萌えるゴミの日に、関西弁黒髪八重歯のイケメンを拾いました

あきら

文字の大きさ
10 / 29

オス♂に太いで雄太くん

しおりを挟む
 言ったように日付が変わってたので、そのまま寝てしまっても良かったんですけど…。

 明日は休日。多分、専門学校生である大雅くんにとってもね。その大雅くんが小腹空かせてるようだったので、色々と簡単なつまみを出してあげました。ちょうど、実家の母親から名産品を送ってもらってたんですよね。明太子やら、おきゅうとやら。東京のお友達に、福岡の味を教えてあげなさいって。今まで、誰にも教える機会がなかったんですけどね。いや、泣いてたりしません。
 「おぉー!これが、おきゅうとなんや!噂には聞いてたけど、実物見るのは初めてやわ。こう言う味なんや。ってか、ウマっ!これ絶対、酒に合うやつやん」
 「あぁ…。これは、気づきませんで。飲みます?お酒」
 「え?あぁ。いやいやいや、そんな。まるで、オレが催促したみたいやん?元々、タクシー代返しに来ただけなのに。飯食うやら風呂入るわ、泊めさせてもらうやら…。これ以上言うたら、どんだけ厚かましい奴やねんて」
 「(今更)気にしないでいいです。僕も、久しく誰かと晩酌する機会がなかったもので。それとも、大雅くんあまり飲めない人ですか?」
 「お?言うてくれるやないけ。これでもオレ、居酒屋でバイトしてた事もあるねんぞ。客と大喧嘩して、クビになったけどなー」
 「何ともまぁ、大雅くんらしい話です。どんな人であっても、お客様には様をつけて呼びましょうね…」
 「へいへい。ところで初めて会った時から思ってたけど、やっひーって言葉遣い丁寧やんな。どっか、ご立派な所で働いてるとか?」
 そりゃどうも。あなたの言葉遣いが、フランクすぎるだけだと思いますけどね。だけどコンプレックスである高い声には触れず、言葉遣いを持ち上げられたのは初めてかも知れない。
 「ご立派かどうか、すぐ近くのコールセンターですよ。ついさっきまで、そこで働いてました。アルバイトですが、方言も言葉遣いも叩き直されましたよ」
 「そうんや。へー、めっちゃ気になる。是非とも、ご紹介頂きたい所やけど…。話変わるで。やっひーって、下の名前はオス♂に太いで雄太くん?」
 「そうですけど、その覚え方はやめて下さいね。あと、名前に上下の区別はありません。どこから突っ込めばいいのか、分からない」
 「あはは。まぁ、細かい所は気にせんと。でもやっぱり、やっひーの方が呼びやすいからやっひーって呼ぶわ。言葉遣いが丁寧なのはいいけど、オレの方が年下やねんから敬語とかいらんで?」
 「そこは、年下のあなたが言葉遣いを改める所では…。でも、いいや。正直、敬語の方が話しやすいんだけど…。君が、そう言うなら。ところで、すっかり忘れてた。ささ、どうぞ一杯」
 そう言って、彼にお酒を勧めると…。発泡酒をほんの一口か二口飲んだ時点で、正体を失ってリビングで眠りこけました。よくこれで、居酒屋で働いてられたな…。
 仕方ないので寝顔を眺めながら、しばらく一人して手酌で飲んでいました。これまた、実家から送られてきた芋焼酎があったんです。今度はもう少し飲みながら話せるように、彼に酒を慣れさせないと…。
 って、また会って二人で飲む気満々?自分でも言ってたけど、こんな厚かましくて強引な人とねぇ。でも、何だかんだで…。元彼と別れてから、久々に楽しい時間だったかな。
 風邪を引いてはいけないので、眠りこける彼に毛布をかけてリビングを去りました。自分よりも小柄なので、抱っこして運べなくはなかったでしょうけど。姫抱っこ?むしろ、してほしいかな。なんてね。

 それでは、お休みなさい。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

人気作家は売り専男子を抱き枕として独占したい

白妙スイ@1/9新刊発売
BL
八架 深都は好奇心から売り専のバイトをしている大学生。 ある日、不眠症の小説家・秋木 晴士から指名が入る。 秋木の家で深都はもこもこの部屋着を着せられて、抱きもせず添い寝させられる。 戸惑った深都だったが、秋木は気に入ったと何度も指名してくるようになって……。 ●八架 深都(はちか みと) 20歳、大学2年生 好奇心旺盛な性格 ●秋木 晴士(あきぎ せいじ) 26歳、小説家 重度の不眠症らしいが……? ※性的描写が含まれます 完結いたしました!

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

俺の婚約者は小さな王子さま?!

大和 柊霞
BL
「私の婚約者になってくれますか?」 そう言い放ったのはこの国の王子さま?! 同性婚の認められるパミュロン王国で次期国王候補の第1王子アルミスから婚約を求められたのは、公爵家三男のカイルア。公爵家でありながら、長男のように頭脳明晰でもなければ次男のように多才でもないカイルアは自由気ままに生きてかれこれ22年。 今の暮らしは性に合っているし、何不自由ない!人生は穏やかに過ごすべきだ!と思っていたのに、まさか10歳の王子に婚約を申し込まれてしまったのだ。 「年の差12歳なんてありえない!」 初めはそんな事を考えていたカイルアだったがアルミス王子と過ごすうちに少しづつ考えが変わっていき……。 頑張り屋のアルミス王子と、諦め系自由人のカイルアが織り成す救済BL

経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!

中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。 無表情・無駄のない所作・隙のない資料―― 完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。 けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。 イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。 毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、 凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。 「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」 戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。 けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、 どこか“計算”を感じ始めていて……? 狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ 業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!

地味メガネだと思ってた同僚が、眼鏡を外したら国宝級でした~無愛想な美人と、チャラ営業のすれ違い恋愛

中岡 始
BL
誰にも気づかれたくない。 誰の心にも触れたくない。 無表情と無関心を盾に、オフィスの隅で静かに生きる天王寺悠(てんのうじ・ゆう)。 その存在に、誰も興味を持たなかった――彼を除いて。 明るく人懐こい営業マン・梅田隼人(うめだ・はやと)は、 偶然見た「眼鏡を外した天王寺」の姿に、衝撃を受ける。 無機質な顔の奥に隠れていたのは、 誰よりも美しく、誰よりも脆い、ひとりの青年だった。 気づいてしまったから、もう目を逸らせない。 知りたくなったから、もう引き返せない。 すれ違いと無関心、 優しさと孤独、 微かな笑顔と、隠された心。 これは、 触れれば壊れそうな彼に、 それでも手を伸ばしてしまった、 不器用な男たちの恋のはなし。

僕たち、結婚することになりました

リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった! 後輩はモテモテな25歳。 俺は37歳。 笑えるBL。ラブコメディ💛 fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。

処理中です...