総監 1等将士
新濱恭吾(49)…警衛庁 東部方面隊 副総監 3等将士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長の今西と言います。そして横にいるのが 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班 管理官の浅木という者です。早速質問にうつるんですけど、河城とはどこで知り合いました?」
今西に聞かれ田中は即答した。
「日本人村によく河城さんが来てて。それで知り合いました」
「なるほど」
今西が言うと浅木が口を開けた。
「日本人村というのはどこに?」
「すぐそこです。この駐屯地の横に小学校があると思うんですけど、」
「あーありますね」
浅木が言うと田中は続けた。
「その小学校を通り過ぎたところに日本人村って書かれた看板があって現地の公用語ですから、フランス語で書かれてるんですけどその看板が書かれているところを左に曲がったら坂があってそこを登っていったら日本人村があります」
「なるほど。その日本人村に河城がよく来てたんですか?」
浅木が聞いた。
「はい。土日とかはしょっちゅう。差し入れとかくれたりして。1年前ですかね?それぐらいから来てました」
「なるほど。1年前か」
今西が呟くと浅木は今西に耳打ちをした。
「ここで、河城の捜索をお願いしてもいいですか?」
「捜索か。一旦、本隊に連絡取ってみる」
「わかりました」
浅木が言うと今西は警衛庁 警務大隊の当直室に電話をかけた。
数秒後、1人の隊員が出た。
「はい。警務隊です」
「あ、お疲れ様です。東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長の今西です。警務隊長はいません、よね?」
「隊長ですか?少々お待ちください」
数秒後
「お待たせしました。隊長いらっしゃいましたのでそのまま電話繋ぎますね」
「え?いたんですか?こんな時間に」
「え?あーはい。今、東部方面の駐屯地内で窃盗事件が起きてて、その捜査の指揮で今、いるって感じですね」
「あ、なるほど」
「じゃあ繋ぐんでこのまま待っててください」
そう言うと隊員は電話を保留にした。
2分後
警務隊長の新城が電話に出た。
「新城だ。どうかしたか?」
「あ、お疲れ様です。あの、ちょっと聞きたいことがあって。隊員の行方不明事案についてなんですが」
「行方不明隊員か。確か今ジブチだっけ?」
「はい」
「わかった。行方不明事案だよな?それで名前と所属、階級は?」
「駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官の河城蒼空です」
今西は手元にあるiPadを見ながら答えた。
「わかった。今から中央警務班の隊員をそっちに何人か送る」
「え?いいんですか?今確か捜査だって」
「捜査だよ。まーでも警視庁との合同でな。だから多少人員は減っても問題は無い。隊員の行方不明事案についてだが指揮は中央警務班の班員の誰か一人に任せる。多分、管理官の貴内 1幹だと思うが、彼らが来たら捜索を開始してくれ」
「わかりました」
「じゃあな」
そう言うと新城はそのまま電話を切った。
「本隊から何人かこっちによこしてくれるみたいだ」
今西に言われ浅木は軽く頷いた。
「あ、あのー河城さんは、どういう?」
「今、行方不明隊員として名前が上がってる隊員です。全力で捜索を実施しますのでこのまま待っていただけますか?」
「わかりました」
「そしたら日本人村に送り届けてくれるか?」
今西に言われ浅木は軽く返事した。
午後22時
浅木は田中を車に乗せるとそのまま駐屯地を出発した。
「すぐそこですよね」
浅木が聞くと田中は返事した。
「そうですね」
「わかりました」
浅木は欠伸を抑えながら車を走らせ続けた。
看板が見えるとそのまま左折し坂を登り始めた。
その時だった、日本人村から煙のようなものが上がってるのが目に見えた。
「あ、あれは?」
浅木が呟くと田中は急いで車から降りた。
それを見て浅木もすかさず車から降りると田中を無理やり車の中に戻した。
「危険です。私が今から確認してきますのであなたはこのまま車内にいててください」
「わ、わかりました」
田中が言うと浅木は戦闘帽を被りそのまま日本人村へと走って行った。
日本人村に着くとそこは焼け野原となっていた。
武装した黒ずくめの男たちは奇声と笑い声を上げながら逃げ惑う人々を射殺していた。
それを見て浅木はすぐに車内に戻った。
「駐屯地に戻りましょう」
「な、何かありましたか?」
「説明していると長くなります」
「私は日本人村の村長なんです。だから知る権利があるんです」
「村長さんでしたか」
「はい」
