塩対応の同室αが実は俺の番を狙っていた

あらすじ

全寮制の名門学園に入学したΩの俺は、入寮初日から最悪の同室相手に当たった。

相手は学年でも有名な優等生α。
成績優秀、運動もできる、顔もいい。なのに——

めちゃくちゃ塩対応。

挨拶しても「……ああ」。
話しかけても「別に」。
距離も近づけないし、なぜか妙に警戒されている気がする。

(俺、そんなに嫌われてる……?)

同室なのに会話は最低限。
むしろ避けられている気さえある。

けれどある日、発情期トラブルで倒れた俺を助けてくれたのは、
その塩対応αだった。

しかも普段とは違い、必死な顔で言われる。

「……他のαに近づくな」

「お前は俺の……」

そこで言葉を飲み込む彼。

それ以来、少しずつ態度が変わり始める。

距離は相変わらず近くない。
口数も少ない。
だけど――

他のαが近づくと、さりげなく間に入る。
発情期が近いと察すると、さりげなく世話を焼く。
そして時々、独占欲を隠しきれない視線。

実は彼はずっと前から知っていた。

俺が、
自分の運命の番かもしれないΩだということを。

だからこそ距離を取っていた。
触れたら、もう止まれなくなるから。

だけど同室生活の中で、
少しずつ、確実に距離は変わっていく。

塩対応の裏に隠されていたのは――
重すぎるほどの独占欲だった。
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