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第3話 崩される境界線
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「……ん、や……っ、くるな……!」
ベッドの上、制服の上着を脱がされただけのレイが、必死に身体を起こそうとする。しかし、全身に広がる熱が重くのしかかり、指先ひとつ動かすのもままならない。
「無理するな。今のお前は、もう――」
カイルの指先が、レイの鎖骨の下をなぞる。肌が小さく粟立ち、痺れるような感覚が走った。
「理性だけじゃ、抑えきれないところまで来てる」
「う……うる、さい……っ、く……ぁ……っ♡」
思わず零れた吐息に、自分自身が驚く。
こんな、艶のある声――自分じゃないみたいだ。
なのに、カイルの目が細められ、喉が小さく鳴ったのが分かった。
「可愛い声だ」
「ふ、ざけ……っ♡ るな……ぁっ♡」
ボタンをひとつ外されるたびに、冷たい空気が熱を帯びた肌を撫でていく。インナー越しに浮かび上がる乳首の輪郭に、カイルの視線が注がれる。
「……触れたいな」
「ッ……な、んで……そんなこと、言う……っ」
「我慢してるからだ」
カイルの手がゆっくりと、インナーの上から乳首をなぞる。ツンと尖っていた感触を確かめるように、親指で円を描いた。
「ひあっ♡ い……やっ、だめぇっ♡」
レイの腰が跳ねた。
感じたくなんかないのに。こんなところで、こんなふうに……。
「っ、あ、あぁ♡ やっ♡ 乳首……ぁ♡」
執拗に、じわじわと、焦らすような動き。
カイルの指先は、まるでレイの反応を楽しむかのように、敏感な突起を弄び続ける。
「やっぱり……ここ、弱いんだな」
「う、そ……うそだ、や、め……っ」
レイの身体がじっとりと汗ばんでいく。熱とフェロモンが充満した密室の空気に、意識が遠のきそうになる。
でも、カイルはその限界を知っているかのように、決して一線は越えない。
「まだ、挿れない」
その言葉が逆にレイを追い詰めた。
「っ……やめろ、よ……っ、なんで……ッ」
「お前が自分から欲しがるまで、待つよ」
にこりと笑うその顔は、狂気にも似たやさしさを湛えていた。
「……でも、その代わり」
カイルはインナーをまくり上げ、むき出しになった胸元に口づける。
「いっぱい……気持ちよく、してやる」
「あ、ああぁっ♡♡♡」
チュッ……チュ、じゅるっ――舌が、吸い上げる。音を立てて、いやらしく、吸われている。
「やっ♡ んっ♡ ちくび、ぅあっ♡ だ、だめっ……♡♡」
腰が止まらない。ビクッ、ビクンと震えるたび、ベッドのシーツを濡らしていくのが分かった。
「感じすぎて……可愛いな」
「か、わ……うそだっ♡ や、やめ……っ♡ もう、やだ……ぁ♡♡」
潤んだ瞳で見上げるレイに、カイルがそっと耳元で囁く。
「じゃあ――もう少し、焦らしてやるよ」
「い、いやっ……♡♡♡」
嗚咽に似た喘ぎが、密室にこだました。
理性と本能の境界線は、もうとっくに崩れかけていた。
ベッドの上、制服の上着を脱がされただけのレイが、必死に身体を起こそうとする。しかし、全身に広がる熱が重くのしかかり、指先ひとつ動かすのもままならない。
「無理するな。今のお前は、もう――」
カイルの指先が、レイの鎖骨の下をなぞる。肌が小さく粟立ち、痺れるような感覚が走った。
「理性だけじゃ、抑えきれないところまで来てる」
「う……うる、さい……っ、く……ぁ……っ♡」
思わず零れた吐息に、自分自身が驚く。
こんな、艶のある声――自分じゃないみたいだ。
なのに、カイルの目が細められ、喉が小さく鳴ったのが分かった。
「可愛い声だ」
「ふ、ざけ……っ♡ るな……ぁっ♡」
ボタンをひとつ外されるたびに、冷たい空気が熱を帯びた肌を撫でていく。インナー越しに浮かび上がる乳首の輪郭に、カイルの視線が注がれる。
「……触れたいな」
「ッ……な、んで……そんなこと、言う……っ」
「我慢してるからだ」
カイルの手がゆっくりと、インナーの上から乳首をなぞる。ツンと尖っていた感触を確かめるように、親指で円を描いた。
「ひあっ♡ い……やっ、だめぇっ♡」
レイの腰が跳ねた。
感じたくなんかないのに。こんなところで、こんなふうに……。
「っ、あ、あぁ♡ やっ♡ 乳首……ぁ♡」
執拗に、じわじわと、焦らすような動き。
カイルの指先は、まるでレイの反応を楽しむかのように、敏感な突起を弄び続ける。
「やっぱり……ここ、弱いんだな」
「う、そ……うそだ、や、め……っ」
レイの身体がじっとりと汗ばんでいく。熱とフェロモンが充満した密室の空気に、意識が遠のきそうになる。
でも、カイルはその限界を知っているかのように、決して一線は越えない。
「まだ、挿れない」
その言葉が逆にレイを追い詰めた。
「っ……やめろ、よ……っ、なんで……ッ」
「お前が自分から欲しがるまで、待つよ」
にこりと笑うその顔は、狂気にも似たやさしさを湛えていた。
「……でも、その代わり」
カイルはインナーをまくり上げ、むき出しになった胸元に口づける。
「いっぱい……気持ちよく、してやる」
「あ、ああぁっ♡♡♡」
チュッ……チュ、じゅるっ――舌が、吸い上げる。音を立てて、いやらしく、吸われている。
「やっ♡ んっ♡ ちくび、ぅあっ♡ だ、だめっ……♡♡」
腰が止まらない。ビクッ、ビクンと震えるたび、ベッドのシーツを濡らしていくのが分かった。
「感じすぎて……可愛いな」
「か、わ……うそだっ♡ や、やめ……っ♡ もう、やだ……ぁ♡♡」
潤んだ瞳で見上げるレイに、カイルがそっと耳元で囁く。
「じゃあ――もう少し、焦らしてやるよ」
「い、いやっ……♡♡♡」
嗚咽に似た喘ぎが、密室にこだました。
理性と本能の境界線は、もうとっくに崩れかけていた。
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