「正体不明の集団に襲撃されていました。辺りは焼け野原になっていて我々が立ち入りできるようなところではありませんでした」
「焼け野原、し、しゅ、襲撃、ですか?」
「はい。とにかく貴方は1度退避を駐屯地まで逃げましょう」
そう言いながら浅木は車を迂回させるとそのまま駐屯地に向け出発した。
駐屯地に着くと浅木はすぐに正門前で警戒任務にあたっていた伊敷らのもとに駆け寄った。
「日本人村が襲撃されてました。至急、部隊の派遣を」
「襲撃、すか?」
伊敷が呟くと崇眞はすぐに警備室の中に入り無線機を取り出した。
「警備室です。日本人村が襲撃されたと報告を受けました。いかがなさいますか?」
報告を受けた今西は横にいた澤田に目をやった。
「今、襲撃って」
澤田が呟くと今西はすぐに無線機を手に持った。
「部隊を派遣しよう。日本人の救出だ。域内サイレン鳴らしてくれ」
今西に言われ崇眞はすぐにサイレンボタンを押した。
すると駐屯地中にサイレンが鳴り響いた。
「な?な、な、何が起きた?」
歯磨きをしていた伏垨はすぐに洗面所を飛び出した。
「班長、日本人村で襲撃が確認されたそうです。日本人救出を行いたいと今西 士官長からです」
戦闘服に身を包んだ夢丸は伏垨の姿を見るなり叫んだ。
「日本人村が襲撃?それは本当なのか?」
「本当みたいです」
「なぜ襲撃?」
そう呟きながら伏垨は歯磨きを急いで中断するとそのまま居室に向かい戦闘服に袖を通した。
「既に隊員は集結してます」
夢丸に言われ伏垨は軽く口を鳴らしながら半長靴に足を入れると隊庭へと向かった。
隊庭に着くと既にフル装備をつけた隊員らが集まっていた。
「お疲れ様です。この駐屯地の指揮官はあくまであなたです。指揮お願いします」
今西に言われ伏垨は軽く頭を下げた。
「えー、日本人村が襲撃されたと一報を受けた。詳細不明、総員は救出道具を持ち、携行する武器類は必要最低限とし日本人村に向かう。村到着時間2300。時間厳守で」
「既に準備を終えてる者は先、出発させましょう」
横にいた今西に言われ伏垨は軽く返事した。
「わかりました。ではそのように」
集会が終わると伏垨は隊庭に設置されてある指揮用テントに入った。
「日本人村が襲撃されたと聞いたが、第一発見者がお前か?」
そう聞きながら伏垨は浅木に目をやった。
「はい。黒煙が上がってるのを確認し直接見に行きました」
「なるほど。なんで日本人村なんかに行ってた?」
「田中という日本人村村長の男を送り届ける途中でした」
「村長を?なぜ日本人村村長の人間を?」
「それにつきましてはまた警務隊から後ほど詳しい説明をさせて頂きます」
今西に言われ伏垨は軽く頷いた。
「持ってきました」
そう言って部屋に入ってきたのは成濱だった。
成濱の手には日本人村の地図があった。
「ありがとう。これをもとに作戦を」
そう言うと今西は成濱から提出された地図をそのまま伏垨に渡した。
赤眞翔平(27)…11代目主人公 近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 副班長 隊士長
垣内淕也(22)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 1等隊士
駒田勝生(23)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 1等隊士
塩崎柊斗(25)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 副班長 3等士官
吉瀬淳也(34)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 班長 2等士官
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伊敷煌大(23)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
崇眞稜大(23)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
前原裕季哉(26)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
芦澤柊太(37)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
青村聡士(35)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
澤田新太(40) …東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 1等士官
