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ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿
ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿 第8話
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主要登場人物一覧
赤眞翔平(26)…11代目主人公 近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 副班長 隊士長
塩崎柊斗(24)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 副班長 3等士官
吉瀬淳也(33)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 班長 2等士官
高濵翔盛(25)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 隊士長
樋樫柊臣(25)…近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班所属 隊士長
成濱佑汰(26)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
伊敷煌大(22)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
崇眞稜大(22)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
前原裕季哉(25)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
芦澤柊太(36)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
青村聡士(34)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
澤田新太(39) …東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 1等士官
今西遙駕(52)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長 士官長
新城彪駕(34)…警衛庁 警務隊長 2等幹士
藤浦恭介(51)…警衛庁 警務隊 総務管理官 衛幹
椎津愛虎(31)…警衛庁 警務隊 中央警務班所属 2等士官
貴内伸介(41)…警衛庁 警務隊 中央警務班 管理官 1等幹士
正随緋斗(30)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 2等士官
中森蓮仁(28)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 隊士長
河城蒼空(28)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
天辻慶斗(30)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
夢丸奎大(28)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
河木涼(31)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班 管理官 2等士官
伏垨綉梧(38)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班長 1等士官
猪俣繁倖(48)…警衛庁 駐屯科長 3等将士
大須賀敦晴(45)…警衛庁 駐屯科 副科長 1等幹士
国藤尚崇(44)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 部隊長 1等隊尉
坂浦聡磨(38)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 管理官 3等隊尉
皇山誠士郎(30)…警衛庁 幕僚総監 第1秘書官 2等隊尉
新濱恭吾(48)…警衛庁 16代目幕僚総監
籐洲猛靖(53)…警衛庁 幕僚官房室長 幕僚補
翠谷敦也(33)…内閣府行政人事院 警衛隊総監局 局管
在暁舜也(28)…内閣府行政人事院 警衛隊総監局 局員
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「ここら辺か。見つけたのは」
吉瀬に言われ赤眞は周囲に目をやった。
「ここっす。ここでワッペンを」
赤眞が言うと吉瀬はその場で足を止めた。
それを見て隊員らも足を止めた。
「周り、暗いな。おいライト」
塩崎が言うと近くにいた高濵が懐中電灯をリュックサックから取り出した。
「あれ?」
高濵は懐中電灯を手に軽く首を傾げた。
「どうした?」
吉瀬が聞くと高濵は懐中電灯を渡した。
「なんだ。電池切れじゃねーか」
吉瀬が言うと樋樫が懐中電灯を取り出した。
「多分、それこの前の演習の時から電池変えてねーだろ?」
樋樫に言われると高濵は軽く笑った。
「そうだったわ。忘れてた」
「とりあえずこれ借りるぞ」
「あ、はい」
吉瀬に言われ樋樫は懐中電灯を渡した。
その時だった、近くの茂みから何かが動く音がした。
「なんだ?」
吉瀬が呟くと茂みの近くにいた塩崎が銃を構えた。
「塩崎、何が見えるか?」
吉瀬に聞かれ塩崎は軽く首を捻った。
「物音はしましたけど、何も」
そう言いながら歩き続ける塩崎だったが次の瞬間、体勢を崩しその場に倒れた。
「副班長」
塩崎の近くにいた隊員らは一斉に銃を構えた。
「くそが、離せよおら」
塩崎は持っていた銃をその場で握り直すと足を引っ張る何かに向かって銃口をぶつけ続けた。
「どけ」
赤眞は隊員らをどかすとそのまま銃を構えながら茂みの草を狩り始めた。
次の瞬間
草むらで暴れる塩崎の姿が目に入った。
足元には、とある黒い姿が目に入った。
「おい、懐中電灯渡せ」
赤眞はそう怒鳴りながら銃口を黒い影に突きつけながら怒鳴った。
すると樋樫はすぐさま懐中電灯を照らした。
「あ、あぁ」
懐中電灯で顔を照らされながら塩崎の足を掴んでいた男は軽く声を出した。
「誰だ、お前」
赤眞が怒鳴ると吉瀬は軽く目をこらえながらゆっくりとやってきた。
「班長、危険です。下がってください」
近くにいた隊員達が叫ぶ中、吉瀬は歩き続けた。
「もう、お前は完全に包囲されてる。持ってるものをその場に置いて、抵抗すんな」
そう言いながら吉瀬は持っていた銃をその場に置くと腰ベルトに装着していた拳銃を取り出し構えた。
「馬鹿なんかよ」
そう呟きながら赤眞はすかさず銃を構え直した。
「くそ、」
男はその場でそう呟くと塩崎の足から手を離した。
足を離された塩崎はすぐに地面を這いつくばるようにして男から離れた。
「塩崎、保護。対象者監視」
赤眞が叫ぶと隊員らは塩崎の保護と男の監視を始めた。
「名前は?お前は何者だ?」
吉瀬は男を睨みつけながら何度も聞いた。
「野瀬だ。他に聞くことは?HUMINTだ」
「HUMINT?」
そう呟くと吉瀬は軽く男の体を見回した。
「何だ?それ」
高濵が聞くと樋樫は軽く小声で言った。
「知らねーけど、なんか班長の顔が」
「警衛隊関係者って事は分かるな。HUMINTっのは、人的情報活動の事だ」
赤眞が言うと吉瀬は軽く唾を飲み込んだ。
「まさか、あなた」
吉瀬はそう呟くとその場で拳銃を下ろした。
「くそ」
そう言うと野瀬はその場に立ち上がり両手を上げた。
「元幹部だ。3年前に警衛隊を追い出された」
「3年前、」
赤眞が呟くと吉瀬は軽く頭を下げた。
「先程の行為は謝罪します。申し訳ありませんでした。銃口を向けるという失態を」
「足を掴んだんだ。あんたらの仲間のな。仕方ないだろ。持ってる荷物はこれだけだ」
そう言いながら野瀬はポケットから拳銃を3丁取り出しその場に置いた。
「失礼します」
高濵と樋樫は野瀬に軽く頭を下げると荷物検査を行った。
「なぜ元幹部のあなたが?ここに。って言うか。まず所属を教えて貰ってもいいですか?」
吉瀬が聞く野瀬は軽く答えた。
「幕僚官房室にいた。日報問題。あんたらも知ってるだろ?上が大勢処分されたやつだ。俺もそれで処分された。それからここの国に来た。外国人傭兵ってのを募集していたと聞いてな」
「これか」
そう呟きながら赤眞はiPadを操作した。
「見せろ」
吉瀬に言われ赤眞はiPadを渡した。
iPadにはルッシュルト共和国軍 外人部隊と記されていた。
「100年前に起きた独立戦争で発足した。なるほどな」
記事を見ながら吉瀬が呟くと荷物検査を終えた高濵と樋樫は吉瀬のもとに駆け寄ってきた。
「荷物検査異常なく終えました」
そう言うと高濵は軽く敬礼した。
それに続くようにして樋樫は敬礼した。
「そうか」
そう言うと吉瀬はiPadを赤眞に返し野瀬に顔を近づけた。
「それで?どうして塩崎の、あーこいつの足を掴んだ?何か理由がないと人の足なんて掴まないだろ?」
吉瀬が聞くと野瀬は軽く俯いた。
「俺は逃げてきた身だ。あいつらは間違ってる」
「間違ってる?」
赤眞が聞き返すと野瀬は赤眞に目をやった。
「この国は今、軍部主導での政治活動が行われている。大統領が不在の今、この国の実質的権限を持ってるのは軍部の最高指導者 アシュリアだ。そのアシュリアの思うがままって感じだ。この国は」
「とりあえず、詳しい話は駐屯地で聞こうか。塩崎、行けるか?」
吉瀬に言われ塩崎は腕時計に目をやった。
「どうやってジブチまで?」
塩崎が聞くと吉瀬も腕時計に目をやった。
「そうだな。一度、連絡取るしか無さそうだな。ジブチ駐屯地とな?」
吉瀬が言うと赤眞は業務用スマホを取りだした。
「自分、電話してみます」
赤眞が言うと吉瀬は軽く頷いた。
「わかった。すぐに航空機を出そう。その場から離れないように」
電話を切ると伏垨は貴内に目をやった。
「現地部隊から電話がありました。これからヘリを出しても?」
「そのまま部隊を一度、撤収させれますか?このまま本部から指示を遠隔で出し続けるのも疲れるので」
貴内が言うと国藤は軽く頷いた。
「わかりました。じゃあこのまま本隊に連絡を」
歩こうとする国藤を貴内は止めた。
「いや、連絡は避けてください。機密保持のため、このままここで起きた事は私が判断し私が直接、駐屯科本隊、警務隊本隊に情報共有を行います」