今西遙駕(53)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長 士官長
新城彪駕(35)…警衛庁 警務隊長 2等幹士
藤浦恭介(52)…警衛庁 警務隊 総務管理官 衛幹
椎津愛虎(32)…警衛庁 警務隊 中央警務班所属 2等士官
貴内伸介(42)…警衛庁 警務隊 中央警務班 管理官 1等幹士
正随緋斗(31)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 2等士官
比嘉晃斗(25)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 隊士長
河城蒼空(29)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
天辻慶斗(31)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
夢丸奎大(29)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
浅木零(33)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班 管理官 2等士官
伏垨綉梧(39)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班長 1等士官
猪俣繁倖(49)…警衛庁 駐屯科長 3等将士
大須賀敦晴(46)…警衛庁 駐屯科 副科長 1等幹士
国藤尚崇(45)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 部隊長 1等隊尉
坂浦聡磨(39)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 管理官 3等隊尉
皇山誠士郎(31)…警衛庁 幕僚総監 秘書室 第2秘書官 2等隊尉
東奥崇伍(35)…警衛庁 幕僚総監 秘書室 第1秘書官 1等隊尉
籐洲猛靖(54)…警衛庁 17代目幕僚総監
能敦紀(50)…警衛庁 東部方面隊 方面総監 1等将士
新濱恭吾(49)…警衛庁 東部方面隊 副総監 3等将士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長の今西と言います。そして横にいるのが 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班 管理官の浅木という者です。早速質問にうつるんですけど、河城とはどこで知り合いました?」
今西に聞かれ田中は即答した。
「日本人村によく河城さんが来てて。それで知り合いました」
「なるほど」
今西が言うと浅木が口を開けた。
「日本人村というのはどこに?」
「すぐそこです。この駐屯地の横に小学校があると思うんですけど、」
「あーありますね」
浅木が言うと田中は続けた。
「その小学校を通り過ぎたところに日本人村って書かれた看板があって現地の公用語ですから、フランス語で書かれてるんですけどその看板が書かれているところを左に曲がったら坂があってそこを登っていったら日本人村があります」
「なるほど。その日本人村に河城がよく来てたんですか?」
浅木が聞いた。
「はい。土日とかはしょっちゅう。差し入れとかくれたりして。1年前ですかね?それぐらいから来てました」
「なるほど。1年前か」
今西が呟くと浅木は今西に耳打ちをした。
「ここで、河城の捜索をお願いしてもいいですか?」
「捜索か。一旦、本隊に連絡取ってみる」
「わかりました」
浅木が言うと今西は警衛庁 警務大隊の当直室に電話をかけた。
数秒後、1人の隊員が出た。
「はい。警務隊です」
「あ、お疲れ様です。東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長の今西です。警務隊長はいません、よね?」
「隊長ですか?少々お待ちください」
数秒後
「お待たせしました。隊長いらっしゃいましたのでそのまま電話繋ぎますね」
「え?いたんですか?こんな時間に」
「え?あーはい。今、東部方面の駐屯地内で窃盗事件が起きてて、その捜査の指揮で今、いるって感じですね」
「あ、なるほど」
「じゃあ繋ぐんでこのまま待っててください」
そう言うと隊員は電話を保留にした。
2分後
警務隊長の新城が電話に出た。
「新城だ。どうかしたか?」
「あ、お疲れ様です。あの、ちょっと聞きたいことがあって。隊員の行方不明事案についてなんですが」
「行方不明隊員か。確か今ジブチだっけ?」
「はい」
「わかった。行方不明事案だよな?それで名前と所属、階級は?」
「駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官の河城蒼空です」
今西は手元にあるiPadを見ながら答えた。
「わかった。今から中央警務班の隊員をそっちに何人か送る」
「え?いいんですか?今確か捜査だって」
「捜査だよ。まーでも警視庁との合同でな。だから多少人員は減っても問題は無い。隊員の行方不明事案についてだが指揮は中央警務班の班員の誰か一人に任せる。多分、管理官の貴内 1幹だと思うが、彼らが来たら捜索を開始してくれ」
「わかりました」
「じゃあな」
そう言うと新城はそのまま電話を切った。
「本隊から何人かこっちによこしてくれるみたいだ」
今西に言われ浅木は軽く頷いた。
「あ、あのー河城さんは、どういう?」
「今、行方不明隊員として名前が上がってる隊員です。全力で捜索を実施しますのでこのまま待っていただけますか?」
「わかりました」
「そしたら日本人村に送り届けてくれるか?」
今西に言われ浅木は軽く返事した。
午後22時
浅木は田中を車に乗せるとそのまま駐屯地を出発した。
「すぐそこですよね」
浅木が聞くと田中は返事した。
「そうですね」
「わかりました」
浅木は欠伸を抑えながら車を走らせ続けた。
看板が見えるとそのまま左折し坂を登り始めた。
その時だった、日本人村から煙のようなものが上がってるのが目に見えた。
「あ、あれは?」
浅木が呟くと田中は急いで車から降りた。
それを見て浅木もすかさず車から降りると田中を無理やり車の中に戻した。
「危険です。私が今から確認してきますのであなたはこのまま車内にいててください」
「わ、わかりました」
田中が言うと浅木は戦闘帽を被りそのまま日本人村へと走って行った。
日本人村に着くとそこは焼け野原となっていた。
武装した黒ずくめの男たちは奇声と笑い声を上げながら逃げ惑う人々を射殺していた。
それを見て浅木はすぐに車内に戻った。
「駐屯地に戻りましょう」
「な、何かありましたか?」
「説明していると長くなります」
「私は日本人村の村長なんです。だから知る権利があるんです」
「村長さんでしたか」
「はい」
「正体不明の集団に襲撃されていました。辺りは焼け野原になっていて我々が立ち入りできるようなところではありませんでした」
「焼け野原、し、しゅ、襲撃、ですか?」
「はい。とにかく貴方は1度退避を駐屯地まで逃げましょう」
そう言いながら浅木は車を迂回させるとそのまま駐屯地に向け出発した。
駐屯地に着くと浅木はすぐに正門前で警戒任務にあたっていた伊敷らのもとに駆け寄った。
「日本人村が襲撃されてました。至急、部隊の派遣を」
「襲撃、すか?」
伊敷が呟くと崇眞はすぐに警備室の中に入り無線機を取り出した。
「警備室です。日本人村が襲撃されたと報告を受けました。いかがなさいますか?」
報告を受けた今西は横にいた澤田に目をやった。
「今、襲撃って」
澤田が呟くと今西はすぐに無線機を手に持った。
「部隊を派遣しよう。日本人の救出だ。域内サイレン鳴らしてくれ」
今西に言われ崇眞はすぐにサイレンボタンを押した。
すると駐屯地中にサイレンが鳴り響いた。
「な?な、な、何が起きた?」
歯磨きをしていた伏垨はすぐに洗面所を飛び出した。
「班長、日本人村で襲撃が確認されたそうです。日本人救出を行いたいと今西 士官長からです」
戦闘服に身を包んだ夢丸は伏垨の姿を見るなり叫んだ。
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「本当みたいです」
「なぜ襲撃?」
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「既に隊員は集結してます」
夢丸に言われ伏垨は軽く口を鳴らしながら半長靴に足を入れると隊庭へと向かった。
隊庭に着くと既にフル装備をつけた隊員らが集まっていた。
「お疲れ様です。この駐屯地の指揮官はあくまであなたです。指揮お願いします」
今西に言われ伏垨は軽く頭を下げた。
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そう聞きながら伏垨は浅木に目をやった。
「はい。黒煙が上がってるのを確認し直接見に行きました」
「なるほど。なんで日本人村なんかに行ってた?」
「田中という日本人村村長の男を送り届ける途中でした」
「村長を?なぜ日本人村村長の人間を?」
「それにつきましてはまた警務隊から後ほど詳しい説明をさせて頂きます」
今西に言われ伏垨は軽く頷いた。
「持ってきました」
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