「わかりました」
国藤はそう言うと軽く頭を下げた。
「じゃあ俺、ヘリ隊のところに」
伏垨はそう言うとそのまま部屋から出て行った。
「椎津」
「あ、は、はい」
貴内に呼ばれ椎津はすぐに貴内のもとに駆け寄った。
「ルッシュルト共和国軍 外人部隊。新城から送られた資料だ」
そう言うと貴内はiPadの画面を見せた。
「外人部隊、傭兵ですか?」
「そうだ。その傭兵が今回起きたテロ事案と深く結びついていると本隊は判断しているらしい」
「な、なるほど。それがどうかしましたか?」
「その傭兵集団に関与している人間がどこにいるか分からない。そのため、情報共有は最小限かつ、決められた人間のみと決まっている。お前、監視できるか?」
「か、監視ですか?」
「スパイがいないかどうかだ」
「わ、わかりました。それは本隊通達事項でしょうか?」
「そうだよ。新城からの命令だと思って動け」
そう言うと貴内は椎津の肩を軽く叩いた。
赤眞翔平(26)…11代目主人公 近畿方面隊 陸上科 第4区域機動第3作戦班 副班長 隊士長
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青村聡士(34)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
澤田新太(39) …東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 1等士官
今西遙駕(52)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長 士官長
新城彪駕(34)…警衛庁 警務隊長 2等幹士
藤浦恭介(51)…警衛庁 警務隊 総務管理官 衛幹
椎津愛虎(31)…警衛庁 警務隊 中央警務班所属 2等士官
貴内伸介(41)…警衛庁 警務隊 中央警務班 管理官 1等幹士
正随緋斗(30)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 2等士官
中森蓮仁(28)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 隊士長
河城蒼空(28)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
天辻慶斗(30)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
夢丸奎大(28)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班所属 3等士官
河木涼(31)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班 管理官 2等士官
伏垨綉梧(38)…警衛庁 駐屯科 ジブチ警戒遊撃班長 1等士官
猪俣繁倖(48)…警衛庁 駐屯科長 3等将士
大須賀敦晴(45)…警衛庁 駐屯科 副科長 1等幹士
国藤尚崇(44)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 部隊長 1等隊尉
坂浦聡磨(38)…警衛庁 駐屯科 巡回機動連絡部隊 管理官 3等隊尉
皇山誠士郎(30)…警衛庁 幕僚総監 第1秘書官 2等隊尉
新濱恭吾(48)…警衛庁 16代目幕僚総監
籐洲猛靖(53)…警衛庁 幕僚官房室長 幕僚補
翠谷敦也(33)…内閣府行政人事院 警衛隊総監局 局管
在暁舜也(28)…内閣府行政人事院 警衛隊総監局 局員
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「ここら辺か。見つけたのは」
吉瀬に言われ赤眞は周囲に目をやった。
「ここっす。ここでワッペンを」
赤眞が言うと吉瀬はその場で足を止めた。
それを見て隊員らも足を止めた。
「周り、暗いな。おいライト」
塩崎が言うと近くにいた高濵が懐中電灯をリュックサックから取り出した。
「あれ?」
高濵は懐中電灯を手に軽く首を傾げた。
「どうした?」
吉瀬が聞くと高濵は懐中電灯を渡した。
「なんだ。電池切れじゃねーか」
吉瀬が言うと樋樫が懐中電灯を取り出した。
「多分、それこの前の演習の時から電池変えてねーだろ?」
樋樫に言われると高濵は軽く笑った。
「そうだったわ。忘れてた」
「とりあえずこれ借りるぞ」
「あ、はい」
吉瀬に言われ樋樫は懐中電灯を渡した。
その時だった、近くの茂みから何かが動く音がした。
「なんだ?」
吉瀬が呟くと茂みの近くにいた塩崎が銃を構えた。
「塩崎、何が見えるか?」
吉瀬に聞かれ塩崎は軽く首を捻った。
「物音はしましたけど、何も」
そう言いながら歩き続ける塩崎だったが次の瞬間、体勢を崩しその場に倒れた。
「副班長」
塩崎の近くにいた隊員らは一斉に銃を構えた。
「くそが、離せよおら」
塩崎は持っていた銃をその場で握り直すと足を引っ張る何かに向かって銃口をぶつけ続けた。
「どけ」
赤眞は隊員らをどかすとそのまま銃を構えながら茂みの草を狩り始めた。
次の瞬間
草むらで暴れる塩崎の姿が目に入った。
足元には、とある黒い姿が目に入った。
「おい、懐中電灯渡せ」
赤眞はそう怒鳴りながら銃口を黒い影に突きつけながら怒鳴った。
すると樋樫はすぐさま懐中電灯を照らした。
「あ、あぁ」
懐中電灯で顔を照らされながら塩崎の足を掴んでいた男は軽く声を出した。
「誰だ、お前」
赤眞が怒鳴ると吉瀬は軽く目をこらえながらゆっくりとやってきた。
「班長、危険です。下がってください」
近くにいた隊員達が叫ぶ中、吉瀬は歩き続けた。
「もう、お前は完全に包囲されてる。持ってるものをその場に置いて、抵抗すんな」
そう言いながら吉瀬は持っていた銃をその場に置くと腰ベルトに装着していた拳銃を取り出し構えた。
「馬鹿なんかよ」
そう呟きながら赤眞はすかさず銃を構え直した。
「くそ、」
男はその場でそう呟くと塩崎の足から手を離した。
足を離された塩崎はすぐに地面を這いつくばるようにして男から離れた。
「塩崎、保護。対象者監視」
赤眞が叫ぶと隊員らは塩崎の保護と男の監視を始めた。
「名前は?お前は何者だ?」
吉瀬は男を睨みつけながら何度も聞いた。
「野瀬だ。他に聞くことは?HUMINTだ」
「HUMINT?」
そう呟くと吉瀬は軽く男の体を見回した。
「何だ?それ」
高濵が聞くと樋樫は軽く小声で言った。
「知らねーけど、なんか班長の顔が」
「警衛隊関係者って事は分かるな。HUMINTっのは、人的情報活動の事だ」
赤眞が言うと吉瀬は軽く唾を飲み込んだ。
「まさか、あなた」
吉瀬はそう呟くとその場で拳銃を下ろした。
「くそ」
そう言うと野瀬はその場に立ち上がり両手を上げた。
「元幹部だ。3年前に警衛隊を追い出された」
「3年前、」
赤眞が呟くと吉瀬は軽く頭を下げた。
「先程の行為は謝罪します。申し訳ありませんでした。銃口を向けるという失態を」
「足を掴んだんだ。あんたらの仲間のな。仕方ないだろ。持ってる荷物はこれだけだ」
そう言いながら野瀬はポケットから拳銃を3丁取り出しその場に置いた。
「失礼します」
高濵と樋樫は野瀬に軽く頭を下げると荷物検査を行った。
「なぜ元幹部のあなたが?ここに。って言うか。まず所属を教えて貰ってもいいですか?」
吉瀬が聞く野瀬は軽く答えた。
「幕僚官房室にいた。日報問題。あんたらも知ってるだろ?上が大勢処分されたやつだ。俺もそれで処分された。それからここの国に来た。外国人傭兵ってのを募集していたと聞いてな」
「これか」
そう呟きながら赤眞はiPadを操作した。
「見せろ」
吉瀬に言われ赤眞はiPadを渡した。
iPadにはルッシュルト共和国軍 外人部隊と記されていた。
「100年前に起きた独立戦争で発足した。なるほどな」
記事を見ながら吉瀬が呟くと荷物検査を終えた高濵と樋樫は吉瀬のもとに駆け寄ってきた。
「荷物検査異常なく終えました」
そう言うと高濵は軽く敬礼した。
それに続くようにして樋樫は敬礼した。
「そうか」
そう言うと吉瀬はiPadを赤眞に返し野瀬に顔を近づけた。
「それで?どうして塩崎の、あーこいつの足を掴んだ?何か理由がないと人の足なんて掴まないだろ?」
吉瀬が聞くと野瀬は軽く俯いた。
「俺は逃げてきた身だ。あいつらは間違ってる」
「間違ってる?」
赤眞が聞き返すと野瀬は赤眞に目をやった。
「この国は今、軍部主導での政治活動が行われている。大統領が不在の今、この国の実質的権限を持ってるのは軍部の最高指導者 アシュリアだ。そのアシュリアの思うがままって感じだ。この国は」
「とりあえず、詳しい話は駐屯地で聞こうか。塩崎、行けるか?」
吉瀬に言われ塩崎は腕時計に目をやった。
「どうやってジブチまで?」
塩崎が聞くと吉瀬も腕時計に目をやった。
「そうだな。一度、連絡取るしか無さそうだな。ジブチ駐屯地とな?」
吉瀬が言うと赤眞は業務用スマホを取りだした。
「自分、電話してみます」
赤眞が言うと吉瀬は軽く頷いた。
「わかった。すぐに航空機を出そう。その場から離れないように」
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「現地部隊から電話がありました。これからヘリを出しても?」
「そのまま部隊を一度、撤収させれますか?このまま本部から指示を遠隔で出し続けるのも疲れるので」
貴内が言うと国藤は軽く頷いた。
「わかりました。じゃあこのまま本隊に連絡を」
歩こうとする国藤を貴内は止めた。
「いや、連絡は避けてください。機密保持のため、このままここで起きた事は私が判断し私が直接、駐屯科本隊、警務隊本隊に情報共有を行います」
「わかりました」
国藤はそう言うと軽く頭を下げた。
「じゃあ俺、ヘリ隊のところに」
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「椎津」
「あ、は、はい」
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「な、なるほど。それがどうかしましたか?」
「その傭兵集団に関与している人間がどこにいるか分からない。そのため、情報共有は最小限かつ、決められた人間のみと決まっている。お前、監視できるか?」
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獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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